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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2022.12.27
パチスロライターに“なってしまって”episode.9(AT機時代、解析全盛期)
2002年。複数の雑誌を掛け持ちしていたため、次々と迫ってくる締切との闘いに明け暮れる日々となっていました。いや、あのその……飽きるんです。
打っている人間の洞察力がアテにならない、アテにしてはいけないAT機(サブ基板)全盛期。ページのレイアウトを組むにしろ「こうなったら○%で高確率」とかAT当選時の連チャンテーブルとか、サイズを動かせないものをページに嵌め込むパズル職人の要素が強すぎるのです。パチスロの攻略ライターというよりもレイアウト職人となっていました。
雑誌で一番偉いのは編集でもライターでもなく、解析人でした。売り上げに直結しますし、レイアウトの組めるライターよりもできる人は限られています。各編集部で取り合いです。というか、複数誌を掛け持ちしていた解析人を何人も知っています。だから正しくは解析人バブルだったのかもしれませんね。
その解析人から出てきた数字を元にページをシコシコ作るのみ。早く解析を知ったところで、優位に立ち回る時間もありません。この当時は雑誌に在籍していれば早く情報をもらえると思って入った人もおりましたが、どこもそんなガバガバではございません。担当編集と担当ライターしか知らないことがほとんどではないですかね。そういうことで、すぐに辞めていく新人も多くおりました。
▲『サラリーマン金太郎』(ロデオ:2001年12月)『アラジンA』(サミー:2002年2月)
このAT機全盛を作ったのはサミー系の『サラリーマン金太郎』と『アラジンA』。『獣王』と合わせて“違うタイプの爆裂AT”を続々と生み出したことで、まさに時代はサミーの天下となっていきます。
個人的に大きいと後から思ったのは、押し順ATになったことですね。色目押しが必要だった『獣王』は、何やかや打ち手を選ぶ仕様でした。それを支えたのは技術介入時代を支えた世代です。目押しなんて“して当たり前”のものでしたから。そうではない機種も増えてきたことで、パチスロを遊技する間口は大きく広がったと思います。ポップさって大事なんです。
▲『ジャングルビート』(ネット:2001年12月)『ミリオンゴッド』(ミズホ:2002年7月)
この頃は、他のメーカーたちもAT機市場に参入してきます。初期の2001年暮れ辺りは『獣王』を参考にしたタイプ。2002年の夏頃は『アラジンA』を参考にした押し順ATタイプが全盛となっていきます。パチンコ系のメーカーも類に漏れず。なんか、2015年の夏を彷彿とさせますね。どのメーカーもアクセルATを作れるようになって警察が怒るという図式です。この時も怒られましたけど。それはもうちょっと先。
★巨大な博覧会。
▲『CRジュラシックパーク』(京楽:2002年9月)
2002年の夏の大きなトピックスといえば「パチンコパチスロ産業フェア2002」です。今で言うと東京ゲームショウのパチンコ業界版といえば良いでしょうか。2年おきに開催されていました。幕張メッセの大ホールを貸し切って、各メーカーが新機種を発表したり、ドル箱を作っている会社など周辺機器メーカーもブースを構える、それは盛大なものでした。
この時のパチンコ業界はお金を持っていましたから。各ブースでお土産を配る、配る。パチンコメーカーのほうが豪勢で、パチスロライターなのに、空いた時間はパチンコのブースを回っていました(笑)。
この時の目玉は京楽の『CRジュラシックパーク』。ジュラシックパークの版権は、その後に藤商事へと変わりましたが。京葉線の始発駅でもある東京駅からポスターが貼られていましたね。 この時の京楽って、そこまで大きなメーカーではなかったと思うのです。しかし、対応が抜群でした。「パチスロメインなので、そこまで取り扱わない」と散々言いましたが、本部長自ら説明に来てメディア用に用意された特別なノベルティを渡してくれました。そこから京楽は大メーカーへとなっていきましたが、まずは目の前の人をファンにさせる姿勢が大きかったように思えます。導入されて普通に打ちましたもん。
と、この時のノベルティの恩返しのように書きましたが、本職に戻らせていただきます(笑)。覚えている限りで申し訳ないですが、パチスロはこんな感じでした。
アリストクラート:巨人の星(初代)
オーイズミ:スペックA
オーイズミ:ディグダグ
オーイズミ:リニアフラッシュ
岡崎産業:スーパージャックポットV
オリンピア:花伝説
北電子:月光仮面
サミー:猛獣王
大一商会:大爆弾
大都技研:シェイク
タイヨー:デリバリービーンズ(お蔵入りの機種を参考出品)
高砂電器産業:必勝金閣寺物語
テクノコーシン:MSガンダム
ネット:モグモグ風林火山
パイオニア:アパッチA
平和:陸奥一番星
ベルコ:スーパービンゴ
山佐:ザクザク千両箱
ユニバーサル系:イレグイ
ユニバーサル系:K1レバンナ
ロデオ:クラブロデオ(実機なし)
▲目玉として注目を集めたのは『MSガンダム』『猛獣王』
パチスロの出展はこんな感じだったかな。ほとんど打ちました。既に導入されていた機種もありましたが、この直後のパチスロシーンを支えた機種ばかりです。私といえば、第3の雑誌で近くのホテルに連行されて、朝までページを作り続けられさせていました(苦笑)。お土産のノベルティは段ボール3箱で実家に送りましたとも。
まとまった新機種の展示は、パチスロサミットが引き継いでいますが、その他の周辺機器メーカーも合わさった超巨大イベント。またやってくれれば良いのに。そうしたら盛り上がりまくるんだろうなと思います。こういうのをやらなくなったから勢いが減少しているのか、勢いがないからできないのかは微妙なところですが。
あ、この中でのお気に入りは当然『スペックA』でした。『イレグイ』は既に導入されていたんですよ。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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