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パチ7自由帳月間賞
2021.01.21
【伊藤ひずみのお題帳】『パチスロディスクアップのイラスト大募集』結果発表!
はい、どうも!伊藤ひずみです!
今回のお題は『パチスロディスクアップのイラスト大募集』でした!それではどんなイラストが集まったのか、さっそく見ていきましょう!
前回の海物語のお題でも素晴らしい絵を投稿してくださったもっちまぁる。さん。今回も相変わらずの高クオリティ。私はよく絵柄が迷子になるので、どのキャラを描いてもしっかりとご自分の絵柄で描けるもっちまぁるさんがうらやましいです…!
みあさんは今回いつもと違う塗り方ですね! 主線をはっきり描かないアニメ塗りといった感じでしょうか。すごいオシャレ!塗り方を変えても、ちゃんとみあさんのイラストしているのが興味深い。そういう表面を変えても残ることころが「個性」なのかなと考えさせられました!
やっぱり岡井さんはすごい人ですよね。ゲームのパロディネタだけでも刺さる人には刺さるのに、コメントに応じてアフロが大きくなっていく画像を投稿する。こんなのコメントしたくなっちゃうじゃないですか。本人はコメントをたくさんもらえて、参加した人も楽しい。このWINWINを作ることこそが企画というのもの。天才的ですよねぇ。
このシリーズ大好き!旦那様が今回、予想外に…いや予想外って失礼ですが、とにかくお上手でびっくりしました!私は子供の絵や普段から描かない人の絵を見るのが大好きなので、ぜひ続けてほしい…(笑) 何より「見て描く」ってやっぱり大事だなぁと再確認させていただきました!
ごみ☆くずさんは前回のお題「海物語」の教室のイラストも普段のコラムも発想がおもしろいですよね! 今回は、思わず「くだらねぇ」と言わされてしまったことに、とても敗北感を感じました(笑) 漫画も描ける方だとお見受けしたので、自由帳でもぜひ漫画もたくさん投稿していただきたい!
武尊さんのディスクアップ絵はもはや「お家芸」だと思っております。キャラデザや色が武尊さんの絵にマッチしすぎです。素敵な絵を本当にありがとうございます。もっとください(笑)
ここのところ完全に常連さんの(๑˙³˙)さん。お名前をなんて読んだらいいのかは全くわかりませんが…(笑)デジタル絵が多い昨今、やはりアナログ絵を見ると「アナログもいいなぁ」と思ってしいます。他の方もどんどんアナログで描いた絵を投稿していただきたい…。
大賞に輝いたのは武尊(ぶそん)さん! 武尊(ぶそん)さんには5,000円分のパチ7オリジナルクオカードを差し上げます!
【評価ポイント】
普段、小難しいこと言っていますが大賞に選んでいる基準は割と単純で「心が動いたかどうか」。
やはり「かっこいい!」「くだらねえー!」「きゅんとした!」「怖い!」などなど、とにかく何かしらの感情が湧くことが、作品として優れている証だと思っております。ちなみに内容だけでなく「クオリティがたけぇ!」「企画がすげぇ!」という驚きも感情が動いたうちに入ります。
もちろんどんな作品でも大なり小なり感情は動くのですが、今回は武尊(ぶそん)さんの最後のちびキャラへの「きゃわいいいい!」というのが最も心を強く動かされました。うーん、何度見てもかわいい。
ということで武尊(ぶそん)さん、おめでとうございます!
今回の「余計なお世話」は評価ポイントの欄で「作品で感情が動くかどうか」というお話をさせていただいたので、そのことをもう少し深掘りしてみたいと思います。
結論から言うと私はイラストや漫画は「他人の感情を動かすために描くものである」と考えています。しかしそう言うと「いや私は描きたいから描いているのであって他の人は関係ない」と思う方も多いのではないでしょうか? もちろん絵や漫画なんて好きに描けばよいのですが、人から反応がもらえない方や「なにが言いたいかわからない」とよく言われてしまう方は今回の話を意識してみると何か見えてくるかもしれません。
まず絵や漫画ってなんだと思います? なんだと言われてもざっくりしすぎていて答えようがないと思いますが、私は「表現」だと思っております。
では「表現」とはなんでしょう?
表現(ひょうげん)とは、自分の感情や思想・意志などを形として残したり、態度や言語で示したりすることである。 (ウィキ調べ)
なるほど「自分の内面を具体的な形として表に出すこと」というわけですね。ではなんのために形にするのでしょう。形にするということは他の人が見たり聞いたりできるということです。つまり「表現は第三者に伝えるために具体的な形にしている」と言えるのではないでしょうか。
つまり絵や漫画というのは表現である以上、「第三者」が想定されているんですね。しかしやはりここでも「いやいや俺は内側に溜まっているものを吐き出したいだけだ! 人のなんて関係ねぇ!」という方もいるかもしれません。これは飽くまで私の個人的な解釈ですがそこにアート作品とエンタメ作品の違いがあると思っております。
アートはとにかく投げっぱなし。理解してくれようがくれまいがかまわない。思いついたもの、おもしろいと思ったものをとにかく形にしていきます。 一方、エンターテイメントは誰かに伝えることを目的とします。面白い話があるから聞きたくない? すごく悲しい事件があったんだけど気にならない?こうやって常に聞き手を想定しています。
エンターテイメントと言ってもピンとこないかもしれません。わかりやすく言うと「商業誌で描きたい」「SNSで『いいね』がたくさん欲しい」という方はエンタメ作品を作ろうとしていると言えるでしょう。これらはすべて「誰かを楽しませる」という目的を持つからです。
ですので、ほとんどの人が「エンタメ型」に当てはまるのではないでしょうか。どちらがいい悪いという話ではありません。ただその認識に自分の中でズレがあると問題が生じます。特に「エンタメをやっているつもりだったのにアート的な考え方だった」場合、独りよがりの作品を作りやすいという弊害が起きてしまいます。
むろんアート型の作品作りでエンタメ作品として人気がでることも大いにありえます。しかしそれは作者の趣向が時代にマッチしただけ。とにかく好き勝手やっていたら人気が出ていたという稀有な例でしょう。
ではエンタメ作品として第三者を意識するということはどういうことか?それは「読むのが自分ではない」という意識を持つことです。
本当にこれって大事なんですよ。この視点を持っているだけで、漫画の読みやすさやイラストの出来が大きく変わります。
またそれを意識することで「誰に向かって描いているか」が明確になります。これはマーケティングの世界でも大事なことですよね。
細かく言い始めたら利点はいっぱいあるのですが、やはり一番大きな利点は作品のゴールを設定できるということでしょう。ゴールさえ設定しておけば作品が迷走することが防げます。そしてそのゴールこそが「見た人をどう変化させたいか」ということです。
「作品を観た人を泣かせたい!」と思ったなら、とにかく作品を通して感動させるにはどうしたらいいのかを考えたらいいし、「かわいくて萌え死にさせたい」と思ったらとにかくかわいく描くことに全力を注げばいいわけです。その究極系こそが作品を触れた人にとって「その作品を観た前と後では人生の考え方、価値観が変わった」「あの作品がなかったら今の私はいなかった」という存在になることだと私は考えています。おそらくあなたが名作と考える作品は、あなたにとってそんな位置づけなのではないでしょうか?
まとめます。
・イラスト、漫画は表現である。
・「作者→作品→読者・鑑賞者」という構図。
・エンタメ作品を作るには読者、鑑賞者にどうすれば言いたいことが届くか考える。
・良い作品にするためには、読者、鑑賞者を変化させなければならい。
・読者、鑑賞者の変化をゴールにすれば迷子になりにくい。
ということで、このお題帳においても私をよりたくさん「変化」させたかどうかで大賞を選定させていただいております。ちなみにこの「余計なお世話コーナー」が気楽に読むにはしんどい分量だと自覚しているのにやたらと長いのは、私のアートな部分のせいなのですが……まぁ、それは余談ですね。
それでは次回のお題帳もよろしくお願いいたします。
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- 伊藤ひずみ
- 代表作:伊藤ひずみのお題帳
漫画家。『のぞまこ。』『パッチくん』『若葉レバーオン!』『ロックンリール』など。パチンコで初めて触った台はCR海物語、スロットは初代北斗の拳。ぽっちゃりだったころのマリンちゃんの方がエロかったと思う今日この頃。
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