どうもみなさんご機嫌よう、岡井です。昨今のパチスロは北斗やカバネリを筆頭にスマスロ・メダル機問わず盛り上がりを感じますね。現在のパチスロ界隈はメイン機種だけでなく、脇を固めるラインナップも充実しており、立ち回りのために最新機種の設定推測要素や有利区間情報の研究に余念がないスロッター諸兄も多いことでしょう。

しかし同時にその複雑な要素の把握に疲れてしまう時もあるのではないでしょうか。わかります、なんかもう新しいことおぼえるのめんどくさいですよね。

メインATに入らなければ話にならない、そこからさらに上位ATに入るか否かのデッドオアアライブがしんどい。かといって今の時代のノーマルはいかにもアッサリし過ぎてもう少し味付けが欲しい。わかります、BIG一回で500枚くらい出してほしいですよね。

そんなわがままスロッターの望みをかなえる機種が今年のはじめに登場していたのをご存じでしょうか。大花火を受け継ぐ花火絶景……？　惜しいけど違います、その要素を受け継いだジェネリックオオハナビがひっそりと誕生していたのです。
 

今もっともアツい機種、それがこの『大花満』です。

このビジュアルと名前、後ほど説明しますが演出もだいたいアレなので、某花火職人の台に似過ぎているのではと心配される方もおられるかもしれませんが、メーカーのジェイピーエスはかつて『走れメロス』という特定版権に似過ぎたキャラが冗談みたいなアクションを繰り返す台を出していたので大丈夫、無敵です。ちなみにメインキャラの名前は陣(ジン)ちゃん、無敵です。

 

大花満のココがイカしてる！

・500枚獲得可能なBIGが出玉のメイン
・BIG中の音楽がゴキゲン
・浅いゲーム数でもそこそこ当たる
 

本機はゲーム数消化やレア役で500枚獲得可能な疑似ボーナスを重ねて出玉を増やすゲームフローとなっております。引き戻しや天国モード、1G連の要素もありますが、そこまでバキバキに偏ったバランスではないので連チャンしたらラッキーくらいの感覚。ボーナスも7割以上がBIGなので、天井までハマったあげく100枚程度獲得して終わりみたいな展開も少ないです。

めちゃくちゃ煽りまくって2400枚突破してからの上位ATというギラギラした世界に疲れた人にも遊びやすく、面白いと思います。
 

大花満のココがイカレてる！

・演出が大雑把、特に同演出連続煽りやフラッシュは初見で困惑必至
・どうなれば当たりなのか、ポイントを貯めるとどうなるのか、キミの目でたしかめろスタイル
・実はビタ押しナビに従わない方が効率は良い
 

はい、ここからが本機のチャームポイント。順を追って詳しく説明しましょう。この記事のために何度か負け覚悟で検証をしましたが、打つたびに不可解な現象が起こったりするので普通に間違っている可能性はありますが、それを理解したうえで楽しんでください。
 

本機は液晶搭載機ですが、通常時は鉢巻き的なアレの4thリール演出が展開されます(キャラクターがアクションする演出も一部あり)。雰囲気的には某大きな花火の演出を踏襲しているのですが、同じ感覚でいるとけっこう面食らいます。具体的に言うとハズレ含む全役対応演出の三日月が頻出するうえに、矛盾かと思ったら再始動して結局三日月といった演出も起こります。その結果、慣れてくると4thリールが動こうが動くまいがアツくもなんともないと気づいてしまいます。

リール演出としてフラッシュも搭載されています。ひときわ派手なフラッシュや普段と違うパターンで光る違和感というノーマル好きならニヤリとしそうな演出もありますが、そうした場合も特に何も成立していません。打ち込むほどに適当に光らせているだけではという疑惑すら生まれます。

液晶上で障子が動く前兆っぽい演出が存在しており、同じ演出が3ゲーム連続で発生することがあります。もうおわかりだと思いますが、それも普通にハズレます。4連でもハズレるという情報すらあります。そもそもボーナスの大部分が専用の前兆ステージを経由して告知されるので、通常時の演出矛盾でボーナスに気付くみたいなケースはほぼありません。
 

ボーナス放出条件がゲーム数消化とレア役、もしくは直撃抽選となっていますが、上記の演出パターンとあいまってどうアツくなればいいのかわかりません。

前述のように通常時にいきなりボーナス告知が入ることは稀、というか実戦上ゼロであり、レア役が契機だった場合に前兆ステージを経由するのかも不明。疑似遊技を使ったリーチ目的な概念も存在するのですが、これが前兆のチャンスアップ演出的な使われ方をしているのでなんか思ってたのと違う感じがすごいです。
その結果、体感的にはどうしてもゲーム数以外ではボーナス抽選していないのではという疑惑が生まれます。1/1024の斜めスイカが揃うと障子がちょっと動くので何かの抽選をしているとは思うのですが、だからといって特にアツさは感じません。

前兆ステージである『蓮華ステージ』もしくは『桜花絢爛ステージ』はボーナスにからむことが多いので、ここだけは期待値の高い演出が出るとアツいのはわかります。ただどういう条件でこのステージに移行するのかも不明。通常時は夜に近づくほど前兆ステージ移行のチャンスとされていますが、夜になった数ゲーム後には昼に変わったりするので、赤道直下の住民気分にもなれます。解析を期待したいところですが、おそらく永遠に出ないでしょう。
 

楽しいボーナス中も打ち手を突き放してくるハード仕様が潜んでいます。

疑似ボーナスであるBIGの流れとしては小役ゲームとJACゲームを(疑似的に)繰り返す懐かしのスタイルで、主にレア役で1G連のチャンスとなります。ここの小役ゲームでは「ベル、レア役でポイント獲得のチャンス！」と液晶上に表示されますが、ポイントを獲得するとどうなるかは一切説明されません。結論から言うとポイントを15ゲーム間に25ポイント貯めると1G連するのですが、ベルやレア役が揃ったところで1ポイントしか獲得しないことがほとんどかつハズレもそこそこあるので、このポイントに何の意味があるのかを自力で気付くにはレア役を10連続で引くみたいな剛腕の持ち主でなければ不可能だと思われます。
 

小役ゲーム中はカットイン発生でベテランスロッターの大好物であるビタ押しでの技術介入要素があります。目押しをキメるとごくわずかな確率ながら状態昇格抽選と当該小役ゲーム間の1G連期待度の高低を色で示してくれます(示すだけなのでわかったところで確率変化等は無し)。

ただ実は3連ジンちゃん図柄をアバウトに狙うとビタ不要で同じ昇格抽選を受けられるので、リスクを避けながら同じ恩恵を得ることができるという格差を生み出さないユニバーサルデザイン。ビタ押しへの挑戦は自己満足の領域というビギナーに配慮された仕様とも言えますが、この3連アバウト狙いについても遊技中一切説明されません。やさしいのか厳しいのかが謎なのが大花満スタイル、めちゃめちゃ厳しい人たちが不意にみせたやさしさのようです。

 

じゃあ、大花満を探して打とうか

ここまで読んだあなたは、大花火のゲーム性、花満開の演出、大繁盛本舗の不親切さを併せ持つスーパーマシンを打ちたくなったのではないでしょうか。なにからなにまで親切にナビゲートしてくれる、そんなパチスロはぬるま湯であると言ったかどうかはわかりませんが、この大花満は終始「なにこれ!?」「なんでもなかった!!」のループを仕掛けてくる、かつての不安定な時代のパチスロ雰囲気を味わえます。


さぁ、みんなで大花満を打ちましょう。私は冗談抜きで最近こればっかり打ってます。

2023年8月の時点で全国設置店舗はわずか10店。早めに打ちましょう、楽しいよ、いいからはやく。

 

大花満の基本情報はこちら
 

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