編集長を狩るのだ！

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編集長を狩るのだ！

元・店長カタギリさん シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。タイトルは「しくじり店長」。パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。: 投稿日：2015/08/11 19:57

「パチセブンの編集長さんが今、オラが地元さ来とるっぺさ！！」

それは先週末のこと。

私の母（カズコ67歳）が畑仕事のまっ最中にいきなりこう叫んだことで、

私はあわててコンビニへと猛ダッシュ。

編集長様に献上するビールとカップ焼きそばを買って、

実家からそう遠くないホールへと向かいました。

パチセブンの編集長に会わなければならない理由はふたつ。

まずひとつめは私のコラムを掲載してくれたことへのお礼をするため。

そしてふたつめは、

とてつもなくいやらしい女子ライターとかを紹介してもらえるかもしれない、

という初恋のように淡い期待があるからです。

普通ですね。

メロスのように走ること１分、ハチ公の散歩感覚で歩くこと９分。

ホールに到着したまでのは良かったのですが、

店員さんたちがやたらと私のことをジロジロと見てくるんスよね…。

「もしかして、来日したトム・クルーズと間違われてんのかなぁ？」

と真剣に考えていたところで、

店員さんの視線が私の持っているビニール袋に集中していることに気付きました。

そりゃそうだ、

中年のオッサンがビールの入ったコンビニのビニール袋を持っているんだもの、

「このオヤジ、店内で一杯ひっかけようとしてんのかっ！？

そしたら即、出禁にしてやるズラ！！」

と店員さんたちがエキサイトするのも無理はありません。

私はビニール袋に入っていたビールをそっと取り出して、

万引きＧメンのような店員たちの目を盗んでコッソリと手提げカバンの中へ、

しまっちゃうおじさんするのでした。

さて、

カップ焼きそばだけが入ったビニール袋を片手に店内をウロウロすると、

ハナビに着席している超イケメンの大編集長様を発見、

しかもＢＩＧ終了後のＲＴ中じゃないですか！！

さっそくドスケベ女子ライターの手配をお願い、

じゃなかった掲載のお礼をしようとカップ焼きそばを手渡していると、

なんと左リール上段にＨＡＮＡＢＩ図柄、

右リール上段からＨＡＮＡＢＩ・リプ・青ドンという、

ハナビ打ちなら誰もが知っている、

「斜め氷ハズレでボーナスのハサミテンパイ」

という激アツな出目がっ！！！！！

「こっ、ここでキメたらシブいッスねっ！！

私がオンナなら２時間で３回は抱かれてもイイですよっ！！

というより私にいやらしい女子ライターを早めに紹介して…」

私がそう言い終わる前に中リールを停止する編集長。

{Photo01}

…ノン！！！！！

…いわゆる「ナメコ」揃いの出目を前にして、

すっかり告別式のようになってしまったこの雰囲気を紛らわすかのように、

編集長はサイフから数枚のシールを取り出すと、

「このシールで『大吉』を引いた人は、

今のところみんなその日に５千枚オーバーしているのよ、

カタギリちゃんもスイカ泥棒みたいな顔して黙ってないで、

さあ、早く1枚引きなさいよっ！！」

と、

お笑い芸人の芸名をムリヤリ改名させる占い師のような口調で、

私に詰め寄ってきたのです。

それならばと、

私がアナザーゴットハーデスで５千枚ほど出して、

帰りにとてつもなくいやらしいお店に足を運ぶ脳内イメージとともに、

エイッと１枚、気合いの剥ぎ取りチャレンジを行った結果…

{Photo02}

ノンッ！！！！！

…残念ながら大吉は引けなかったものの、

シールの裏に８７番台に座るがよいという予言めいた文章が書かれていたので、

「もし空き台だったらちょっと打ってみようかな～」

と気を取り直してスキップしながら向かったところ、

８７番台の蒼穹のファフナーには推定体重98キロの、

ちょっと1万円借りただけなのに10日後に8万円の返済を要求してきそうな、

それはそれは恐ろしい顔をしたお兄様がご遊技されていたため、

回れ右してジャグラーコーナーへ移動、

ちょこっと遊んで３Ｋほど勝ちましたとさ、

めでたしめでたし。

というわけで編集長様、

次回は5千枚は軽く出ちゃうシール、

もしくはドスケベ女子ライターの手配をよろしくお願いいたします。