【第13回：最終回】お題～クズと虫をやってみた感想～元クズ田中編

クズと虫クズと虫～お題共有コラム～

最終回クズと虫をやってみた感想：元クズ田中編

　同じお題に対して、自分と鈴虫がそれぞれの考えを文章で綴る『クズと虫』。13回というなんとも中途半端な回数で終わりを迎えることを考えると、成功か失敗かとあらためて考えるまでもなく、この企画は失敗だったのだろう。

　まあ、比べてくれるなと言ったところで、同じテーマの文章を同時期にアップしているのだから比較されて当然だし、編集サイドにはクリック数の詳細だって丸見えなのである。どっちが良くてどっちが悪かったのかなんて知らないし知りたくもないが、鈴虫は今回、こういったことを書きそうだなと、いざ書き始めるにあたって自分のなかで小さな思考のクッションを挟むのがイヤになって、初回だったか2回目だったかに読んで以来、やつの書く文章を見るのをヤメてしまった。

　そんなわけで鈴虫とのコラボ連載というよりも、与えられたお題に対して自分の考えを吐き出すというのがこのコラムに対するスタンスだったのだけど、基本、なにも考えてないわけだ。いや、考えてはいるが、そのほとんどが酒のことや女子のことだったりするわけで、ぱちんこ、パチスロのサイトでこんなことを書くのもどうかと思うが、スロに対するこだわりなんて今も昔も、「自分が好きな台を好きなように打つ」くらいしかないのである。

　それなのに、さも考えているようなフリして業界がどうとか、規制がどうとか小難しいこと書いてもいずれメッキは剥がれるし、それをしっかりと書ける人は他にいる。パチスロの楽しさを、どうすればより楽しく打てるのかを伝えてくれる人もいれば、立ち回りについて、どうすれば勝てるかを解説してくれる人だっている。そんな中で自分が生き残る道、いや、そもそも生き残ろうだなんてひとつも思っちゃいないんだけど、書けることといったら自分をさらけだすことくらい。こんなクズでもなんとか生きていけるんだ。クズのくせにたまにマジメなこと言うじゃねーか。あいつに比べたら俺の人生、まだマシだな。そうやって今日の負けを少しでも忘れてもらって、明日への活力を生み出してもらうことくらい。

　昨日だってそうだ。昼過ぎからパチンコ屋を2件回ってハナビで負けて、やけくそでぱちんこの北斗無双を打ったら立て続けに3回当ったのにすべて通常絵柄。2万5000円負けてイヤになったから17時に開く焼き鳥屋に10分間、店の前で開店待ちして飛び込んで、安い酒とツマミで気持ちよくなって、やめとけばいいのにどうしようもない書き込みをTwitterに連続して投稿。眠たくなったからミスタードーナツに寄って、20時に帰宅してすぐさま寝てしまったものだから深夜の2時に起床。3時間くらい携帯でyoutube観ていたらデータの制限に達しまして、やることもなくなったというわけで二度寝をしたら、起きると10時。だもんで、原稿書くために10時から18時までフリータイムの漫画喫茶に入ったのに、食べ放題のソフトクリームをパクつきながら、原稿も書かずに｢幽☆遊☆白書｣を1巻から読み返しているんだもの。

　パチスロなんて娯楽なんだから自分が楽しいようにやればいいのに、負けがかさむと頭にカッと血が上って、思考がマヒしてくる。それでもヤメられなくて、そんなときにアツいリーチをハズしたら、台をグーでどつきたくなる気持ちもわかる。聖人ぶったやつらにマナー違反だどうだって言われたって、じゃあどつかないから今日の負け分を補てんしてくれよって思うし、それが人間ってもの。冷静になったときに失敗したーって思うこともあるけど、別に失敗したっていいじゃない。わかるよな？　あんただって相当なクズなんだろ？

　というわけで、この連載はいろいろ失敗だったとは思うんだけど、人生に失敗はつきもの。次のゲームでGODを引くかもしれないわけで、レバーだけは叩き続けようと心に誓いながら、2つめのソフトクリームを取りに行くとします。

クズと虫をやってみた感想　鈴虫君編はこちら！

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クズと虫: 代表作：クズと虫～お題共有コラム～

ライターである元クズ田中と鈴虫君。ガイド時代に最も近しき先輩後輩関係で、とても仲良しな二人。競艇好きという大きな共通点もある。

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