パチスロ擬人化マンガ『ハナビちゃんは遅れがち』が和氣あず未さんなど豪華キャストで今夏アニメ化！

▲エヴァシリーズ、まどマギシリーズなどアニメタイアップ機種は多数

パチンコ・パチスロにおいてタイアップの流行はとどまることを知らず、2022年現在登場する新機種の大半がなにかしらのタイアップ機となっています。特にアニメとのタイアップが本当に多く、人気・認知度がともに高い。アニメタイアップの現行機種だけに絞ったとしても、

『新世紀エヴァンゲリオン～未来への咆哮～』(ビスティ)
シリーズ15作品目で全国設置台数第3位(2022年6月7日現在・サイトセブン調べ)

『SLOT劇場版魔法少女まどか☆マギカ［前編］始まりの物語／［後編］永遠の物語』(ミズホ)
シリーズ5作品目で2021年パチスロ販売台数第4位(ゆる調より)

などなど、名前を挙げ始めたらキリがありません。

そんな密接な関係にあるパチンコ・パチスロとアニメですが、先日アニメ系のネットニュースをなんとなく見ていたら『ハナビちゃんは遅れがち』という漫画がアニメ化されるというニュースタイトルが僕の目に飛び込んできました。

『ハナビちゃんは遅れがち』とは

『ハナビちゃんは遅れがち』は、ウェブコミックサイト『コミプレ』(ヒーローズ)にて現在も連載中の漫画です。みなさんご存知ユニバーサルエンターテインメントがまさかの原案！原作はパチスロ漫画でデビューしたという経歴を持つ白金らんぷ氏で、作画はまみむ氏が担当するという作品です。

ユニバの名機『ハナビ・サンダーV・バーサス』などの機種が少女の姿になり、ホールで働いたりするコメディ作品。他に『タコスロ・クランキーコンドル』など往年の名機も登場しますよ。［有明ハナビ花］など、みんな機種名だけではなく名前も付けられてもいます。

祖父の経営していたホール[下町ゴッドヘブン]を継いだ新米店長：東雲ムサシと、どこかちょっとザンネンなハナビちゃんら少女達のやりとりが魅力の作品です。

擬人化モノアニメと言えば『ヘタリア・艦隊これくしょん～艦これ～』そして現在大人気の『ウマ娘プリティダービー』など、これまで成功例のあるジャンルです。理想を言えば、ウマ娘のような流行を見せ、新規のユーザー獲得に繋がると嬉しいのですが。

アニメは2022年7月よりTOKYO MX・BS11・AT-Xなどで放送・配信予定で、アニメーション制作はGAINAが担当します。ハナビちゃんの声優は、2021年に第15回声優アワードで新人女優賞を受賞した、和氣あず未さんが担当。ウマ娘のスペシャルウィーク役などで有名な方です。

今から放映されるのが楽しみですね。

▲左から、有明ハナビ花・高輪バーサス戦・日本橋サンダー雷

どれだけ知ってた？アニメ化されたパチンコ・パチスロ

どうも、オールドルーキーぐらんです。

冒頭でパチスロ・パチンコとアニメは密接な関係にある、と書きましたが、パチンコ・パチスロからアニメになるという逆パターンは、実はとても少ないんです。

**◇アニメ化されたパチンコ・パチスロ◇**
戦国乙女～桃色パラドックス～	ヒデヨシが現代から戦国時代に似た世界に飛ばされた女子中学生というオリジナル設定
快盗天使ツインエンジェル～キュンキュン☆ときめきパラダイス‼～	萌えスロ界隈の代表格を担うツインシリーズも納得のアニメ化。田村ゆかりさん、能登麻美子さんら豪華キャストが揃う。ちなみに、『パチスロツインエンジェルBREAK』(サミー)はアニメの続編にあたる時系列
ツインエンジェルBREAK
モモキュンソード～星と黄金の太刀～	おとぎ話の桃太郎がもし女性だったらという設定
うみものがたり～あなたがいてくれたコト～	マリン、ウリンが人間の姿をした「海人」として海底で暮らしているといった設定のオリジナルストーリー
Rio Rainbow Gate!	リオ、ミント、リナなど、おなじみのキャラが登場。リオとリナの関係性がアニメオリジナル
吉宗	OP曲を中川翔子さんが歌う
アドリブ王子	漫画→パチスロ化→OVAアニメ化という、珍しい道筋でアニメ化

短編アニメなどを含めたらまだあるかもしれませんが、ぐらん調べでは上記の通り。アニメからパチンコ・パチスロされた作品数に比べたら本当に少ないですよね。上記アニメの大半は1クールで終了し、『モモキュンソード』の2クール目・『ツインエンジェル』の続編『ツインエンジェルBREAK』を除き、残念ながらこれまで続編等もありません……。

萌え作品ならばアニメ化しても受け入れられた、とも言えるでしょう。

今回アニメ化する『ハナビちゃんは遅れがち』は、少女への擬人化・日常系コメディということでヒット路線はおさえているんじゃないかなと思います。史実からあるあるが作れた『ヘタリア』や、競走馬という題材自体にドラマがある『ウマ娘プリティダービー』に比べると、パチスロ機種の擬人化はユーザーさんの数だけイメージがあると思うので、擬人化のキャラ付けが難しそう。

語尾が「〇〇でーす」でちょっと話がスベリがちなタロマスちゃん・優秀な一族の中でやさぐれちゃって目つきが悪く、一人でもちょっと声がデカくなりがちなグランシエルちゃんなど、知ってる人にはわかるアイデアいくつかあるのでユニバさん、僕を雇いませんか？(笑)

win-winなはずのパチンコ・パチスロとアニメ

今だ破られていない初代『北斗の拳』(サミー)の販売台数約62万台という記録があります。パチスロ導入よりかなり前にアニメも放映されていた作品とのタイアップ機種でした。

**◇アニメ版北斗の拳とパチスロ版北斗の拳の時系列◇**
1984年-1988年 (放送局で多少前後)	テレビアニメシリーズが放映される
2003年	パチスロ『北斗の拳』が稼働スタートし、大ヒット作に
2003年-2004年	『真・北斗の拳』のOVAが制作される
2006年-2008年	ラオウ伝やユリア伝などの外伝が劇場版・OVAで試作される

上記表を見る限り、パチスロのヒットが約15年ぶりにアニメ制作されることになった影響は明白ですよね。こうした流れは他の作品にも少なくありません。

■パチンコ・パチスロとタイアップする(版権料が発生)
■機種で作品を知った人がアニメを見る
■円盤(DVD・BDなど)が売れたりグッズが売れたりする
■上記らにより、続編が作られたりもする

という、アニメ側から見ても大きなメリットがあるはずです。

アニメではないですが、初代の『CR 牙狼XX』(サンセイアールアンドディ)は特撮テレビドラマとのタイアップで、導入当時は知名度があるとは言えなかったと思います。

しかしパチンコが大ヒットしました。原作自体に興味を持つユーザーさんが増加し知名度が一気にアップし、劇場版も制作されました。僕も映画館に観に行きましたが、パチンコオリジナルホラーである魔界竜が登場すると隣の席の人が「魔界竜じゃん」と呟いており、この人もパチンコから知ったんだなってわかりました(笑)

また、魔法少女まどか☆マギカの楽曲を集めたベストアルバムには、全18曲収録中パチンコ・パチスロ曲が5曲も収録されています。

今この記事を読んでくれている方の中にも「パチスロで知って〇〇のアニメを観たよ」などの作品がある方も多数いるんじゃないかなと思いますが、どうでしょうか。

僕は新機種リリース情報記事も書かせて頂いているのですが、ユーザーさんの新機種への反応を調べようとTwitterで［○○(作品名)　パチ］などで検索する機会がよくあります。そういう時に非パチユーザーさんで、原作ファンの方と思われるアカウントの「パチになって欲しくなかった」という呟きを見ることも正直少なくありません。

コロナ禍の初期などみなさんも感じたと思いますが、パチンコ・パチスロ業界は残念ながらなにかと一般社会からのヘイトが貯まりやすい業界ですよね……。

ただ、パチンコ・パチスロ化することで、いやらしい話ですが主に金銭面でそのコンテンツは助かると思うんですよ。知名度も上がると思います。版権料・その後のグッズ展開など、ひいてはそのコンテンツを豊かにすることにパチンコ・パチスロ業界も一役買えているのではないかと。

できればパチンコ・パチスロ化することに「なんだかなぁ」と感じる原作ファンの方にもパチンコ・パチスロを触れてもらえるような未来があれば素敵だと思いませんか？

『ハナビちゃんは遅れがち』がアニメ化されることで、パチンコ・パチスロユーザーの方が楽しむのはもちろんですが、アニメを観た非パチユーザーの方が、ちょっとでも本物のハナビなどの機種に興味を持ってくれたら良いですよね。