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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2022.05.31
パチスロライターに“なってしまう”まで。episode.15(佐々木、スカウトされたってよ)
1999年7の月。子供の頃から聞いていたノストラダムスに予言されたように空から恐怖の大王は降りてこず。私の財布が厚くなろうが薄くなろうが、なんら世の中とは関係ない日々が繰り返されていくだけでした。
焦っていたわけではありません。ただ、履歴書に開いた大きな空白の時期。これで採用してくれる働き先はそうそう見つからないでしょう。そんなことを考えて前に進まないまま……パチスロのおかげで生活はできてしまう(笑)。
前回書いたように、月の中旬くらいまではマジメにユニバーサル系(この時期はアルゼ系か)をシコシコと打ち、そのお金でもって裏モノにド〜ンの繰り返し。プロとしては失格ですが、収支を高めていく作業にはとっくに飽き飽きとしていました。ただ、この生活が長くないことは、身近なホールも等価交換店になり、機種揃えや設定状況も変わっていったことからも推して知るようになります。さて、どうしたものか。
★私が作る番組に出ろ!
そんなある日、とある人に呼び出されます。私がスタッフをやらせていただいていたパソコン通信(初期インターネット)のパチスロフォーラムの会員さんですね。実は、2000年に開局するスカパー!の“パチンコ・パチスロチャンネル(BiGチャンネル=現パチテレ!)”のプロデューサーさんで「自分が作る実戦番組に出演してくれないか」というオファーだったのです。
何度か会ったことのある方でしたが、当時からハンドルネームを名乗る文化がありまして。素性も語りたければ語る。ただそれだけだったので、プロデューサーさんとは露知らずといった感じでした。
このプロデューサーさん、大手パチスロ雑誌に「ライターを貸してくれ」というオファーをしたものの、軒並み断られたとか。でしょうね。そうでなければ、どこの馬の骨とも分からない人間をスカウトしないですよね。
この時期は、まだまだ大手パチスロ雑誌同士がライバル関係となっていました。「ウチのライターが、他誌のライターに負けるところなど流されても困る」なんてこともあったみたいです。動画が主流になっている現在とは、まったく違いますな。ライター同士の横のつながりもまだなかったですし。
大手パチスロ雑誌に断られて、手っ取り早くスカウトできる場所。それがパソコン通信のパチスロフォーラムだったということです。それで始まった番組「パチスロ実戦 勝つのは俺だ」で登場していたプロ側3名(ぎるびい・若林鮎・佐々木)は、みんなこのパチスロフォーラム出身です。
ぎるびいさんは『パチスロ必勝本』に在籍していましたが、当時はまだ必勝本が月刊化されたばかりの後発で「ライバル誌の誌面ではなく、映像であればOKよ」という感じだったらしいです。ちなみに、ぎるびいさんも師匠は同じ。いわば兄弟弟子のようなものでしたな。データ取りとか、リーチ目調査とか付き合わされました(笑)。
と、形になったから笑って書いていますが、飲みの席のざっくりした口約束なわけですよ。開局までは1年近くありますし、その番組が本当にできるかも分かりません。なんとなくニートが、1年後のスケジュールを仮押さえされたようなものです。ただ、この話には続きがありまして。
★雑誌デビューも決まる。
実際は、この年の暮れ辺りだった記憶はありますが、このプロデューサーさんに“とあるパチンコ雑誌の編集部”も紹介されたのです。「テレビのギャラだけでは生活はできない」「知り合いの編集部がパチスロを打てる人を探しているので、私の顔を立てると思って会ってみて欲しい」と。普段の書き込みから、無職なのはバレていますしね。
逆に考えてみると。履歴書に大きな穴を開けることになったのはパチスロが原因で。それが許されるのは、パチスロの媒体しかないことに気付いてしまいました(笑)。パチスロで学んだこと、探れる能力(データ取りをする根性)と引き換えに雑誌の作り方を教えてもらおう。履歴書の空白をストップさせよう。雇ってくれるのなら。そう思い、その編集部に行って面接を受けることに。
面接官は、リスキー長谷川さんでした。こちとら毎日のように、初期インターネットで駄文を書いているわけです。「今さら見栄を張ってもすぐに実力はバレるであろう」新機種のリーチ目を調べてアップしたもの、実戦の日記それぞれ直近のものをプリントアウトして持参すると「佐々木くん、コンドル好きなんだ? これあげるよ」と『クランキーコンドル』の下パネルが。今でも家宝として持っております。
「プロ生活よりも収入は激減するよ」「覚悟の上です」というわけで、無事に合格いたしました(笑)。
こちらも、パチスロ雑誌を作ることになるのは来年の春からになるので、それまで自宅待機ね、という仮押さえ状態となりましたが。ただ、少しずつ下がっていたパチスロに対するモチベーションが、また一気に高まることとなりました。自分一人で楽しんだり勝ったりするのと、読者さんに説明するのでは大きく違いますから。
今までと違った視点でパチスロを見る必要がある。いきなりできるわけではありませんし、今でもまだまだできない部分もありますが。「どのように伝えよう」という新たな感覚を持ってパチスロと接するようになれたのは大きかったように思えます。この辺りの新機種を調べる際も、ちょっと気合が入るようになったというか。
★誰が見てくれているか分からない。
こんなお気楽人間なので、そんな偉そうなことは言えませんが。
家の近くに優良店があって、そこに通っていたらパソコン通信(初期インターネット)に書いている人と出会い、そのパソコン通信でパチスロを詳しくしてくれる師匠に鍛えられ、その知識を評価してくれる人から社会復帰のお仕事紹介までしていただけたわけです。
もちろん、運もあるでしょう。運が良かったのか実は悪かったのかは分かりませんが。ただ、間違いなく言えるのは。ただ、ひとえにパソコン通信の世界を楽しんで、真摯に書いていたこと&仲間と触れ合っていたことです。
出会いの運があったとしても、真摯でなければいろいろと次の紹介が得られなかったかもしれません。運とまた別に評価される必要もあります。どの書き込みで評価されるか、評価を落とすのか。こちらから分からない以上、常に全力であるべきでしょう。そんなことを学びました。
小役狙い手順と同じですよ。いつ成立するか分からないレア小役のためサボらずに押し続けるようなものです。たとえ報われなかったとしても。報われるかなんて分からないのがパチスロというものですから(笑)。
……と、話の流れでライター内定してしまいましたが、実際に仕事を始めるまではまだ間がありました。いずれパチスロ関係の仕事をする。ここから半年余り、そのような気持ちを持ちつつ打つこととなりました。今回はまったく機種が出てこなくて申し訳ないです。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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