全ては嫁さんに握られている。

あれは今年のお盆のことだった。

広島にかっつんと旅打ちをする予定を立てていた。

嫁さんからもお盆のお小遣いをもらって準備万端。

そんな僕は無性にサイレントヒルが打ちたくてしょうがなかった。

あの演出の違和感。

ボーナス中の目玉揃い。

超高確のナビ無しの熱さ。

僕は今、お金を持っている。

「多少なら・・・大丈夫・・・」

スロッカスの言う「多少」と「大丈夫」こそ多少でもないし、大丈夫でもない。

つまり信頼度★☆☆☆☆なのだ。

案の定お小遣いを含むすべてのお金を失った僕は旅打ちを断念。

近場のホールで打つも、かっつん共々撃沈。

そして時は経ち、10月。

2ヶ月を経て旅打ち復活。

お盆は広島へ行く予定だったが、今回は下道でいける徳島へ。

ガラムさん曰く、「東大のラーメン食べないと。」とのことで、ぜひ東大のラーメンは食べたい。

しかし、徳島に行くのはいいがひとつだけ気がかりがある。

それは、換金率である。

過去に香川と高知に旅打ちをしてきたが、愛媛と換金率が違うのだ。

愛媛は基本等価だが、香川と高知は非等価。

5スロで勝つにはかなりシビアになってくる。

そこをどのように切り抜けるかが鍵となる。

それさえ切り抜ければ、美味しいラーメンが待ってる。

2人ともが勝てば、橋を渡って大阪へ行き、初代バジリスクを打つのも夢ではない。

来る今週末に向け、僕は嫁さんにお小遣いの交渉をせねば。

お小遣いの交渉がうまくいかなければ、旅打ちも消えてしまう。

全ては嫁さんに握られている。

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