パチスロに対するモチベーション、そのMAXはいつだったか。心から楽しんでいたのはいつだったか。 胸を張って「今」と答えられたら幸せだが、正直、そうではない。


いつだろう。人によってばらつきはあるものの、覚えたてから少しずつ成長していく期間ではなかろうか。 パチスロを理解していく、目押しが上手くなっていく、まるでタケノコのようにぐいぐい伸びていくあの時期が一番楽しかったころだと思う。


自分の場合は、パチスロで生計を立てていた時期もあったが、あのときはナメていた。 パチスロをいつでも引き出し可能なATMぐらいに思っていたから、瞬間的な情熱はあっても、モチベーションを継続させることは難しい。


パチスロライターの道を選んだときもそう。パチスロを仕事にするのだから、パチスロと結婚するようなもの。 そりゃ好きで好きでどうしようもないと思いきや、誤解を恐れずに言うと、自分はパチスロが好きでパチスロライターになったわけではない。 パチスロ必勝ガイドが好きでパチスロライターを目指したのである。必勝ガイドを読んで、この人たちと一緒に働きたいと思ったのだ。


パチスロが好きだから面白さを伝えたい、よく耳にする志望動機だが、そんな高い志、これっぽっちも持ったことがない。 パチスロを使ってなにか面白いことを…そっちのほうに気持ちがいっていたのである。


若いころはどこかイキっていて、パチスロを熱く語る人をバカにしていたところがある。 何を熱くなっちゃってるのって。


今は違う。熱くなれる何かがあることが羨ましく思える。自分は熱く語れる何かがあるだろうか。 エロ動画の検索方法に関しては多少の知識があるけれど、公の場で語ってしまったらお縄の可能性もある。 パチスロライターでも一般ユーザーでも、パチスロへ情熱を傾け、熱くなれるのはいいことだ。


時代のせいにしてきたところもあるけれど、情熱の欠如は致命的だよなぁ…。 人の才能とは、月並みながら努力できる精神面と情熱を持続することだと思う。今の自分には何もない。 ただ勝った負けたを繰り返し、うれしいだの悔しいたのをずっと続けているだけ。特に悔しさは…。


パチスロ攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG
551 REG 17K
480 ヤメ 13K

楽シーサー
98 ヤメ 3K


なにもできずに33本持っていかれた。33回も貸玉ボタンを押して、肩が脱臼しそうになったぐらいで、パチスロとしては何も面白くなかった。悔しい、本当に悔しい。


ずっと昔から変わらないものがひとつだけあった。負けたときの悔しさだ。 人生の半分をパチスロに費やしてきて、それこそ何百回と負けてきたが、負けて楽しかったとか、納得の負けなんて一度もない。 月に数回は必ず悔しがってきたし、ひどいときは一週間連続で悔しがってきた。


そういえば、初めてのパチスロは負けから始まった。ビギナーズラックなんてものはおとぎ話だ。 負けたことが悔しくて、どうしても勝ってみたい。 その一心で手に取ったのがパチスロ必勝ガイドだったんだけど、あの日、負けていなかったら、悔しさを感じなかったら今の自分はいないかもしれない。


敗北の人生か…。まさに自分らしいや。これからも負けることはあるが、とことん悔しがってやる。 いつか一発入れるその日まで、諦めるわけにはいかない。とりあえず、攻殻機動隊と楽シーサーは許すまじ。
 

鈴虫君の実戦結果

（C）士郎正宗・Production I.G／講談社・攻殻機動隊製作委員会（C）Sammy
（C）SANKYO

 

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