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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン

パチスロ攻略ライターの思考ルーチン

2022.08.23

パチスロライターに“なってしまって”episode.1(順押し? してないです)

佐々木真 佐々木真   パチスロ攻略ライターの思考ルーチン


作る雑誌が『必勝パチスロファン』と告げられ、本格的にページ作りが始まります。前の体制の最終号で『グランシエル』の解析記事を載せられ、実戦を基に作ろうとしていた4ページがなくなったところからです。

とりあえず、できることから始めよう。まず手をつけたのは既存の機種たち。すぐにでも打ちに行けますからね。

雑誌を作る際はこのような流れになるのかな。まず、本決定ではないにせよ、どの機種で何ページ作るか。雑誌全体の構成を作ります。これを“台割り・ページ割り”と言います。

そこには「信頼できる情報筋によると、締切に間に合うくらいで○○○(メーカー名)が新機種を発表するらしい」という予想も反映させます。もちろん、それが来なかった場合のバックアップも必要。まあ、その時にまだ作っていないページの方針転換になることが多いかな。8ページの予定を6ページにして、速報を2ページ差し込むような。

いずれにせよ、最後はドタバタするわけです。ページを印刷データにしてくれるデザイナーさんにも突貫工事をさせてしまいますし、印刷所にも「ちょっと遅れます」となることが予想されるのです。緊急性が高いものが出てくる時期は、それに専念できる環境にはしておかなければならない。つまり、いつでも作れるものは先に完成させておくことが大事になります。

となると。企画ページや既存の機種の解説ページは先に作り出しておく。そうなるわけです。
 

▲『ゴジラ2』(サミー:2000年3月)


最初に打ちに行ったのは、サミーの『ゴジラ2』というノーマル機でした。1ヶ月前の新機種。雑誌が発売される時期からは2ヶ月前の台です。この頃、技術介入機時代のサミーの機種にはある特徴がありました。順押しすれば大量リーチ目タイプ、変則押しをするとスベリが大事となったのです。『マツリ』『テキーラ』『ギャロップ』あたりですね。どれもリール制御は同じです。ちなみに、スベリがなければハズレです。分かりやすい(笑)。

中押しが分かりやすいかな。上段にBIG絵柄を押した場合、2コマスベってBIG図柄が下段に停止すればBIG確定。4コマスベってBIG図柄が枠内に止まらず、かつ小役がハズれればREG確。そんな作りになっていました。

これ『マツリ』では有名だったのですが、その後発機種には浸透しておらず、それを記事化することにしたんですね。機種解説のような企画記事のような。先に突っ込むネタとしても、機種の時期としてもちょうど良い塩梅でしょう。
 

▲紙ラフ

そのページ構成を鉛筆で書いていきます。前回登場した“紙ラフ”です。いや、しかしこれが難しい。こちとら素人ですから、カコミの大きさなどの匙加減がまったくわかりません。それは受け取ったデザイナーの方も同じだったようで。彼らもパチスロ雑誌に携わるのは初めて。というか、そもそもパチスロを知らなかったのです。

色が付けられてデータ化されたページを見て「何じゃこれは!」と叫んじまいましたよ。いや、伝わらないラフを渡してしまったこちら側が悪いのですが。手順等を考えられる&計算もできる。ただ、圧倒的に伝えるチカラがない。デザインでカバーというのも望むには時間がかかる。かといって、やり直すほど間違っているわけでもないですし、時間や経済的にも余裕はごさいません。“こんなはずじゃなかった”というジレンマばかり増えていきましたね。

 

★読者層を想像することの欠如

2000年あたりは、まだまだ取材体制が定まっていませんでした。今は、メーカーにお邪魔させていただいて“導入前に”撮影も済ませられますが、そうなったのは2003年あたりのこと。

そこまでは、ホールに導入されてからがスタート。今のように携帯のカメラも普及していませんし、ホール内での写真撮影ですら難しく。ええ、ゲリラです。先行導入店まで赴いて、そこで各図柄から撮影。後にライターのメモと照らし合わせてリール配列を作成することも珍しくありませんでした。撮影した図柄をイラストのデジタルデータに起こせれば、細かい手順解説などもできますしね。

この雑誌作りと同時期にユニバーサル系から3機種が先行導入されました。『マリーンバトル』『タロットマスター』『エヌジェー』の3機種です。ユニバーサル? 当時は取材を受け付けていませんでしたよ。その代わりと言っては何ですが“ひまわり”という直営店舗があって、そこに先行導入されていたのです(『タロットマスター』は船橋市のスペースUだった)。
 

▲筐体は全国発売されたもの

私の担当は『エヌジェー』でした。後に全国発売された際には『NJ-CT』という名になっていましたが。ざっくり言えば『アステカ』の後継機。CT機でフル攻略すれば出玉率100%となるのがウリでした。

担当といっても、それに専念できるわけではありません。前述の『ゴジラ2』も含めて他にも担当機種はたくさんあります。おまけに、この時は編集でもあったので、他の『マリーンバトル』や『タロットマスター』のデータ取りにも同席しています。自分の担当機種ですが、打てるのは1日しかなかったのです。今となってはイイワケみたいですが(笑)。

『エヌジェー』は難しめの機種でしたが、当時のパチスロ生活者なら一瞬で気がつくことがありました。順押しすると全小役をカバーできないのです。仕方ないので変則押しを模索することしばし。

辿り着いたのは、中押しでボーナス図柄が近くにないダミー図柄の“心”図柄を上・中段に押す手順。これならボーナス成立も含めた全役を察知することが可能です。しかも、この打ち方をしていると、レア小役取りこぼしでのガセ演出発生も抑えられます。

“視認性が悪い?”当時の私は知ったことないという感じでした。順押しなんかするわけがありません(笑)。だって、小役の出現率を取らないといけないんですよ。取りこぼすような位置で押してもサンプルを増やせないではないですか。

例えば全小役の出現率が分かったとしましょう。左リールを適当打ちして、チェリーを獲得できるのが14コマなら7コマは取りこぼすということ。チェリー出現率を2/3にしてあげれば計算で、適当打ちをした時の数値を計算で出せるのです。

ライターの頭数が足りないということは、そういうことです。人がいない分は、頭を使わなければなりません。我々に適当打ちのデータを取る時間はありません。より正確な実戦値のサンプルを増やすので精一杯です。

勝った実戦データも取れたし、我ながら完璧だ。そう思っていました。数ヶ月前、自分のためのデータ取りなら上々でした。

 

★プロ向きの解説と雑誌記事での紹介の違い

ところが、編集部に戻って報告したらドヤされましたよ(笑)。

前編集部時代の雑誌でも『エヌジェー』はまだ扱われていませんでした。純粋な初登場号です。そこでいきなり視認性の高くない変則押しからスタートさせるのはいかがなものか。順押しから作りなさい……と。しかし、ほとんど順押しをしていないわけです。リーチ目なんぞまったく分かりません。作ってみたはいいものの、全小役が獲得できない順押し手順。私がリーチ目と捻出した怪しい出目は、そのことごとくがレア小役の取りこぼしとなってしまいました。間違いだらけです。

それもこれも、それを手にとってくれる読者さんのことをまったく想定していなかったからでしょう。こんな“心”を中押しさせるのは、私と同じレベル以上が求められます。そんな人は、ほぼ雑誌を買わずともやっていけます。少なくとも『必勝パチスロファン』は手に取りません。エゴだったのかもしれませんね。“自分はこんな手順を見つけた”という他誌に対するアピールというか、ただ言いたいだけというか。それしか言えない。引き出しがまったくないというか。

もちろん、自分が書けることは限られます。言いたいことを書くことが多くなります。だからこそ主張が強い時は、俯瞰して“第三者的にどうか”というのは考えるようになりましたね。例えば同じ機種でも、ユーザーさんに向けて書くのとホールさんに向けて書くのでは、まったく違う視点になります。

勝たせる情報や考え方を重視しすぎて、その機種そのものに興味を抱かせることがまったくできていなかったのです。つい最近までパチスロ生活者だった視点的に前者にウエイトを置いてしまうのは仕方ないかもしれません。ただ、その伝え方も未熟さゆえに拙いものでした。そして、この雑誌を手に取るであろう初級者に優しくなかったのです。

どんなに良いことを書いていても、読み飛ばされたら終わりです。そうやって機種の人気がなくなれば、せっかく理解した機種でもそのページはなくなります。この時は、そんなことを考える余裕がまったくなかったですね(汗)。

まあ、このバランスは永遠の課題かもしれません。読者さんの求める方向性を掴みきれないので、ちょいちょい“機種固有の話・雑誌の作り方・計算の考え方”と違う方向性の話題を入れておくあたり、少しは成長したと思いたいですけど(笑)。

 

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佐々木真
代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン

裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。

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