3周年オフ会20万クオカーズ EPISODE-0

岡井モノ：ライター兼パチ7編集部員(別館) オカイ☆サロン

10月某日

突然くりくり。からメッセージが入った。

「岡井さん一緒のチームですね、がんばりましょう」

「うむ、我々がタッグとなって下等超人どもにその力を誇示するのだ」

「なんでヘルミッショネルズなんですか、それなら自由帳出身者として20万クオカーズがいいですよ」

「それぞれの獲得クオカードからか、ロングホーントレインはどっちが走る側なんだ」

「ライバルのドル箱を倒してやりましょう、揃いのパーカーも作りましょうか」

「おっ、いいぞ！」

いたってスムーズに話が進む。

今だから言うが、この時点で私は3周年がチーム戦だとかの詳細をまったく理解せずに話をすすめていた。そう、全然わかってないのにいいぞとか言っていたらパーカーが出来上がったのだ。

この話の2日後くらいに編集部からの連絡を確認して状況を理解する始末であった。なるほど、だから彼はデイジーがどうとか言っていたのか、突然あたまがおかしくなったのかと思っていた。

昔から返事だけはいいと評されていた岡井の悪癖がここで出てしまったが、結果的になんか楽しい感じになったので問題なしだろう。

11月2日

3日に開催される激アツイベントのために北海道空の玄関、新千歳空港に向かう。心優しい岡井は航空機への重量負担を少しでも減らすべく、荷物極限減量チャレンジに挑んでいた。

結果として搭乗時間ギリギリになった岡井は、同じ便だったゴルシさおりに「来ないのかと思った」と言われる、畜生。
フライト中は空気の澄んだ季節の美しい景色でも見ようと窓の方に目をやるのだが、その度に爆睡しているゴルシさんが視界に入ってくる。ぱちんこで言えば鼻ちょうちん役物と連動するゴルシさおりが疑似連演出みたいにせまってくる、どいてくれ。

▲オフ会会場となる千葉県船橋市

開催地である船橋に到着、運営側の事前説明会に出席していなかった私は編集長と簡単な打合せをする約束をしていた。
でも編集長が来ない、遅れるらしい、まぁ明日が本番だから準備とかがあるのだろう、仕方がない。同じチームもう一人のリーダーであるくりくり。も来ないらしい、「岡井さんお願いします」と言われたがこの野郎明日覚えてろよと胸に誓った。
さらに前日入りすると言っていた他の何人かも来ないと連絡が入る、ゴルシさおりは別の用事があると言ってどこかに行った。

誰とも繋がれない……。

なんだろうこれは、みんなで繋がる3周年じゃなかったのか、誰とも繋がれないぞ、もう泣きそうだ。いや、もしやこれは「岡井を一人にしたらどうなるか」というドッキリ企画か、隠し撮りされているのか。畜生せかいああばの考えそうなことだ、後でメガネのレンズ部分赤く着色したうえでまっぷたつにしてスカウターみたいにしてやる。

見知らぬ街でひとりぼっちになった岡井。駅前でウロウロしていると、さっき日サロ行ってきたッスみたいな黒さをした3人の居酒屋客引きと何度も目が合う。ああ、多分アイツぼっちっぽくね？って馬鹿にされてるよ。なんだよ、黒い3連星かよ。
容赦ない世間の冷たさジェットストリーム、これが東京か(※千葉です)

とりあえずホテルにチェックインしようとするとフロントで中東系のおじさんが怒鳴っている。
なにがあったかは知らないがものすごい剣幕だ、しばしソファに座って待つ。
15分経過した、まだおじさんは怒っていた、何が彼をそこまで駆り立てたのだろう、石油の関税について納得がいっていないのだろうか。まったく心に余裕がない、ひどい街だ東京は(※千葉です)

どうにかチェックインを済ませ、打合せに赴く。
駅前でさっきの黒い3連星を横目に天草のヤッさん、編集長と合流しオシャレなスペインバルに入店。連休前だけあって店も賑わっており、少々の待ち時間を経て席につき打合せがはじまった。
と思ったら続々合流者が現れたため、ひどくざっくりと打合せを切り上げた、無論私も編集長も有能極まりないため、短時間でも実りのある打合せだったことは言うまでもない、デキる男は違うのだ。この頃には店内人数も増えすぎてみんな半身になってテーブルを囲んでいた、スペインバルなのに鮨詰め状態、なんだこれ、塊魂か。

帰りの道中3人で本番の集合場所を現地確認する、このあたりも抜かりはない。
私も雰囲気にあわせて「明日の事は完全に理解できました」みたいなことを言ったが、実を言うと何一つわかっていなかった。なんなら帰り際に見かけた『マダムパブ　ボンゴレ・ビアンカ』の毒々しい看板デザインの方がおぼえていたほどだ。

11月3日

この日は年に一度のカーニバル『パチ7　3周年オフ会』が開催された。
当日朝5時に起床した岡井はトイレで神拳勝舞に挑んでいた。
強敵と交錯する度に牛乳状の液体を吐き出し崩れ落ちるケンシロウさながら、便器の前でオウァ……オウァ……とえづいていた、完全に二日酔いだ。「もうやだおうち帰る」と128回くらいつぶやきながら、重い身体をひきずってどうにか集合場所に到着。

▲集合場所の公園

……ひどくあやしい集団が公園でたむろしている。間違いない、パチ7の人達だ。
ほどなくして同じチームリーダーのくりくり。を発見。自費制作したクリオカチームパーカーを入手する、これで今日の主役は我々に違いないだろう。そう思ってくりくり。のパーカーをみるとなんかシミがついていた、今朝コーヒーをこぼしたらしい、今日がお披露目初日だぞ馬鹿、くりくり。馬鹿。

追い打ちをかけるようにチームはTシャツ統一だからパーカーは不可という編集長の無慈悲な一言。従順な我らは「わかりました！」とイイ返事をしながら一向に脱ごうとしなかった、なし崩し的にやりすごすという大人のダーティワーク。

簡単に説明を受けて参加者を待ち受ける。目印となるパネルが配布されたのだが、

その画はまぁひかえめに言って酷いものだった。
スマホ画面でスクラッチをこするとチームの画が浮き出る仕様だったのだが、こんな画が出たらその場で参加キャンセルされそうだ。

どうりでチームの集まりが悪いわけだ、付近にいたレディース漫画家チームや珍めりチームは7、8人集まるなか、我々の率いる20万クオカーズは4人くらいしかいなかった。圧倒的格差社会。TOKYO 狂った街いつからかPASSIONも無くしそうだ（※千葉だってば）

一旦落ち着き、挨拶回りを開始した。
昨年は一般ユーザーとして参加していたこともあり初対面の人もいる、パチ7のイベントに公式ライターとして参加するのはこれがはじめてなのだ。

あらごきげんよう晴れてよかったですわねオホホなどと、気さくな奥様のようなエレガントさで挨拶をすすめていく。
神風銀先生とのぶねこ先生にもおはようございますと声をかける、「思ってたより若い人だったんですね」と銀先生は言った。全体的に文章もオッサンくさいうえに、コラムでもドット絵を公開したりしているので少々ギャップがあったのかもしれない、「案外イケメンですね、のぶねこさんもそう思うでしょ？」とニクいリップサービスを続ける銀先生、なんとお上手な、おせじとわかりつつも悪い気はしない。

そして銀先生と岡井の顔を交互に見ながら、「困惑」とイメージ検索したら上位に表示されそうな困り顔をしつつのぶねこ先生は言った。

チームメンバーが集まったのでとりあえず自己紹介をすすめる。
パチ7自由帳で目にする方から、ほとんどパチ7を知らないという方まで様々だ。
「こんなクソみたいなリーダーのチームは嫌だ」とか言われたらその場で泣き崩れて、クラスの女子に心配されながら保健室へ連れていってもらおうかと思っていたが、それは杞憂に終わった。もっともここはクラスじゃないし、女子は決して私を保健室に連れて行ったりしないんだけど、中学生の時なんかはひどくて……おい何言わせてんだ(トラウマ)

ほどなくして集合がかかり、編集長からの開会宣言や軍資金授与の儀、諸注意の連絡等があり、3周年オフのはじまりが告げられた。約100名の一般参加者さんと公式ライター・漫画家陣、それに編集部員が一堂に会する光景はみんなでつながる3周年の嬉しき予感がいたします。脇を固めるカモ原さんや右キモさんの顔色が悪い気もしたが、よく考えるといつもこんな感じだったような気もする、わからない。でもこの日のため、準備に奔走されたことは間違いないので感謝したい。

みんなに楽しんでほしい、純粋にそう思いあえてチームとしての細かな作戦や指示は無く、時間いっぱい遊びたいなら低レートがオススメですと言う程度にする。

メンバーに軍資金を渡す役目も私が担ったのだが、十万円を握りしめた瞬間、
「金！　盗らずにはいられないッ！」
といった衝動と共に気持ちが揺らいだが、軍資金持ち逃げの茶番は朝の全体説明時に編集長がやっていたので二番煎じは控えることにした。

こうしてチームカラーであるデイジー色に染まった10人くらいの男女は、会場であるパラッツォ船橋さんに向かうのであった。

▲モザイク越しだが、メンバーの笑顔は辛うじて確認できた

成人男性二人が自分達でデザインしたお揃いパーカーを着て並ぶ、私はこれが後の血塗られた惨劇の幕開けとは気づいていなかったのだ……

あらためて状況を見渡し、なんとはなしにくりくり。へ問いかけた。

「それにしてもこのペアルック、知らない人が見たら二人は妙な関係だと思われるよね」

「……うーん、いいんじゃないですか？　思われても」

「えっ!?」

「うん？」

┌(┌^o^)┐3周年レポート本編に続く……

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この記事へのコメント（16 件）

岡井モノ: 投稿日：2017/12/04; 神風銀さん

なぜかカタコトになっているところがむしろ正直な印象を与えると思っていたら最後の(笑)で台無しの残虐プレイ。
私の心がもてあそばれているのを承知で痩せようと思います、イケメソダイエットです。

岡井モノ: 投稿日：2017/12/04; すろさん

大丈夫、私も初対面の人が多くてモジモジしていましたし、他の参加者さんも同様にモジモジしていました。
いっしょに周囲をチラチラうかがいながらモジモジして連れ打ちしましょう、チラチラモジモジパチスロ。

神風銀: 投稿日：2017/12/02; 銀ウソつかない。
岡井さん痩せたらもっとイケメソ(笑)

すろ: 投稿日：2017/12/02; 人見知りのおいらには荷が重いぜ

岡井モノ: 投稿日：2017/12/02; ふかちなまさん

置いておくな

岡井モノ: 投稿日：2017/12/02; がっくんさん

公然の内緒という高等テクニックと、とってつけたようなイケメン認定、もういよいよ岡井はイケメンなんだと思い込みはじめました。

そしてあの画面がクソ汚いという認識だけは全員共通という破壊力。

岡井モノ: 投稿日：2017/12/02; 銀チャさん

そう、イケメンなのです。
正確に言うならば内面も含めたトータルな視点でイケメンなのです。目先にとらわれず大局をみることでわかるイケメンぶり。それが真のイケメンです。4周年には行けメン。

岡井モノ: 投稿日：2017/12/02; bellsamaさん

「“ペアルックのホモ”に代表されるパワーワードを多用するドSっぷりにアタシ興奮しちゃう!」

「ちょっと下駄の裏みたいな顔して気持ち悪いこと言わないでよ!」

「なによアンタだって同じ顔じゃないの!」

「「20万クオカーズです!!」」

岡井モノ: 投稿日：2017/12/02; のりめんさん

参加せずともこの思いを知覚できるとは、のりめんさんの感受性の豊かさには目を見張るばかり。

┌(┌^o^)┐ｲﾗｯｼｬｲ……

岡井モノ: 投稿日：2017/12/02; めぐむさん

それはみんなの心の中にあるんだ、もちろんキミにもあるよ。
闇にとらわれた結果がオッサンのペアルックだよ、最高だよね。

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岡井モノ：ライター兼パチ7編集部員(別館): 代表作：オカイ☆サロン

学生時代友人に連れられ、はじめて『ジャグラー』を打って負けたその日、悔しくてなぜか『サバンナパーク』のゲームを買った異端の猛禽。パチ７自由帳において「何か変なヤツがいるな」と思われていたが、何か変なヤツのまま編集部に捕獲されたトリックプレイヤー。日本全国を旅する渡り鳥としての経験を活かしたコラムを、旅情たっぷりに綴るかと思わせながら特にそういうコラムを書いたりはしない。今日も今日とて奇策縦横。