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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2017.09.12
5号機の発展を名機で振り返る(2006年編)
改正案が出たときと比べれば騒がれなかったような。パブリックコメントの結果と、それを踏まえ新法律への修正も発表されました。結論を申し上げれば、変わるのはこれだけ。
出玉情報等を容易に確認できる遊技機に係る規格について、頂いた御意見を踏まえ、アレンジボール遊技機及びじやん球遊技機についても同規格を追加する
聞いたフリのアピールで用意していたか。はたまた前法律をコピペしすぎたあまり、すっかり忘れられていたのかは不明ですが。私が書いた「パチスロは長い間、1分間に400円以上を消費できるから違法状態」とか、クリティカルな提言も数多くあっただろうに。国会でされたらどうするんですかね。「1時間に800Gも回す人がいるのは存じ上げないこと」とか答弁するのでしょうか(笑)。
この話題はムカムカするとか以前に、変わっていないから書きようなし。ただ、5号機時代の終焉が正式決定したのは確かです。前々回“4号機終末期を振り返る”で、5号機の登場を少し触れました。そこから12年あまり。さまざまな革命的な機種が登場して今に至るわけです。
ということで、何回かに分けまして「佐々木的5号機の名機」を中心に5号機の歴史を振り返ってみたいと思います。
5号機初期のアイデアが詰まった台
2005年『新世紀エバンゲリオン』から5号機の導入が始まりました。しかし、まだ4号機の新規導入もされていた時期。5号機の新機種を見ても「お手並み拝見」くらいの気分でした。それを一変させる機種がすぐさま登場してきました。
『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』(2006年2月:JPS)
JPS? 知らないメーカーだなあと新機種発表会場に入ってみてドン引き。「お帰りなさいませご主人さま」とメイドに扮したコンパニオン。こういう変化球は基本ができてからやることでさ……って、なんじゃコレ!
システムは、ボーナス+RT。ボーナス終了後は最大60GのRTに入りますが、3G固定のプチRTに突入するチャンス目が出現してしまうと終了。そのチャンス目を回避する打ち方をする必要がありました。俗にいう“リプパン方式”の元祖です。
その直後に登場した『ボンバーマンビクトリー』で意識した方も多いんではないですかね。それは後ほど。いずれにせよ、純粋なリプパン方式かはさておき5号機初期はボーナス後RTを継続させる機種が数多く登場してきました。
単に元祖だから衝撃を受けたわけではありません。
ボーナス後RTのパンク役に、通常時契機のゲーム数固定RTを使ったところが凄いのです。RT突入に関して、5号機から法律に記載されていましたが、その特徴をフルに活用しています。
ボーナス後のRT中にチャンス目を出してしまうと、その場でRTが終了するのではなく、3GのプチRTに書き換えられるんですね。で、打ってみると3GのプチRT中に再度チャンス目が出てもRTは書き換えられない(最初のチャンス目から3Gで終了)。
・ボーナス後RT中にRT突入目が出現すると書き換え
・通常出目契機ゲーム数固定RT中にRT突入目が出ても書き換えせず
この後に出てきた機種たちとあわせて理解が深まったものもありますが、小麦ちゃんには、今にもつながる5号機の基本が詰まっているのです。
これ理解すると超面白くなるんですよ。ボーナス後はチャンス目を出さないよう逆押しでチャンス目を作る1枚役狙いをしますが、通常時はプチRTのほうが期待値が高いので順押しを推奨。ただ、プチRT中の 3G間は、チャンス目が出てもプチRTは書き換えられないので逆押し1枚狙いのほうが得。さらに、ボーナス察知も逆押しのほうが早い……。
と、RT関連だけでこれだけ語ることがあったわけですが。それだけではありません。ボーナス中に目押しを駆使して獲得枚数をアップさせる。その元祖も小麦ちゃんなのです。それまでは、BIG中に成立したレア小役をハズすといった後ろ向きのものばかりでしたが、このMBは2回のビタで獲得枚数を増やすもの。時代を一歩前に進めた機種でしょう。 規則などを理解して唸らされる機種はたくさん出てきましたが、それを理解したからこそより楽しく打てるというのは数少ないかもしれません。5号機だからこそでてきたゲーム性が、この小麦ちゃん。
ま、新参メーカーだけに攻めたスペックは望むべくもなく。カラかったのは玉に瑕でしたが。小麦を語れずしてシステムマニアを名乗るなと言いたくなるほどの名機だと思っています。まだニューオオネにあるので、東京・神奈川の方はお早めに。
リプパン方式、全盛へ
『ボンバーマンビクトリー』(2006年4月:サミー)
なにやら5号機のRTは、いろいろなことができそうだ。そう認識し始めたところに登場したのが、先ほども名前を出した『ボンバーマンビクトリー』。
ボーナス終了後のRTは、左リールのチェリー入賞でパンク(0Gに書き換え)するものでした。そのチェリーは3種類。ボーナス中などに権利を獲得していれば成立したチェリーの種類をナビ。目押しによって回避する。そんなゲーム性です。
初の5号機が登場してから1年足らず。法や規則の盲点をつくメーカーの姿勢が早くも出てまいりました(笑)。
パチスロ機を世に出せるか検査する保通協の型式試験。当時のシミュレート試験は、成立役をすべて獲得するようになっていました。ボーナス後のRTは最初のチェリーで終了します。ナビがあろうがなかろうが。サブ基板はほぼ無視されていたもので。
法の目をすりぬけて作られただけに、爆発力はなかなかのものでした。ただ、BIGの払い出し枚数が多いことによる合成確率の低さや、最低限の押し分ける目押し力が必要などとっつきにくい部分も。これをブラッシュアップしていったのが、後の『スパイダーマン2』(2006年10月:サミー)や『リングにかけろ1』(2007年3月)となります。
ま、行き過ぎたため検査方式が見直されて、破壊力のあるものは作れなくなってしまいましたが。いろいろ続くいたちごっこ。5号機では早い段階から繰り広げられていたのでした。
ちょっとだけでも語りたい名機たち(2006年Ver.)
『スーパーお父さん』(2006年4月:SNKプレイモア)
ゲーム数固定RT終了後は、純粋な通常状態に。その区間をRT高確率のチャンスゾーンとすることによって、RT連チャンシステムを実現しました。チャンスゾーン終了時は、これまたゲーム数固定の“増えないRT”に。そのダメRTもゲーム数を消化すれば、再びチャンスゾーンに突入します。仮天井といって良いですかね。
『リンダの狙いうち』(2006年12月:IGT)
こちらも同様のRT連チャンシステムを搭載した機種。ちょっと捻ってあるのは、ダメRTが2種類あること。64Gと128G。陥落した契機を見ていれば、次回のチャンスゾーンがいつからかわかります。
この2機種のエッセンスを使った機種については、2007年編で大きく取り上げます。
『ホークIII』(2006年10月)
最近のノーマルは確率重視となってあまり搭載されなくなりましたが、初期は天井救済機能付きのノーマルが多く登場しました。天井RTではありません。BIG終了後にゲーム数固定のダメRTに入れるのです。ボーナスを引かずにゲーム数到達で純粋な通常時に。その通常時のほうがリプレイ確率が高い。そんなカラクリでした。というかこれもJPS。神がかっていました。
2006年のヒット機種は?
ストック機、強すぎぃぃぃ!
ここまでマイナーな機種ばかり。どの5号機がヒットしたのよ!? そう言われますよね。ええ。年末に『ツインエンジェル』や『サンダーVSP』も導入されましたが、『秘宝伝』『北斗の拳SE』『俺の空』……市場的に4号機には勝てなかったのも事実です。うん、すみません。どれも舐める程度にしか触っていません(笑)。
その頃、挙げた機種以外で何を打っていたかというと……
『信長の野望-天下創世-』(2006年1月:IGT)『美川-さそり座のサラリーマン-』(2006年11月:オーイズミネオ)
年間を通しては『信長の野望』。小役による設定推測だったり。小役との同時当選後の狙い方だったり。今にもつながる基本が詰まった機種でした。個人的には、この後に出た『三国志』のほうが好みですけど。
年末にハマったのは『美川-さそり座のサラリーマン-』。中押しをするとボーナス察知ができない代わりに弱チャンス目になる1枚も奪取可能。逆押しは察知に最適。同時当選に期待のできるレア小役が出たら、敢えて1Gだけ中押ししていました。連続演出はゲーム数が決まっていたので、弱いほうから狙っていく。最後のBETで「おだまり〜」の逆転が出たら一番偉いボーナスです。
リーチ目のためにコインを無駄にした機種は数多くあれど、携帯連動のミッションがあるわけでもなく演出のためにコインを無駄にしたのは、この機種だけかも。
美川憲一がサラリーマンをやる。もはや演出が上手くいくほうが想像つきません。強そうなキャラが簡単に負けていく。そんなのに食傷気味だったのはありますね。って、ケンシロウさんをディスっているわけではありません。相手が強敵なだけです。
2006年の5号機を評価するならば。新たな法律・規則のなかでなにができるのか。それを各メーカーが模索していた段階ということがいえます。なにが正解(売れる)かはわからない。まだ答えが見つかっていないだけに、各開発陣のアイデアや好みといった個性が大きく表れた機種が多かったです。
ほかにストック機をはじめとする4号機や、3号機以前も設置されていたんですよ。振り返ってみて、パチスロがもっともバラエティに富んでいた時期かもしれません。
ということで、何事もなければ次回は2007年編。こんなゆったりした調子でいくのは序盤だけだと思います。途中からシステムの進歩がピタっと止まりますから(笑)。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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