ホールのおじぃちゃん

昔、スロットコーナー（特にジャグラー）に必ず一人は「目押しの出来ない」オジィやオバァっておりましたよね？

一時期はホールのサービスで店員が押してくれる「目押し代行サービス」なんてものもありました
今はそのサービスもダメになってきましたが・・・・・・・

オイラの住む名古屋市内某地区ではまだまだやっているホールさんもあります
（ホントはダメなんですがね・・・・・・・ｗｗ）

その某地区に一件の低貸専門店があるんですがそこがまたアホみたいに【ジャグラーシリーズ】の豊富な店で名古屋の低貸ホールではお目にかかれない【マイジャグラーⅡ】が置いてあるのです
先日、仕事の待ち合わせで時間があったので久々にそのホールへ時間潰しに
低貸専門店なので当然の如く近所のジジィ・ババァ共が溢れ返るくらいにいるんですが
ジャグラーレベルの目押しでも当然のように「出来ないよ」って言って店員を呼ぶ光景が
目押しを頼まれ右往左往する店員を横目に

「おっ！マイジャグⅡ空いてた♪」と思いながらマイジャグⅡに腰掛けると

隣に座っている同じマイジャグⅡを打つオジィが何やらキョロキョロと・・・・・・
どうやらペカッたみたいで店員に揃えて欲しく探しているのだが
まぁ、そのホール昔からカウンター１人・ホール１人と言うホールで
その時に限っていくら待っても来なく何度も自分で揃えようと頑張っているのだが中々ボーナスが揃わない
基本オイラは【目押しが出来ないのならスロットするな！」と言う考えであり
特にこのホールのジジィ・ババァ共は「押してもらって当たり前」と言う態度なんでこのホールで目押しを頼まれても押してあげるなど言語道断だった
でも、しばらく見ていると３０回転？位回してなおかつ追金しようとしていたので

さすがに見てられなくて「いいよ、ジィちゃん押してあげるよ」とオイラが言うと

深々と頭を下げ「ありがとうございます」って言われビックリ・・・・・

オイラ心の中で「へぇ～礼儀正しいジィちゃんだな～」と思いつつボーナスを揃えてやって
また自分の台を打ちこんでいく
そしてオイラの台もペカッって１枚掛けで止めると隣のジィちゃんが

「１枚で揃うのかい？」って聞いてきたんで「１枚でも揃えられるよ３枚で揃えると２枚損するでしょ」と答えたら
「兄ちゃん上手いんだねぇ～」なんて言われ少し複雑な心境なんですが・・・・・・
すると隣のジィちゃんが「俺にも止め方教えてくれんかね」って
まぁ普通は「はぁ？」って思うんですがどうやらこのジィちゃんパチスロに触るのはこの日が初めてらしく最近会社を定年退職し近所のジジィに誘われホールに来たらしいのだが
どうやらその近所のジジィに「これ（ランプ）が点いたら店員呼べばいいよ」って言われていたらしいｗ
でも、オイラが揃える光景を見て自分で揃えてみたいと思ったらしく
まぁそれだったらと思ってランプがペカる度に教えてあげて自分が帰る頃には自分でボーナスが揃えられるくらいまで出来るようになった

自分が帰る支度をすると隣のジィちゃんが「ちょっと待っててくれ」なんて呼び止めるんで待っていたら
１本の缶コーヒーを買ってきて
「兄ちゃん今日は止め方教えてありがとう」って言って缶コーヒーを渡してくれた
オイラはそのまま「ご馳走様」って言って帰ってきたが
自分でボーナスを揃えるたびに嬉しそうな良い顔していた

自分がスロ覚えた頃はまだ１．５号機の頃で今みたいにリールも細いし絵柄も見難かった
でも、揃えた時のあの充実感を思い出させてくれた
パチスロライターでも「目押し出来ません～」なんて言っているとんでもない輩がいるが
こんなジジィでも覚えると言う向上心を持った人もいるんだなぁと思いつつ

なんか「パチスロの楽しさの原点」を改めて知ったそんな日でした



駄文・長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました

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