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パチ7自由帳・匠
2021.10.18
代々木アクアスさんの閉店(30年前に出禁された跡地):書き手佐々木真
すっかり編集部から忘れられていたこの空間を覚えていた奇特な人間でございます。ついでに、とあるホールの閉店の報を目にして、貯玉もないのに駆けつけた奇特な人間でもございます。自由帳・匠をお忘れでなかった皆さま、ご無沙汰しております。佐々木真でございます。
各ライターがいろいろとマニアックな話を書くもので、書き手側も自らのハードルを高めに設定してしまっているような気もするこの場所ですが。そもそもは自由帳からの派生ですので、自由に書かせていただきたいと思います。
去る10月15日。東京の代々木にあったアクアスさんが営業を終了しました。その最後の姿を見に行ったわけですが、実はアクアスさんで打ったことはございません(笑)。しかし、ここは最後に駆けつけたいほどの思い出の場所なのです。
本家の思考ルーチンでは、ライターになるまでを振り返っていますが、そのepisode.0の6年前。大学浪人生だった私が、初めてパチンコを打ったのがこのホールだったのです。いや、ホール自体は違いますね。居抜きでパチンコ屋からパチンコ屋になること3回。前の前の前のホールの時代です。
1990年。すぐ近くの予備校“代々木ゼミナール”に通い始めましたが、同じく大学から入学を拒否された悪友からこう唆されます。「絶対にお金が増える方法がある」と。
▲マジックカーペット(SANKYO:1988年)
朝イチは200円分の玉を借りると、羽根モノに限ってV入賞してくれたのです。いわゆるモーニングサービスでした。負けても200円ですし、このホールではそのまま流すこともできてしまいました。2.5円交換ですが、1800円くらいにはなったかな。
※当時の台間サンドは、硬貨を入れると100円につき25玉出てくるスタイル。100円玉を積み重ねておき、隣の台とタイミングを譲り合うのが当たり前となっていました。
好きだったのは『マジックカーペット』(IIだったと思うんだけど、検索に出ない。中身はほぼ同じ)でした。当時の羽根モノは、まだ8R制。最大4つの貯留があって、それなりの出玉と継続率が見込めましたから。
名機と言われる『ビッグシューター』もありましたが、初当たり率は高いものの、貯留がなかったために大当たり1回あたりの出玉は少なかったのです。また、貯留しまくってほぼ間違いなく完走する『ザ・トキオ』(DXとかの初代ね)は、モーニング対象外でした。なので、バランスの良かった『マジックカーペット』がメインとなったわけです。
▲吸い込み方式の代表『ニューペガサス』(パル工業:1987年)
そのうち、200円の歯止めは効かなくなり、一発台やセブン機などへ。ザ・初心者ホイホイの策略にまんまと引っかかることとなりました(笑)。ただ、パチスロだけは手を出さないでいました。約1年間。というのも、当時のパチスロのシマはとにかく恐ろしかったのです。
人気だったのは1.5号機の吸い込み方式。4号機を知っている方は想像してみてください。台上カウンタもないのに、天井のあるストック機を打たされているようなものです。そりゃ、どの台がどれくらい回されたか眼光鋭くチェックしたくなるでしょう。二十歳にもなっていない少年、そんなシマの通路にうっかり入って睨まれでもしたら、そりゃチビります。
▲代ゼミも昔の面影がないほど様変わりしていますな
勉強していようがパチンコを打っていようが、受験シーズンが当然やってきます。受験シーズンは予備校がお休みでした。それぞれがそれぞれの地域で過ごす間に……私はパチスロを覚えてしまいました(笑)。それは長くなるので、また別の機会に。
春にこのメンバーが再会することとなるのは、キリン柄を見るよりも鉄板でしょう。そして今度は私が唆します。「パチスロは1回の大当たりで5000円以上にもなる。そして、ここの朝イチは当たりが仕込まれている台がある」と。
▲スーパーセブン(パイオニア:1989年)
幸いだったのが、パチスロを覚えることになった『ゴールドベンハー』(大東音響の2号機)の兄弟機でゲーム性に親しんでいたこと。初心者には難関の目押しも、インジケーターがあって、悪友に教えずともマスターしてくれました。かくいう私もまだパチスロ歴1ヶ月とかでしたが。
※インジケーター=右リールの目押しアシストのランプ。BIGはランプが4番で来るタイミングで押せば良かった。現在は禁止されている
しかし、決定的に違うのは、全台V入賞してくれた羽根モノと違って、当たりが仕込まれている台に座らなければならないことでした。
最初に我々が取った行動は、BIGの可能性が低い台を選択肢から外すことでした。『スーパーセブン』は成立したボーナス絵柄を全力で引き込もうとする特徴があり、枠上やその上あたりに7絵柄が止まってしまっている台はBIGの可能性が低かったのです。
そのうちホール側も、手で動かして出目を調整するようになりましたけどね。そうしたら逆に、今までなら“ない”台だけを狙い打ち。お忘れかもしれませんが、この前身ホールは何時でも流すことができました。我々の仲間内で大半のモーニング台を取ってしまっていたのです。非道いガキ共です。
しかし、まだキャリアも浅かったですから。確実に穢れ値を溜めていることに気が付いていませんでした。
そしてある日。交換差額・投資金額を少しでも減らしたい私は、いつものように不発の台からメダルを持っての台移動をしました。ハウスルールで禁止されているはずの。台間サンドには、入れられたはずの千円札がありません。物的証拠が揃っています。この瞬間を店員は狙っていたのでしょう。
首根っこを持って、文字通り放っぽり投げられました。熊のような店員に。そして、出禁を宣告されたわけです。
暴力団対策法が施行される前。ホールスタッフの第一の役目は用心棒でした。そんな屈強なスタッフに放り投げられたらどうしようもありません。
それ以来、何となくこのホールの敷居を跨がないようにしていました。そして、久々に行って思いました。入り口の扉の形状があの時と同じだとか。思ったよりも広かったんだなとか。さらなる居抜きとならなければ、私が初めてパチンコを打った場がなくなることになります。
キャリアが長くなるほど“初めての場所”は失われやすくなります。幸運にもまだ残っているという方は、たまには覗いてあげてみてください。私のように出禁とかバツの悪い経験がなかったのなら(笑)。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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