●コラム　「革命」の中で振り返るNo.1とは

『俺の5号機No.1決定戦』。
このお題帳を見たとき、なんと悩ましいお題かと思った。

尚、このコラムは長文になるので時間に余裕のない方は割愛いただくことをおすすめする。


「爆裂」の４号機から５号機へと規制がかけられた時、誰もがスロット業界は終わったと嘆いた。
ホールのスロットコーナーには人がおらず、隣のパチンココーナーから聞こえるSEだけが虚しく響くだけだった。
連日そんな状態に立たされ
スロットライターでさえ、パチンコライターに転身する者も出始める始末。

誰もがオワコンだと。
そう思っていた。



しかし、メーカーは諦めてはいなかった！


ありとあらゆる法の網をくぐり、今の活気溢れるスロット業界まで持ち直したのだ！！


まず
５号機ではじめて
「RTを上乗せする」という仕組みを作った「タイヨーエレック　マーベルヒーローズ」
当時はキツイキツイと言われていたがこの最初の一歩がなければいまの「上乗せ」という概念はなかったのかもしれない。
それに「レア小役から上乗せを抽選」をはじめて試みた「大都技研　忍魂」。
ＲEＧは２８枚。だが一撃千枚以上は目指せる「ループ率」。まさかボーナスをわざとそろえさせないやり方で出玉をひっぱってくるとは盲点だった「JPS　2027」。
大砲という特殊なナビでパンク回避をはじめて搭載した「山佐　パチスロ戦国無双」（ＲEＧからは無限という夢をみせてくれた）。
「エウレカセブン」
「バイオハザード」
「南国育ち」
「モンキーターン」…

言い出したらキリがないほどの「はじめて」に溢れていた５号機。

４号機が「爆裂」の時代なのだとしたら、
５号機は「革命」の時代であると筆者は思う。


その中からNo.1など決められるはずもない。
そう、決められるはずがないのだ。



筆者は数日思い悩んだ。
そしてやっと答えに辿りついたのでこのコラムを書くことにした。



『俺の5号機No.1』は

「新世紀エヴァンゲリオン　約束の時（ビスティ）」である　と。

散々悩んで色々な機種を挙げた結果がこれかよ、と思われる読者もいるだろうが、
これには筆者だけがNo.1だと言える簡単な理由がある。

単純な理由ではあるが、筆者が一番最初に触った機種。
それがこの「新世紀エヴァンゲリオン　約束の時」なのである。

いささか拍子抜けかと思われる理由かもしれないが、筆者がこの台に出会えていなければスロットを打つこともなかった、と思うとやはり特別な台なのである。

そしてこの台が新世紀エヴァンゲリオンというタイアップ機であったことが重要なのだ。
当時　有名なアニメをタイアップすることはまだ珍しかった。
スロットを打ったことがない人にも打ってもらうにはエヴァというブランドはおしゃれで、有名で。キャラが魅力的な…「革命的なアニメ」であると筆者は思う。

台の出来がよかったことも好を奏し、瞬く間にふたたびのエヴァブームをスロット業界だけでなく市場にまで及ぼした。

スロットがスロット以外の業界まで影響を与えるなどと当時考えられただろうか。
今では当たり前になっているかもしれない。
しかし当時は本当にすごいことだった。

スロット業界と市場、そして筆者を繋げてくれたスロット「新世紀エヴァンゲリオン　約束の時」。

筆者の人生にスロットという「革命」を落としてくれた「新世紀エヴァンゲリオン　約束の時」。


筆者は胸を張って言える。

お前が俺の5号機No.1だ。

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