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パチンコパチスロと依存問題関連記事まとめ
2019.06.01
『パチンコ・パチスロ依存問題フォーラム』に行ってきた。
あしの パチンコパチスロと依存問題関連記事まとめ ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~
▲2019年5月14日の依存問題フォーラム
★楽しくパチンコ・パチスロ打ってますか?
チワッス! あしのです。
みなさん、パチンコ・パチスロを楽しんでおられますか? 肩までどっぷり浸かってる方も、カジュアルに足首までの方も。いろいろいらっしゃると思いますが、全員に共通するのは「パチンコ・パチスロが好きで打ってる」事だと思います。当たり前だけどね。キライだったらそもそも打ってないだろうし。
でもね、世の中にはそうじゃない方も居るらしく。
例えば日常生活に支障が出るレベルで全ての時間を費やした挙げ句、パチンコやパチスロを憎むようになっても、まだホールに通い続けてしまったり。あるいは家族や親友を含む、大切な人との関係を壊してしまってもなお、泣きながらハンドルを握ったり、レバーを叩いたり。金銭面もそうだよね。本来であれば使ってはいけないお金まで全て使って玉やメダルを借りて、そうして負けに負けてにっちもさっちも行かなくなり、お給料日まで一人で天井の木目を数えながら日々を過ごしたり──。
そう。身に覚えのある方にはちょっとツラい話になるかもしれないけれど、今回は俗に言う『パチンコ・パチスロ依存問題』に関するお話です。
正直この問題に関しては記事にする際のアプローチが非常に難しいし、なにより書いてて心が苦しくなるんで、出来るならサラッと流したいトピックではある。一方でより健全な業界の未来の為にも折に触れて啓発しとかないと駄目だと思うし、またはもし現在進行系で苦しんでる人がいるのなら、微力ながら助けになりたいとも思うし──。
それは、メディアに課せられた大切な使命なので、しっかりとしつこく書いていこうと思います。というわけで今回は、5月14日からのギャンブル等依存症問題啓発週間にあわせて開催された『パチンコ・パチスロ依存問題フォーラム』について。実際に参加した感想と、そのレポートになります。
いやぁ……またいろいろ考えさせられたよ……。
でだ。本題に入る前に、前提知識として知っておいたほうが良い事がいくつかあるのでまずはそこから。俺は依存問題めっちゃ詳しい! という人にはかったるい話かも知れないけど、まあ復習だと思ってお付き合いください。
もし時間がある方は、先にコチラを読んでも良いかもね。チェックシートもあるからテストしてみて!
※RSNスタッフにパチンコ依存症を聞く:軽依存あしのサイド
※RSNスタッフにパチンコ依存症を聞く:重依存カタギリサイド
★ギャンブル障害(パチンコ・パチスロ依存)を取り巻く前提知識。
とりあえず、知っておいて欲しいのがパチンコにハマるのがイコール依存じゃない、という事だ。そんなこというなら世のパチンコ・パチスロファンは大体全員依存症になっちゃうからね。(ちなみに『依存症』という言葉自体にもいろいろ書くべき事はあるのだけど、今回は割愛します)
いわゆる「のめり込み」であるとか「依存症」と言われている状態を一言で定義するのなら「パチンコ・パチスロによって生活に支障が出ている状態」を指し、そうじゃないなら別にいくら時間とお金をかけようが全く問題がないのである。
例えば悠々自適の老後生活を満喫するお年寄りの生き甲斐が、マリンちゃんとする。朝からずっと海物語ばっかり打ち続けてたとして、じゃあそれは依存なのかどうかというと、違うんじゃないかね、と。もちろん使っちゃいけないお金を使っちゃってるのなら不味いけど、そうじゃないなら依存でも何でも無く、楽しくパチンコ打ってるだけじゃないかと。
逆にね。友達や家族との大切な予定があるとして、朝起きたらどうしてもパチンコ行きたくて仕方なくなって、約束をキャンセルしてまでホールに向かったり。そういうのはお金や遊技時間に関係なく依存気味ですと。そういう事だ。
ケース・バイ・ケースなんだよ。だから難しい。病気じゃないから、厳密な判定も、カテゴライズも難しい。解決策だってスキーム化してマニュアル通りにやればいいのかというと、そもそも人によって問題が違うからそれも厳しいのだ。症状も違うし、その人ごとに性格だって違うのだから、克服方法だって絶対違う。
あと、そもそもその人が何故パチンコに依存するのか、というのも関係してくる場合がある。俺らみたいに「面白いから打つ」って人ばっかりなら世の中はもっと単純なんだろうけど、なにか原因があって打つ人もいる。
そういう人の場合は対症療法じゃなくて、病根からしっかり解決しないと、また泥沼にハマっていくのは目に見えてるわけで。そこまで行くともう「人生相談」みたいな話になるんで大変に難しい。少なくとも、ホールスタッフの仕事の範疇は完璧に越えてる。
のだけども。
そういう「人生相談」に近い事まで皆でやっていこうぜという流れが実はあって、それこそが今回の『パチンコ・パチスロ依存問題フォーラム』の第一部のキモだったりした。
と、あとは本文中にて解説するけども、以上が依存問題を知る上での基礎になる。纏めちゃうと、病気じゃないから解決策がひとつじゃない。そしてそれを解決するのは「人生相談」に近い事が必要になる場合があるけど、それをホールでやる為の試みも実は進んでいるんだよ、という所だろう。
ではそれらを踏まえて、当日の様子をドン!
▲多くの業界関係者さんが参加
★彼らの役割は灯台になること。相談者に寄り添う4団体。
5月14日。場所は中野区の「なかのZERO」。参加費は無料だ。14時から始まったフォーラムは二部制で、第一部は業界関係者のみ。第二部が一般の方も参加可能なものになっていた。現場に到着すると会場はすでにほぼ満席。なんと500人の業界関係者がひしめき合っていた。
ちなみにこちらのフォーラムの主催はパチンコ・パチスロ界の健全化を目的とした業界団体『パチンコ・パチスロ産業21世紀会』およびその名の通り遊技業界を主体とした社会貢献に取り組んでいる『全日本社会貢献団体機構』との事。
ちなみに俺は両者とも知らなかったのだけど、同席した編集長曰く『なんで知らないんだよ』との事だったので、だいぶ有名な所らしい。無知でスマヌ!
▲助成金内定式
さて、件の『21世紀会』代表による基調講演を皮切りに始まったフォーラム。第一部のキモになるのは『助成金内定式』と『パネルディスカッション』だったのだけど、正直これは必要な前提知識が不足してたせいで最初は意味が良く分からなかった。
助成金……。
調べて分かった。つまりこれは、例えばRSNのように「パチンコ・パチスロ依存問題に取り組む団体や研究期間」というのが実は日本中に沢山あって、今回のフォーラムではその中で特に優れた取り組みを行っている団体に対して助成金を出し、そして広く一般に向けて顕彰しましょうと。そういう事らしい。
選出されたのは以下の4団体だ。
え。ダルク? ダルクって良くニュースで聞くあのダルク……? 確認したところ、どうやらホントにそうらしい。知らない人の為に説明すると、ダルクというのはあの『田代まさし』さんが薬物治療の為に入所した事で一般に広く知られるようになった薬物依存リハビリ施設の事だ。
なるほど……! 考えても見れば薬物やアルコールの依存問題はパチンコ・パチスロ依存より遥かに研究が進んでいるはず。そりゃあノウハウも蓄積されまくっているだろう。これは心強いし、試みが優れていれば助成金は絶対出したほうがいい。
ちなみに各団体の活動はそれぞれ面白いものだったけど、個人的にグッときたのは『むらワーカーズホーム』さんの取り組みだ。なんとこんな活動をされているのである。
『ワーカーズホームは、アルコールや薬物、ギャンブル等依存問題をお持ちの方や、障害をお持ちの方々が、沖縄県宜野湾市でコーヒー、紅茶の加工、販売を行っている就労継続支援B型事業所。現在、多くの女性の方々が利用している。事業所の近くに借りた畑でコーヒーの木を130本栽培し、昨年は1キロの生豆を収穫するまで成長しました。ただ、1キロでは商品にはならないので、現在の商品は仕入れた生豆を使ってコーヒーを作ってる』
つまり依存問題などを抱えた人々みんなでコーヒーを作り、それを売り、分配する。栽培や焙煎・梱包までを自分たちで行い販売する事で、社会との関わりを確認し、自尊心を育んでいくのだ。これは面白い!
▲むらワーカーズホームさんだけプレゼン資料が動画だった。
なるほどなぁ……。こういう取り組みってやっぱり日本全国でバンバン行われていて、その手法やノウハウが共有されたり広がっていったりしてるのだろう。つまりそれだけ依存問題に苦しんでいる方が多いという事だと思う。
ちなみに他の団体にも軽く触れておくと、ワンデーポートはRSNと連携しつつ、主に家族のケアを受け持つ団体だ。
「問題を抱えた本人だけではなく家族まで巻き込まれて、いわゆる共依存の状態になってしまう場合があります。そうならないように、周りの支援者の相談もしっかりと受け付けています」
とのこと。なるほど。家族が問題を抱えていたら、なんとかしてあげたいと思うのが当たり前なのだけど、それによってファミリー全体がダークサイドに堕ちてしまっては元も子もない。それを避ける為に、見過ごされがちな『支援者の支援』を行うのが彼ら、認定特定非営利活動法人ワンデーポートなのだ。
次に神戸ダルクヴィレッジ及び長崎ダルクは上で説明したように団体としては『ダルク』なので薬物依存問題対策のプロだ。両者に共通するのは相談者に寄り添い、一緒に問題を解決していくという支援方法。
「薬物の問題は地域の見守りがある。ツライことがあった時には誰か気づいて薬物をやらなくても良い環境にすることができる。でもパチンコはまだ意識がそこまで向かってないので、周りがブレーキにならない。止まらない。止まらないがゆえに窃盗などの問題にまで発展する場合もある。本人が一番つらい。だから寄り添って、生き辛さを少しでも解消して、無理にパチンコをやらなくても良い環境を作っていきたい」
──この辺りの言葉は、薬物依存に長年向き合ってきたからこそ出る話だと思う。確かに。友達が違法薬物を使ってるとして、止めない人間は居ないだろう。パチンコはどうだ? 止めはせずとも、やりすぎだと感じたら注意喚起はした方がいいんじゃないだろうか。あくまでも遊技。趣味であるからこそ、口出しし辛い意識というのは絶対ある。
薬物と比べられたらパチンコ業界もたまらないだろうけども、もはや「依存」とまで言われてるんだからその辺を気にしてる場合じゃないのだ。
ちなみに、全団体にもれなく出てきたキーワードは「孤立」だった。
孤立しないように共に生きていく事。無理やり辞めさせるのではなく、一緒に考えて、行動して、依存しなくても良い環境を作ること。おんぶに抱っこじゃない。彼らの役割は、おっかなびっくり自立歩行する相談者の足元を照らす、灯台になることなのだ。
▲神戸ダルクヴィレッジの梅田さん
▲ワンデーポートの中村さん
▲長崎ダルクの方々
▲RSN西村さんの基調講演もあった。
★依存問題の水際対策『早期発見のカギはホールにあり』
さて、助成金内定式の次。おそらくメインイベントである『パネルディスカッション』だけど、そもそも何のディスカッションか……というのはちょっとだけ説明が必要かもしれない。
RSN(ぱちんこ依存問題相談機関:リカバリーサポート・ネットワーク)さんについてはいまさら詳しい解説は不要かもしれないけど一応書いとくと、パチンコ依存問題に取り組むおそらくは一番有名な団体で、本部は沖縄にある。パチンコ・パチスロが好きなら一度くらい、トイレに貼ってあるのを見たことがあるはずだ。
『ひとりで悩まず、お電話ください』
というキャッチコピーが目を引く、ピンクのチラシ。それがRSNだ。代表理事の西村さんのお話が一部・二部共にあった事からも分かるように、今回のフォーラムもRSNの役割はかなりデカイ。
実はこのRSN。パチンコ・パチスロ依存に悩む方の電話相談業務の他、全国のホール社員を出向として受け入れ、依存問題の現場を実際に体験させるという業務も行っているのだ。
現場のソーシャルワーカーの方々がどういう感じで相談者に対応しているかを知れば……あるいは自分もその相談業務に携われば……。まさしく依存問題の最前線であるホールにおいて、水際対策が可能になるはず。これは業界が取り組む事ができる対策の中では、極めて実用性が高い取り組みだと思う。
そして! 今回の『パネルディスカッション』はまさしくそのRSNへの出向を経験したホール社員による報告であり、タイトルもまさしく『パチンコ依存相談機関にかかわって』というものだった。
パネラーとして参加されてた方々は全員現役のホール社員さん。なんと3ヶ月もの長期間、相談者に対応されていたそう。その間に対応した、心に残る相談者のエピソードを軸に、依存問題対策について語り合う……というのが内容だ。そしてこれが今回のフォーラムのメインイベントで、会場を埋め尽くすオーディエンスもメモを取る手に余念が無かった。
▲RSN出向経験者によるディスカッション
「実際に出向するまでは、ホールに対するクレームが多いのかなと思ってました」
あるパネラーがこんな事を言った。確かにそうだ。俺も現在進行形でそう思ってる。だってパチンコでボロクソに負けて便所に行ったとして、そこでRSNのチラシをみたら怒りの電話とかしそうだもの。ところが、実際はそうでもないらしい。
「少なくとも私はクレームは殆ど受けませんでした。のめり込みで困っている方の、切実な相談が殆どでした」
なるほど。では実際にはどんな相談を受けたのか。パネラーの方々が各々記憶に残る相談者について順番に語る中、俺の印象に一番残ったのはこんな話だった。
「独り暮らしで時間を持て余している男性で──。毎日0.5円パチンコで遊んでいるそうなのですが、自分が『依存症なのではないか』と心配して毎日電話をされるんですね。とても元気の良いご年配の方なのですが、年金で暮らしてらっしゃってて。金額はわかりませんが借金もあるという事なのですが、他に楽しみがないという事で──」
依存とは、生活に支障がでている状態を指す。その上で「生活が苦しいのに打ってしまう」と言ってる以上、依存といっても良いのだろう。たが、0.5パチで楽しみながら打ってる爺様から、パチンコを奪っても果たして良いんだろうか。生き甲斐なんじゃないのか、それって。
みなさんもちょっと考えて見てください。 みなさんなら、この相談者にどう対応しますか?
パネラーが続けた顛末はこうだった。
「毎日電話で話すうちに、実はお金の問題じゃないんじゃないかと思えてきました。というのも、明るいんですよ。切実ではあるのですが、明るい。もしかして人と話すのが楽しいんじゃないかなと思えてきて、相談に乗るうちに、その方の問題がパチンコじゃなくて『孤独』である事がわかりました。家に居ても独りで寂しい。楽しみがない。ただ寂しい──。だから賑やかなホールに行ってしまう。0.5パチとは言え、パチンコを打ってしまう」
思わず息を呑んだ。未来の自分の姿を見るようだった。爺様の心境が手に取るように分かる。俺だって独り暮らしの年寄りになったら──それが20年後か30年後かは分からないけど、きっと毎日パチンコに行くだろう。朝から晩まで。
「本当に困っているのは何? と尋ねると、その方ははっきり『寂しい事』だとおっしゃいました。ただ、足が悪いので他に行くところが無い。友達もいない。出来ない。歌うのはどうでしょう? と聞くと、どうも嫌いじゃないとの事だったので、私の方からカラオケサークルをご提案して、本人もそこに行ってみるという事で──。何週間かして『カラオケ楽しいよ』と電話があって……パチンコの頻度はかなり減ったみたいですね」
パネラーさんは笑顔でそう言った。と同時に、依存問題の難しさが改めて胸に迫った。話の前半で俺はその爺様を完全に『依存症だ』と判断した。が、最後まで聞いてみれば全く違う。寂しいから。人恋しいからパチンコホールに来ていただけで、別にそれがカラオケでも構わない。原因はパチンコでもなんでもない。孤立が。孤独が。寂しさこそが問題なのだ。
「3ヶ月で受けた相談の中では、やっぱり圧倒的にお金の問題が多いんです。なんでお金が無いのに打っちゃうのか……というのを突き詰めて聞いていくと、今のお年寄りのように『寂しい』というのが根本にある方が非常に多い。寂しいからパチンコを打ち、お金を使い、困ってしまう。そういう場合は適度な遊び方の提案が解決策になる事もあります。つまり、それが生き甲斐になってるのなら、ただ辞ても意味がない。それより打つ必要がなくなるように、他の趣味を見つけたり──提案したり。一緒になって考えて、寄り添って──」
このケースは幸せな結末を迎えた話でる。もちろん、そうじゃない話もある。
▲経験談を語り合うディスカッション
ディスカッション終盤に出てきたこんなケースがまさにそれだ。
「旦那さまがパチンコ依存かもしれないという事で、奥様がお電話をされてきたケースがあります。旦那さまは子育てに無関心で、趣味はパチンコ。勝つとご機嫌で外食に連れて行ってくれたりするのですが、負けるとDVをしてくるそうで、どうしたらパチンコを辞めさせる事ができますか、という相談でした」
こんなん最悪だよ。パチンコ関係ないもん。趣味がパチンコだっただけで、釣りでも同じだろう。ボウズだったからDVだとか、なんでも成り立つ。旦那の人間性の問題以外に答えなんかない。辛かったろうな……奥さん。誰にも相談できなくて、パチンコを恨むしか無かった心境がよく分かる。そうしてようやく見つけたRSN。勇気を出して、ようやっと電話したんだろう。無碍には出来ないよ。パチンコ関係ねぇとか口が裂けても言えない。
みなさんは、どうアドバイスしますか?
「まずは優先順位を決めました。相談者にとって一番の問題はDVです。お子様もいらっしゃるという事でしたが、もしそちらに攻撃が及んだらと考えるとそれが最悪のケースなので、まずは児童相談所。次に警察。そして弁護士。相談する順番を話し合って、電話番号をお教えして……。とにかく冷静になることをお伝えしました」
とのことだった。とりあえず俺を含めてきっと全員が思っているであろう「パチンコ関係ないじゃないか」というのに関しては次のような結論が述べられた。
「皆様お察しの通り、このケースはパチンコが関係ないものでした。ですが、実際にこういう形で、家族や親しい人からの相談というのも沢山あります。そういう方々は自分ではパチンコを打たなかったり、経験がなかったりするので、果たしてどこに原因があるのかなんて、判断がつかないんです。そのために、何が原因かを判断して解決をサポートする相談機関がある。なのでこういう場合でもどんどん電話して欲しいと思います」
ちなみに、このケースの相談者はその後電話を掛けて来なくなったそうだ。無事を祈りたい。切実に。
★見守る事。気づく事。声を掛ける事。寄り添う事。
パネルディスカッション終了後、二部が始まった。二部はRSN西村氏の基調講演を皮切りに、一般に向けた各団体の活動報告がメインだった。14時に始まったフォーラムだが全行程が終わったのは20時手前。ぶっ通しで参加はなかなか疲れたけど、収穫は大きかった。
なにより、パチンコ・パチスロ依存に取り組む業界の本気度が見えたのは収穫だった。と、曲りなりにも業界側の人間がこう言っちゃうと批判もあると思うので、正直な感想を書こう。
俺自身、パチンコ・パチスロ依存の問題に関してホール側から対策するのはどうしてもマッチポンプなイメージが捨てきれない。いくら健全化を叫んだ所で、少なからず射幸性をビジネスにしてる時点で、のめり込みとは無縁でいられる訳がない。これらの取り組みを「どうだパチンコ業界も善行してるんだぞ」と喧伝するのは、個人的には間違ってると思う。
つまり、これって当たり前のことなんだよ。
のめり込み対策とか依存対策って、パチンコ・パチスロの誕生と同時にやっといて然るべきことだったはずで、それを後回しにしてたツケが、巨額の金利付きでガツンと来てるように見えちゃうのだ。そしてパチンコに関することは何でもかんでも全部悪だ! みたいに言う人の存在もまた、そういう金利の一部だと思う。
とは言えだよ。
実際に行われているはっきりとした努力を見ると、やっぱり評価はしたい。なんせ依存問題に苦しむ人は無辜とは言わずとも、ギルティではないのだから、業界の方で掬い上げる事ができるのであれば、是非そうして欲しいし、そうあるべきだと思う。
だって善とか悪とか抜きにして、俺はパチンコ・パチスロ大好きだし、今後も楽しく打ちたいから。皆が幸せに打てる環境がもし成立するのであれば、それこそユートピアだと思うもの。
繰り返すけど、依存対策は決して称賛されるべき善行ではないと思うよ。
もちろん各団体の方々の善意まで否定するつもりは毛頭ない。彼らは間違いなく善意の人だし、リスペクトしかないよ。ただ業界の取り組みとして見た場合に限っては、むしろ遅すぎるくらいだと思う。
だからパチスロ最高! とか優しいぜこの業界! とか言うつもりは全然なくて、ただ、あるべき努力がいよいよ形になって、そうして、皆が理想とするユートピアの実現に、ちょっとずつ近づいてきたんじゃないかなと。改めてそう思った次第。21世紀会も知らなかった俺がいうのもおこがましいけどね。
さて、最後に現役ホール社員さんがパネルディスカッション中に言ったこんな一言で締めよう。
3ヶ月の出向を終え、その体験を活かしたホールでの勤務についてだ。
「ホールは依存対策の最前線です。毎日来るお客さんの様子がおかしければ、流石に気づきます。見守って、気づいて。今まではここで止まってましたが、声を掛けて、相談に乗って、寄り添う。……ここまで出来るようになったのは、個人的には大きな成長だと思っています」
以上!
──笑顔と出玉に満ち溢れた、最高の遊技業界のため。これからもご活躍を応援しております……!
★依存問題の相談先。
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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パチスロ
射幸性ではなく、孤独感や孤立感が依存症を生み出してるって、広く知れ渡って欲しいよね。。。
依存症になる事が問題じゃなくて、依存症を生み出す問題に目を向けようとしている動きや取り組み方を知る事ができて、フォーラムに参加して本当に良かった!
詳細なレポート、お疲れさまでしたー(。>∀︎<。)ノシ