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初スロ×初打ち×初万枚
初スロ×初打ち×初万枚
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kamoさん
下手の横好き。 10年たってもやめられない。 - 投稿日:2018/01/04 18:21
勝負は複雑にすると負ける
ビギナーズラックは起こるべくして起こったことで、決して偶然ではない。
ーーー桜井章一
と雀鬼もおっしゃるように
パチスロの世界にもビギナーズラックは偶然ではない。
パチスロに神がいるのであればビギナーズラックとは
神に導かれし幸運であろう。
お前はパチスロの神に選ばれた。これからはパチスロ業界の発展のために
精一杯打ち続けるのじゃ。
お前はパチスロの神に選ばれた。これからは奴隷として養分よろしく。
間違いなく私は後者であろう。
しかし、私も確かにこの神の恩恵を受けたのである。
と、完全にGODゲームのBGMが頭の中で
脳内再生されるような駄文の後で大変恐縮ではあるが、
私が人生で初めて打った機種はアラジンAである。
ここで脳内再生もピッポパッポに切り替えていただくと幸いである。
GODの話は一切でない。
アウトローに憧れる年頃において
格闘ゲームもそこそここなし、灰皿ソニックにも動じなくなり、
ゲームセンターの脱衣麻雀をクリアした人間が次はどこに向かうのか。
そう、スロットマシーンである。
やかましいだけだったパチンコ屋がなぜあんなにも輝いて見えたのか。
トランペットに憧れる少年のように、HANBIの筐体を眺めていた高校生。
目押しもリーチ目の意味も一切しらないくせに
教科書のすみには花火のリーチ目を、机にはサンダーの3連Vを描いては思いをはせる。
当時、私の持っていたJ-PHONE(今のソフトバンク)の携帯には
花火の赤七ビックの着メロさえもが3和音で設定してあったのである。
そんな少年にもついにその日がやってくる。
先輩に誘われて訪れるは駅から5分のパチンコ◯◯◯
今日は学校にはいかず、朝からパチンコ屋にいくのだ。
お父さん、お母さん、ごめんなさい。
俺これからはスロッターになるんだ…
もうカタギには戻れないかもしれない。
そんな気持ちでパチ屋に向かう。
先輩に言われた通り制服の上だけ脱ぎ、Tシャツとなって
5千円を握りしめる。これからアラジンAを打つことになるのだが
もはや正気の沙汰とは思えない。
最初はあの憧れの花火を打ちたかったが先輩が朝一はアラジンAという
新台があるあらそれを狙えと言われてアラジンAを座る
きっとリセットモーニングのことを言っていたのだろうが
当時の俺はそんなことも知る由もない。
開店でうわーっと駆け込むなか必死で台にしがみつく。
取れたのが5台しかなかったアラジンAの角2。
先輩は取れなかったようなのでちょっと様子見るとのこと。
さぁ打つぞ!とまずメダルを借りなきゃとおろおろしてると
見かねた先輩がココに千円入れるんだよとサンドを教えてくれる。
この時点で隣の強面のおっちゃんはイライラしているようだった。
ジャラジャラと落ちてくるメダルに
これで1000円かよ…信じられん…と思いながら
ついに台を回していく。
事前の先輩からのアドバイスとして
・赤七を狙ってチェリーが止まるまで頑張れ
・チェリーがとまったあとドットにラクダが横切ったら呼べ
なるほど…わからん!
そもそも赤七がよく見えない…
とにかくやっていこうと回し始めて数G後
チェリーが止まったぞ?
もちろん単チェかどうかなんてわからなかったので
とりあえず数G回してみる。
テレレン…ラクダ横切ったぞ!
ここで先輩を呼ぶと今シェイクで忙しいから
適当に回しとけと言う。
残り2千円…不安だと思いながらとりあえず回す。
すると女の子が出てきてうっふん!
さすがの俺でもこれが熱いことがわかる。
止まったのはAの文字。
投資4千円。たったの4千円でも人生が変えてしまうのがスロット。
お前は神に選ばれた…スロットを教えてやろう…
輝くはアラジンチャンスのランプ。
ここからスロット人生が始まる。
結果からいうと2万枚出すことになる。
初めてスロットで2万枚。
私のスロット人生15年で2万枚を超えたのこれともう1回だけである。
スロットの神さま大盤振る舞い。
逆にこんだけやられてしまうと
小心者の私は人生のすべての運を使ったしまったと思い
正直怖くなっていた。
また、ボーナスを引いても揃えることができない。
かろうじて左リールの赤七は見えるのだが後は全くダメ。
隣の強面の兄ちゃんはこんな下手くそが
なんで出してんだよクソが…という目でこちらを睨んでくる。
私の先輩は爆連でテンションがあがってしまい
目押しの練習しようぜ!はい!はい!はい!
と赤七のタイミングで肩を叩いてくる超ウザイやつになってしまった。
こんな中もうやめたいとすら思うようになり、
またこのことがトラウマで今でもいざ、っていう時ほどこのハイ!が思い起こされ
目押しが失敗する。
(以前、To Heart2という台を打ったときTo Heart2の赤七がアラジンAの赤七を
フィードバックさせて全く目押しができなくなったことがある。)
しかし2万枚である。重なるドル箱タワーとあの神秘的なBGM…
初めて握った40万の札束の衝撃は忘れられなかった。
勝ったら師匠に1万円よこせ。スロットっていうのは師弟関係大事だぞ。
と言われそういうもんかと思って1万を先輩に渡したのだが
それがスロットの流儀でもなんでもないと気づくのは2年後である。
スロットというもの天国を1日で味わった日であった。
初スロ×初打ち×初万枚
それが自分をこの世界にいる原点となっている。
スロットの楽しさ、辛さ、そういったものを超越した神からの提示がそこにはあった。
それは偶然ではなく必然であり、その証拠にいまでも私はスロット叩き続けている。
余談ではあるがそこから一週間、カンフー烈伝という台にハマり
1週間で30万以上を溶かしスロットの地獄は早速味わうことになるのである。
6
kamoさんの
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このコラムへのコメント(6 件)
ありがとうございます!
カンフー烈伝を朝からぶん回す10代の小僧
今思うと気が狂ってるのか、金持ちのボンボンか…
711っていう数字が大好きな奴はだいたい養分です!
カンフー列伝にハマってはいけない。そこが養分道の一合目…。
ありがとうございます!
あのイカれた時代を懐かしいと思って頂けたら幸いです。
どうやって2万枚も出たのか。
当時の自分が1番わかっていなかったと思いますので
そこはご想像におまかせします。
1つ言うならあの後携帯の着メロは
速攻ピッポパッポからはじまるあの呪文のような曲に
変えていました(笑)
すげー面白かった。タイミングもあるでしょう。あのイカレタ時期ってのも大きいですね。
どうやって2万枚? ロングかスーパーか。それも「BGM」でスーパーかなと説明せずに想像させる。違ってても「読み手の好きな出方」を想像させる。上手いです!
あの5千円が運命の分かれ道でしたね(笑)
ゲーセンにしろパチ屋にしろギスギスしたあの感じが
イメージしてもらえれば幸いです。
ストVでまたやろうかなと思ったのですが入力すらおぼつかない
ようすだったのでやめました(笑)
よく五千円で引っ掛けた。
昔はボーナス揃えられないだけリーチ目分からないだけで隣は舌打ちしてたから仕方ないですね笑
烈伝溶かしもヤバいしシェイク先輩もヤバい。まさに昭和
俺はまだ格ゲー続けてますよ。