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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2021.11.30
パチスロライターに“なってしまう”まで。episode.4(師匠との出会い)
私がインターネットデビューをしたことで、誘ってくれた方が師匠的な存在となりました。
「友人が増えた」と思ってくれたのかもしれません。同じ専業のような立場。動ける時間に制約がございません。彼が持っていなかった車という機動力を私が持っていたこともあり「どこどこのホールで一緒にあの機種を打ちませんか?」といったお誘いをたびたび受けることとなります。
A店しか知らなかった井の中の蛙です。違うホールに行き、違う機種を打つことが新鮮。かつ師匠のお誘いですから、良すぎもしませんが、悪すぎもしない(悪い店の時は注意喚起される)わけです。新機種のリール配列をメモしては、ああでもないこうでもないと打ち方を模索していきます。私のほうが目押し精度が高いと思ったようで、この手順を試してくれないかな……ということが多くありました。
▲1回目と2回目のJACインは、リプレイハズシを上段or枠上コンドルではなく、枠上青7の1コマ目押しで練習。
そうそう。私も『サンダーV』を打てるようにならないといけないな。そう思い、2コマ目押しで十分なはずの『クランキーコンドル』でビタ押しの猛特訓に明け暮れマスターしておりました。損しない・カバーできるところで練習。これが基本です。種銭がなくなったら終わりという生活なんですから。
私からは師匠の目押し力も同等以上に見えましたけどね。半分は「これを見つけたんだ、えっへん」というアピールもあったかもしれません(笑)。勝ち前よりも考えることが大好き。そんなところは、今の私が受け継いでいるのかもしれません。
この師匠と出会ったタイミングも、今から思えば絶妙でしたね。1998年といえば、パチスロの規制緩和で新たなアイデアがどんどん実現した年です。独りで打っていたらパニックとなるか、そういうものと割り切っただけで終わっていたでしょう。一緒に考え、質問できる存在は大きかったと思います。
そしてまた、この師匠が文章苦手な理系人間でして。添付ファイルが難しかった時代にどうやり取りをしていたかは忘れましたが、新機種の小役データなどを記した表計算ソフトを送りあっていました。そこには “50枚あたりの回転数”や予想出玉率などが計算されていました。何の言葉の説明もなしに。
今も当時もノーマル機は「BIG+REG+通常時の小役分=全体の出玉率」となります。
例えば、50枚あたり30G回る機種があったとしましょう。30G回すには本来90枚の遊技メダルが必要となります。しかし、最初に持っていたのは50枚。40枚は30Gを回す間に入手していることになります。そんなものはありませんが、40枚小役を1/30で引いたのと同じことになります。よって「40÷30÷3=0.44444」。44.44%が小役分の出玉率。
しかし、小役もそれぞれ別のものがあります。1/10で8枚役が揃う。1.7.298でリプレイ(3枚役扱いしますが)が揃うとか。それを1つずつ計算して、その小役のみの出玉率として計算できるんですね。「8÷10÷3」で8枚役。「3÷7/298÷3」でリプレイ。全種類の小役を計算して足してあげても、小役全体の出玉率となります。
なんじゃこれ? と思いましたよね。半ば理解を諦めた方も多いかと思います(笑)。私も最初はそうでした。このような説明文すらないんですもん。ただ、とにかく考えるのが楽しかったのです。
ひとつひとつ括弧などを分解して、どのような意味・目的でこの計算式が作られているか考えさせられました。リプレイハズシを覚えた時と似ていませんか。咀嚼して理解することに繋がったのです。よし分かったと自分も計算して送るようになったら、さらにまた違う方法もあると違う計算式で送り返されたり。今にして思えば。知っているアピール強っ(笑)。
そんなお世話になっている師匠が「私が知っているところではダメそうなホールにしかまだ入っていないんだけど」と注釈をつけながらも「とても気になっている新機種がある」と誘ってくれたことがあります。補足しますと。この時期は、まだP-WORLDも立ち上がったばかりで、登録店舗数も少なく。まだまだ情報は足で稼ぐ時代でした。多くのホールを回っていたんだろうな。
★CT機との出会い。
▲CT機『エスプ』(瑞穂製作所:1998年5月)
その勧められた機種こそ『エスプ』でした。当時、私はまだ本格的に触っていなかった『タコスロ』の後継機です。規制緩和で1998年から登場したCT機。CT中は、リールが無制御となり(目押しが超正確なら)小役を揃えたい放題になるという新機能でした。ただ、それだけでは物凄い射幸性となってしまうので、終了条件もありましたけどね。
CT機の話題の中心は『ウルトラマン倶楽部3』でした。BIGは2種類あり赤7BIG後はCTに突入。99G消化か201枚の純増もしくはBIG成立で終了します。CT突入後、一気に小役を獲得し、200枚が近くなったらワザと小役をハズしたりしながら近い枚数をキープ。そうして純増を増やした状態でBIG成立を待てるのです。ツボにはまった時の爆発力は言うまでもなく、さらに『ウルトラマン倶楽部3』の設定6は、BIG確率がかなり高かったので、万枚を狙えるスペックとして人気となっていたのです。
しかし『エスプ』は違いました。CTの純増は50枚。破壊力を抑えた分、ゲーム性がウリ。普通に枠内チェリー狙いをして“お前だ星人(ノーマルBIG絵柄)”が枠下にスベった場合、そこからの小役ハズレがCTBIGorREGという両極端なボーナスのリーチ目に。
「やったCT連チャンだ」と喜んだら超残念ボーナスのREGということもあるお茶目さです。このREGがあるからCT状態をキープする小役を取ったりハズしたりする純増ラインも考えなければなりません(15枚が加算されるREGで50枚を超すとかあるのよ)。
目押しを覚えた、手順を覚えた、計算を覚えた、だけではなく。パチスロには、どうやったら本当のベストなのか考える楽しさがある。なんとなく思っていたことが、確信になるような機種でした。あ、いや。この師匠とは『ウルトラマン倶楽部3』の設定6が入りそうなイベントにも一緒に行っていましたな。なかなかツモれなかったですけど(笑)。なあに、6をツモって閉店コースよりも、諦めての居酒屋のほうが私には貴重な時間でしたね。
★A店も忘れていません!
誘われるがまま新機種を打っていたかといえば、それだけではなく。月の半分はA店にも顔を出しておりました。しかし、それ以前と私が変わったように見えたからでしょうか。ある日、店長が私の打っているとことにやってきてこう聞きます。
パチスロコーナー増設するんだけど、どちらの機種が打ちたい?
2機種のカタログを持って。生まれて初めて見る新機種のカタログでした。その2機種とは『ウルトラマン倶楽部3』と『エスプ』。打ちたいで言えば『エスプ』です。打ってみて面白かった。そう答えました。
好みを聞いてくれるなんて良い店長そうに思うでしょ? 設定変更の痕跡とかで、かなりやり合いましたから。下げリセだけ残すとか、嫌がらせ的なこともされましたよ(笑)。
ただ、今だったらもう少し上手く言えましたね。CT機は、このホールの客層には難しいこと。『ウルトラマン倶楽部3』は設定6を使わないと他の地域のお客さんを呼べないこと。入れて出されてしまうと、このお店の売上ではシンドイこと。『エスプ』は出玉的には合っているけど、かなりマニアックなこと。などなど。
しかし、この時はまだ、どのような意見を求められているか。それがわかっていなかったです。今ならどちらもこのホールには勧めなかったかな。
▲結果的に両方とも導入されました。
1998年6月のとある日、晴れてリニューアル新装を迎えることとなります。結果的に『エスプ』をシマで導入。『ウルトラマン倶楽部3』も半シマで入りました。打ちたいと言った手前、一番に並びました。
この日の入場方法は抽選。といっても今のような形ではなく。店員さんが10本くらい持っている割り箸を引いて、先が朱であれば当選。パチスロコーナーに入場できるものでした。一番に引いてスカ。最後尾に並び直します。そして2回目を引こうと構えた時、奥から店長が走ってきます。
コイツは入れてやれよ。
このホールに通っていて良かった。そう思いましたね。昔はあったんですよ。常連になるメリットが。
この店長の設定パターンを考えて『エスプ』の入りそうな台に着席。一進一退の攻防で、最終的には1000円負け。他の台を見る限り、無難な結果に終わったようです。とりあえず『ウルトラマン倶楽部3』に設定6らしき台がなかったことに安堵。
まあ、普段見ない顔に還元するよりも通常営業かな。……とすると。「コイツは入れてやれよ」は罠ですわな。後日、例のフレンドリーな店員さんに言われましたよ。「さすが分かっていますね。あの日もっとも設定が高かった台に座っていましたよ。4ですけど」と。やはり罠でした(笑)。
この後『ウルトラマン倶楽部3』は、大事件の中心となります。
★1998年序盤にハマった機種。
▲私にとってはユニバ系NO.1のCT機
液晶もない時代。パネルと絵柄とサウンドだけで世界観を作る職人たちが多く活躍した時代です。『エスプ』は、超能力・エスパーがモチーフ。メイン小役がグニャグニャに曲がったスプーンであったり、赤7も斜めに傾けられてしまっていたり。リプレイ絵柄は、お前だ星人(ノーマルBIG絵柄)の付けている指輪と、細かいこだわりが愛おしい。そして、出目もサウンドも最高!
設定判別も高設定だけではなく低設定も分かる仕様となっており、中間設定域も多く使ってくれるA店にあって、かなり重宝することとなりました。設定判別の考え方は、次回に書きますが、この機種でかなりの反復練習ができました。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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