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ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~
2023.12.19
今年もっとも売れた台は？ パチンコビレッジ主催「パチンコ・パチスロ販売実績2023」発表会
マスク・オブ・ジ・ワイルド
ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~
2023年も残すところ後わずか。12月14日に年末恒例となりつつある、パチンコ・パチスロ情報サイト「パチンコビレッジ」主催の「パチンコ・パチスロ販売実績発表会」が開かれました。
スマスロ、スマパチが本格始動をした今年。「もっともホールに販売された機種は？」「どのメーカーの勢いがあったのか？」など、パチンコビレッジ独自の調査数値をもとに振り返ります。
▲販売実績が今年の動向を知るひとつの物差しに
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※集計方法について
・各数値はすべてパチンコビレッジの独自調査によるものです
・すべての集計は納品日がベース
・メーカーは子会社等を含めたグループで集計
・端数は500台単位で集計
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▲2022年の様子はコチラ
▲2021年の様子はコチラ
2023年 パチンコ・パチスロ総販売台数
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | 前年比 | |
| パチンコ | 1,105,000台 | 1,037,000台 | 972,000台 | 94% |
| パチスロ | 627,000台 | 721,000台 | 750,000台 | 104% |
パチンコは3年ぶりの100万台割れ…
総販売台数は昨年に続いて、パチンコは減少し、パチスロは増加。特にパチンコに関しては、コロナ禍の影響をモロに受けた2020年（約95万台）と同じく総販売台数が100万台を割る結果に。
皆さんの知っているホールにも、パチスロの設置台数を増やしたところはあるのではないでしょうか？ 数値としても表れていますが、今年はパチンコに比べてパチスロの方が活気を感じたという人も多いはず。理由としては、やはりスマスロの台頭が大きいのではないかと思います。
2023年 パチンコ・パチスロ 販売台数TOP10機種
パチンコ
導入前から話題を集めたガンダムSEEDが1位！
| 順位 | 機種名 | メーカー | 販売実績 |
| 1 | Pフィーバー 機動戦士ガンダム SEED |
SANKYO | 50,000台 |
| 2 | ぱちんこ シン・ エヴァンゲリオン Type レイ |
ビスティ | 48,000台 |
| 3 | PA大海物語5 With アグネス・ラム |
三洋 | 39,000台 |
| 4 | P大海物語5 | 三洋 | 37,500台 |
| 5 | P牙狼 GOLD IMPACT |
サンセイR&D | 36,000台 |
| 6 | P真・北斗無双 第4章 |
銀座 | 34,500台 |
| 7 | Pフィーバー 炎炎ノ消防隊 |
SANKYO | 30,000台 |
| 8 | 新世紀 エヴァンゲリオン ～未来への咆哮～ |
ビスティ | 25,000台 |
| 9 | P真・花の慶次3 ～黄金一閃～ |
ニューギン | 21,000台 |
| 10 | ぱちんこ 新・必殺仕置人 S |
京楽 | 20,500台 |
2021年に大ヒットした「Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン」と同じく、“SANKYO × ガンダムシリーズ”ということで、導入前から多くの話題を集めた「Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED」が1位に。次いで、年末に導入を控えた「ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン Type レイ」（P機）が僅差で2位となりました。
ランキングを見ると、エヴァシリーズ、海物語シリーズ、牙狼シリーズ、北斗シリーズ、慶次シリーズ、仕事人シリーズと、各メーカーのビッグタイトルがしっかりランクインを果たした印象。なお、スマパチは10位の「ぱちんこ 新・必殺仕置人 S」のみとなっています。
パチンコビレッジの総評として、3万台以上販売された機種は昨年の3機種から7機種に増えているものの、パチンコの総販売台数が落ち込んでいることをピックアップ。機種ごとの販売実績格差に広がりがあることがポイントとして挙げられていました。
パチスロ
スマスロ北斗の拳が7年ぶりに8万台超え！
| 順位 | 機種名 | メーカー | 販売実績 |
| 1 | スマスロ北斗の拳 | タイヨー エレック |
84,000台 |
| 2 | ゴーゴー ジャグラー3 |
北電子 | 38,000台 |
| 3 | アナザーゴッド ハーデス -解き放たれし 槍撃ver.- |
ミズホ | 37,000台 |
| 4 | スマスロ バイオハザード :ヴェンデッタ |
ロデオ | 33,000台 |
| 5 | パチスロ 甲鉄城のカバネリ |
サミー | 32,000台 |
| 6 | スマスロ 劇場版 魔法少女 まどか☆マギカ [前編]始まりの物語／ [後編]永遠の物語 f-フォルテ- |
メーシー | 25,500台 |
| 7 | スマスロ バジリスク ～甲賀忍法帖～絆2 天膳 BLACK EDITION |
エレコ | 21,000台 |
| 7 | ＨＥＹ！ エリート サラリーマン鏡 |
パオン・ ディーピー |
21,000台 |
| 9 | L戦国乙女4 戦乱に閃く 炯眼の軍師 |
オリンピア | 19,000台 |
| 10 | パチスロ傷物語 -始マリノ刻- |
ロデオ | 18,000台 |
現在ホールでも人気の「スマスロ北斗の拳」が、8万台を超える圧倒的な販売実績で1位に輝きました。その勢いは衰えることなく、毎月増産されているとのことです。ちなみに、パチスロの販売実績で8万台を超えるのは2016年に登場した「パチスロ北斗の拳 修羅の国」（9万台超）以来とのこと。“北斗の拳”強し！
そして、注目すべきはトップ10中6機種がスマスロだという点。これはスマスロが調子よくホールやユーザーに受け入れられていることの表れで、来年もスマスロの躍進が続くのではないかと思われます。
また、そんな中でもしっかり2位につけているジャグラーシリーズを見ると、やはりホール需要やユーザー人気の高さが伺えます。
2023年 パチンコ・パチスロ 販売台数TOP5メーカー
パチンコ
| 順位 | メーカー・グループ名 （主な販売機種） |
販売実績 （機種数） |
| １ | 【SANKYOグループ】 Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED ：50,000台 ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン Type レイ ：48,000台 |
305,000台 （20機種） |
| 2 | 【三洋グループ】 PA大海物語5 With アグネス・ラム ：39,000台 P大海物語5：37,500台 |
141,000台 （11機種） |
| 3 | 【サミーグループ】 P真・北斗無双 第4章：34,500台 P北斗の拳 暴凶星：17,500台 |
129,000台 （11機種） |
| 4 | 【京楽グループ】 ぱちんこ 新・必殺仕置人 S.：20,500台 スマートぱちんこ ソードアート・オンライン：17,500台 |
65,000台 （8機種） |
| 5 | 【ニューギングループ】 P真・花の慶次3～黄金一閃～：21,000台 e花の慶次 ～裂 ：19,000台 |
63,000台 （12機種） |
パチスロ
| 順位 | メーカー・グループ名 （主な販売機種） |
販売実績 （機種数） |
| １ | 【サミーグループ】 スマスロ北斗の拳：84,000台 パチスロ甲鉄城のカバネリ：33,000台 |
195,000台 （8機種） |
| 2 | 【ユニバーサルグループ】 アナザーゴッドハーデス：37,000台 スマスロ 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ：25,500台 |
120,000台 （8機種） |
| 3 | 【SANKYOグループ】 Lエヴァンゲリオン～未来への創造～：17,500台 パチスロ 炎炎ノ消防隊：15,000台 |
72,000台 （5機種） |
| 4 | 【北電子グループ】 ゴーゴージャグラー3：38,000台 回胴式遊技機 グランベルム：10,000台 |
51,000台 （3機種） |
| 5 | 【平和グループ】 L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師：19,000台 L主役は銭形4：14,000台 |
41,000台 （4機種） |
パチンコは機種別ランキングでワンツーを飾ったSANKYOグループ、パチスロは販売台数が8万台を超えた「スマスロ北斗の拳」を有するサミーグループが、それぞれ2位以下を引き離す圧巻の販売実績で1位に。
パチンコビレッジは、パチンコ、パチスロともにランキング内でも販売実績に大きな差があることから、メーカー格差がさらに広がっているとの見解を示しました。
2023年 スマパチ・スマスロの状況
パチンコ
| 販売機種数 （増産機種含む） |
販売実績 | 1機種あたりの 平均台数 |
割合 | |
| P機 | 112機種 | 857,000台 | 約7,700台 | 88% |
| スマパチ | 13機種 | 115,000台 | 約8,800台 | 12% |
| 合計 | 125機種 | 972,000台 | 約7,800台 |
パチスロ
| 販売機種数 （増産機種含む） |
販売実績 | 1機種あたりの 平均台数 |
割合 | |
| S機 | 50機種 | 308,000台 | 約6,200台 | 41% |
| スマスロ | 32機種 | 442,000台 | 約13,800台 | 59% |
| 合計 | 82機種 | 750,000台 | 約9,100台 |
今年はスマパチとP機、スマスロとS機との、販売機種数や販売実績の比較もパチンコビレッジがまとめてくれました。販売実績の割合（※設置割合ではないので注意）から、スマスロが59%と積極的に導入されているのに対し、スマパチは12%と導入の出遅れが見て取れます。
これは昨年11月に導入が開始されたスマスロと、今年の4月から導入が始まったスマパチで導入時期の差も大きいですが、「スマスロ北斗の拳」のような大ヒット機種の存在も影響しているものと思われます。
現在、ホールではスマパチの「e Re:ゼロから始める異世界生活 season2」が人気ですが、ヒット機種の登場が今後のスマパチのカギとなりそうです。
なお、上で紹介した以外にも、パチンコビレッジでは「販売実績とホール軒数の推移」のデータが掲載されているほか、今後1位に輝いたメーカーのインタビュー記事が掲載される予定。気になった人はパチンコビレッジの特集ページ「パチンコ・パチスロ販売実績2022」をチェックしてみて下さい。
2024年はパチ業界にとって前途多難…!?
▲「来年は不安要素も多い」と語った村岡氏
今年も最後はパチンコビレッジの村岡裕之（むらおか ひろゆき）代表取締役が登壇し、来年の販売実績予想や業界の動向について語ってくれました。
【◎安心要素】
・スムーズに移行を続けるスマスロ
【◯期待要素】
・LT機、スマパチの普及
（※LT機については下記参照）
【▲不安要素】
・ユニット、改刷対応などによる設備投資増加
・まだ底の見えないホールの減少傾向
・改善されない型式試験適合率の低さ
例年通り、安心、期待、不安の3つの要素を挙げてくれましたが、その中でも来年は不安要素が大きくのしかかるのではないかと強調しました。
来年7月3日に発行される新紙幣へ対応するためのサンド交換などの設備投資は、ホールにとって頭の痛い問題で、新機種を買うための予算は大きく削られるのではないかと予想。
また、ホールの減少については、「再来年くらいまで止まらず6000軒を切る可能性があるのでは」とも（2022年時点のホール数は7665軒）。減少傾向に歯止めがかかるよう、「よい機種が沢山出てくれれば」と期待を込めて語りました。
まとめとして、「現状スマスロは普及し、パチンコがパチスロに押されている状況です。スマパチはヒット機種が生まれず、メーカーも消極的で動きが鈍く感じています。来年はLT機の登場やスマパチの普及など、パチンコの奮起に期待したいと思っています。ただ、改刷対応やスマート遊技機導入のための設備投資も必要なため、ホールの厳しい状況は変わらず、販売台数は減るだろうなと思う次第です」と締めくくりました。
2023年6月に行われたパチンコの内規改定によって、主に低確時1/200以上のスペックで搭載できるようになった新機能。
「ラッキートリガー」の名前通り、ユーザーにとって幸運を呼び込むきっかけになりえる機能で、ラッシュなどに突入した際の期待獲得出玉の期待値が“（初回出玉を除く）6400個以上、9600個未満”となったことで、甘デジやライトミドル機でもハイミドル機のような一撃の出玉に期待が持てるように。ただし、ラッキートリガーの搭載には、Cタイムを搭載できない、ラッキートリガーの突入率はあまり高くならない、などの条件もあり。
ちなみに、LT機第1弾として「ぱちんこＧⅠ優駿倶楽部2 ラッキートリガーver（コナミアミューズメント）」が、来年3月導入予定となっている。
感想
さて、今年で3回目となる「パチンコ・パチスロ販売実績発表会」。個人的に気になったのは機種別の販売実績TOP10で、新台で沢山ホールに導入されたけど今では……という機種がチラホラあるな～と。具体例は挙げませんけど（汗）。もちろん、すべての話題機種がヒットするわけではないですし、パチンコ・パチスロではよくあることですが、今年はそんな機種が多く印象に残りました。
最後に村岡氏の予想を聞いて、いつにも増して来年が不安になりましたが、パチンコもパチスロもめちゃくちゃ面白い機種が出てユーザー、ホール、メーカーと業界全体が盛り上がってくれるといいなぁ。
※本文および表内の数値はすべてパチンコビレッジの調査によるものです。
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- マスク・オブ・ジ・ワイルド
- 代表作：ゆるゆる調査隊
通称ワイルド。特に隠す意味もないので打ち明けると、中身は編集部キモフラットスリーのキャプテン。マスク調査員になるにあたって適当に付けた「ワイルド」という名前だけが先行してしまっているが、実はまじめで堅実派。今日もGOGOランプの明かりを求めて鶯谷のホールへ消えてゆく……。
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