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『朝コラ～朝の連続コラム～』3日目：パチスロ　エヴァ

あしの『朝コラ』あしの朝の連続コラム～60日後に1位になるはずのSEO～

【このコラムの目標】
パチ7の検索エンジン対策（SEO）をよりパーフェクトにするため、「パチスロ」に絡めた「よく検索されるキーワード」をテーマに毎日コラムを書くぞ！　いつ筆者の心が折れるかも見どころだ！

チワッスあしのッス！　今回の検索キーワードは「エヴァンゲリオン」だ。あー、これも定期的に新台出るからね。確かに検索数多そう。ちょっと調べてみましょう。

1.パチスロエヴァンゲリヲンAT777｜設定判別・天井・ゾーン ...（DMMぱちタウン）
2.エヴァAT 解析：パチスロヱヴァンゲリヲンAT777（エヴァ ...（一撃）
3.パチスロヱヴァンゲリヲン AT777 | P-WORLD パチンコ ...（P-WORLD）
4.（諸事情により割愛）
5.エヴァAT(エヴァンゲリオンAT777)スロット新台 | 打ち方 ...（パチ7）

★『定家仮名』について覚えよう！これ豆な！

パチ7は5位でした。なかなか3位以内のキーワード無いんだなぁ。んでこちらの結果で気になるのは「エ」と「ヱ」の標記ブレ。

エヴァ関係の考察はいろんな方がガッツリ深くやってらっしゃるんでいまさらかと思いますが、この「ヱ」は「ゑ」のカタカナ標記です。読みは「え」なので「ヱヴァ」も「エヴァ」も発音は一緒。ただ古今和歌集の選者であり鎌倉時代の大人物である「藤原定家（ふじわらていか）」の時代には「読みが違った」との説もあり。定家は「小倉百人一首」を作った人なので、それに併せて当時のかなづかいを「定家仮名(ていかがな）」と呼びます。

「昔のエ」とか「昔のイ」とか言っても伝わりますが「定家仮名のエ」と言うようにするとより賢く思われるので、知らなかった人は覚えて帰ってください。

んで重要なのは何故この時代のアニメに定家仮名が使われているかなのですが、それは知らん。ただひとつ言えるのはこのワードで一位を取ってるぱちタウンさんでの標記が定家仮名じゃなくて「エ」の方であること。要するにグーグルさんは現代仮名と定家仮名を区別してないみたいです。AIって凄い。

★「エヴァンゲリオン」版権のパチンコ&パチスロ

さてパチンコとかパチスロでいう「エヴァンゲリオン」だけども、所感だけど半年に一回くらいは何らかの形でリリースされておる気がする。初代はパチンコの「CR新世紀エヴァンゲリオン」で発売されたのはなんと2004年だって。うわーもう17年前。記憶の中ではつい先日なんだけども、初代エヴァ発売時に生まれた子はもう大学受験の年やんけ。恐るべし光陰よ。まったく矢の如しすぎるわい。

パチスロの方は「5号機最初の機種」として知られてるけど、こっちは翌年2005年の9月。なんや右側にチェリーあんの気持ち悪いナァとかボーナスにJACINがないのは具合悪いナァとか色々思いましたが、振り返ってみれば大変な名機でございました。

んでシリーズを俯瞰した纏めに関しては、こちらパチ7でもオカイさんによるこんな記事があるので、よかったらどうぞ。恐らくWEBメディアにおけるエヴァシリーズのまとめとしては世界一詳しく書かれていると思われます。

エヴァシリーズ歴代パチンコパチスロ全機種レビュー：序（2004～2011年）
エヴァシリーズ歴代パチンコパチスロ全機種レビュー：破（20012～2016年）
エヴァシリーズ歴代パチンコパチスロ全機種レビュー：Q（2017～）

なお筆者がパチンコ・パチスロにおけるエヴァンゲリオンシリーズで一番好きだったのは「EVANGELION ART」で、一番打ったのは「まごころを、君に」だと思います。ちょっと厳密に統計とったわけじゃないけど恐らく。

というわけで詳しい話は上述の記事に任せて、以下は「エヴァ」そのものの思い出話について。地上波アニメ版です。

★人生で初めてみた『オタク』のひと。

エヴァンゲリオン。

これ筆者が高校の頃のアニメなんだよね。当時「オタク」という言葉がもう一般的になっていて、「萌え」はまだ市民権を得ていなかったくらいの時期です。

当時、筆者の友達に島田さんという男が居ました。年齢はたぶん筆者より5個くらい上。近所のゲーセンでバイトしてた人なんだけど、恐らく彼は筆者が人生で最初に出会った「ガチオタ」でありました。

なんとなくアニメやらエロゲーなどに生理的嫌悪を覚えていた「なんちゃって陽キャ」だった筆者は、彼との出会いにより一気にオタク化が進行。彼にはそんなつもりはさらさら無かったのかもしれんが、その籠絡の手口は実に巧みでありまして、手始めに筆者が貸し与えられたのが「スーファミ版のときめきメモリアル」だったのですね。

これ、分かる人は「すげー」となるしわからない人は全然わからないと思うんですけど、ガチオタの人はスーファミ版のときメモなんぞ買わないし、買ったとしても保存用なのです。だって原版（PCエンジンSUPER CD-ROM2)に比べると何もかもが鼻くそレベルだったし買う意味がないから。あと当時はすでにPlayStation版も出てたけど、当時はほとんどの人はプレステを持ってませんでした。というかプレステ・サターン戦争は最序盤はサターン優位に進んでたしほとんどのゲーマーはそのままセガが勝つと思ってたので、プレステを所有するという選択肢がそもそも無いわけです。

んで、その状況でスーファミ版ときメモを購入し、しかもそれを他の人に「貸す」というのは、これはもう「布教目的に用意した」ということでありまして。そしてその老獪な作戦は見事にハマり、彼の周囲には筆者をはじめ次々と「ときメモファン」が誕生した次第。なんせ筆者、すぐサターン版のときメモ買っちゃいましたからね。しかもメモリーカセット付きの限定版を。

ときメモという共通の趣味を得て、島田さんと筆者との友好関係は蜜月に達しました。そしてある日、「おいあしの君、俺んち遊びにこねーか？」と誘われる事になりました。高校生が5歳上の年上のおっさんから家に誘われるというのは今思うとあぶねー感じがしますが、当時の筆者は「島田さんの家にはやばいものがいっぱいありそう」という好奇心しかなく、断るという選択肢はゼロでした。

で、彼の家で筆者は思い知ることになります。オタクの家には知らんものがいっぱいあると。まず、PC-FXがありました。

これほとんどの人が聞いたこともないと思うのですが、NECが作った家庭用ゲーム機です。一応PCエンジンの後継機なんですけどプレステ・サターン戦争の影に隠れて瞬殺で撤退していった不遇ハードですな。筆者現役時代に実働してる機械をみたのはその時が最初で最後です。

そして、アニメのレーザーディスクが死ぬほどありました。筆者生のレーザーディスクを観たのもその時が最初で、ぶっちゃけ「レーザーディスクは何者だ」の吉幾三状態だったので「こんなクソデカいディスクでわざわざアニメみる意味はなんなんだろう」と疑問に思いつつ、「試しに一個観してよ」とお願いしたところ、そこで水を得た魚の如く嬉々とした表情の島田さんがプレイヤーにブチ込んだのがまさしく「エヴァンゲリオン」の「マグマダイバー」の回でありました。

いきなりマグマダイバーから観ても何も分からんのですが「どうだった」と聞かれた筆者は何か悪い気がして「面白かった」と答え、そしたらこれを……と差し出されたのが2本のVHS。どうやら、エヴァの地上波版が全話録画（なつかしの3倍録画で！）されておるとの事。今思うとこれもたぶん布教用ですな。

なんにせよ、筆者とエヴァとの出会いがこれでした。能動的に、というより、押し付けられた感が強い。けど、まあ観たフリして返すのもアレだし、とりあえず何話か見とこうか……と自宅に戻った筆者はビデオデッキに件のテープをセットし、再生ボタンを押しました。

★意味が分からんけど面白い！新感覚だった『エヴァンゲリオン』

一話のつもりが二話。二話のつもりが三話。気づけば完徹して全話観てしまいました。面白かったのです。控えめに言ってめちゃくちゃおもしろかったのです。筆者は夢中になりました。

ただ、話の意味は全く分かりませんでした。

「島田さん、エヴァ、面白かったけど意味分からんかったよ……」
「あー、やっぱそうか……。あしのくんはまだ甘いなぁ……」

島田さんはそういうと、ゲーセンの制服のままエヴァの物語について解説してくれました。が、それでも意味が分かりません。彼の言ってる作品が、昨日自分が観たアニメと同一のものだとはとても思えない。ロンギヌスの槍とかアダムとか出てきたか……？

「そんなのアニメで描写されてたっけ」
「微妙にされてるよ」
「微妙に……？」
「それを、背景から考察すんだよ」
「……めんどくさくないそれ」
「それが面白いんじゃん。まだ甘いなぁあしの君は……」

しかも島田さんは言いました。「エヴァはまだ終わってないからな」と。どうやら劇場版が公開されるらしいです。そして今島田さんが話した内容に関しても、おそらく劇場版で詳しく説明がなされるであろうという事も。

「なんだよ、続きがあんのか……」
「そうだよ。もうすぐ公開されるから。観に行きなよ」
「わかった」

筆者はエヴァファンを公言する仲の良い友だちと一緒に公開された劇場版を観に行きました。ただの総集編でした。

「島田さん、ただの総集編だったよ……」
「ああ、地上波が公開されてない地域もあるからね。最終回に向けてまずは総集編を公開したんだよ」
「なんだよそれを早くいってくれよ……」
「はは。説明不足で悪いね、もうすぐちゃんと公開されるから、観に行きなよ」

島田さんがいつか語った内容も、いよいよ次のアニメでは詳しく解説がなされるであろうこと。ついにエヴァの物語が次で完結するであろうことを聞き、ああこれは絶対に観に行かなきゃなと、心の予定表に書き込んだのを覚えています。

公開された劇場版その2。筆者はこんどは一人で観に行きました。綾波が巨大化したりアスカの機体が貪り食われたり人々が次々と液状化したりしてました。

「島田さん、意味分かんなかったし気持ち悪かったよ」
「ああ、意味分かんなかったな……。でもそれが面白かった」
「いやぁ……ひたすら気持ち悪かったけどなぁ……」
「まだまだ甘いなぁあしのくんは……それになぁ……」

まだエヴァは終わってない。俺はそう思うね。と、島田さんは言いました。

「え、まだ続くのこれ……」
「間違いなく続くと思うよ」
「いやー……。これ続けようがないでしょこれ……グチャドロだったよ」
「わかんないじゃん。リメイクかも知れないし。たしかにあしのくんの言うように、ご新規さんにはちょっと分かりづらい部分がある作品だしさ」
「リメイクゥ……？　何年後になんのさそれ……」
「はは。そんなに遅くはならないと思うよ。エヴァはブームになってるし。アニメのレベルをひとつ上にあげた作品だしさ。きっとすぐに──」

ニコニコと語る島田さん。いつしか氏とは完全に音信不通になり、そしてそうなってから十年以上の歳月が経ってる。彼もまだ若かったし、筆者もまた、若かった。きっとすぐだよ。という島田さんに、筆者はこういってあげたい。

──それちゃんと終わるの24年後だから気長にね。と。

以上！　また次回！

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この記事へのコメント（8 件）

あしの: 投稿日：2021/07/06; トロンボーンさん
レーザーディスクの発売を待ちわびてるかも知れません……！

トロンボーン: 投稿日：2021/07/06; 島田さんのエヴァ考察も24年の歳月を経て終了を迎えようとしているのだろうか？

あしの: 投稿日：2021/07/06; 長門龍希さん
島田さんは凄い男でしたなぁ。あ、そうそうパチ初代の時って315の1/2ループ時代の終わりの方なんですよね。当時は何打っても同じスペックだったんで、「機種によってスペックが違う！」という時代が来たのが嬉しかった気がします。エヴァも初っ端のやつ確か時短付いてたような……！

あしの: 投稿日：2021/07/06; えびやんさん
Dの食卓のイノケンさんはちょっと前に亡くなられましたね。エネミーゼロとか遊んだなぁ……。3DOはギリギリまで買うかどうか迷った機種でしたなぁ。ネオジオ系は結構持ってる人いましたね！

あしの: 投稿日：2021/07/06; ししょーさん
ね。面白かったですね。これと「秘宝伝」で粘ったあと「美川」とかの完走型RT機で自分の中では完全に5号機時代になったなぁ。

長門龍希: 投稿日：2021/07/06; 島田さんは先見の明があったかもしれない……甘いなああしのさんは……

初代エヴァといったら３９９よりも重い４９６というヘビーな初当たり……スロはやたらそうやって逃げているとレイに煽られた記憶……ゲーセン勢だった当時はAタイプを理解してませんでした( ˇωˇ)