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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2023.06.27
パチスロライターに“なってしまって”episode.21(5号機初期の大都技研)
5号機時代いや6号機時代もパチスロ業界をリードし続ける大都技研ですが、5号機初期は苦しい時代だったかと思います。
▲『シェイクII』(大都技研:2007年6月)
大都技研の5号機1発目は、2007年6月の『シェイクII』。面白くないわけではありません。むしろ大好物です。ただ時代背景が最悪でした。検定切れとなる『押忍!番長』や『秘宝伝』の代わりにシマを埋めることをホールから期待されたんですね。メーカーとしては新台の準備をしなければなりません。シェアを減らさないためにも、ホールを成り立たせる義務としても。
ただ如何せんプチRTしかないノーマルです。ボーナスが1種限定なので確率も悪いです。発表会場で「シェイクII、注文よりも減らしましょう」と電話しているコンサルさんに「やるなあ」と思ってしまいましたことよ。大事なことなのでもう一度書きますが、悪い機種ではないです。台数が多すぎただけで。
『押忍!番長』や『秘宝伝』のようなストック機を好んで打っていたユーザーに、ノーマルを打たすのは無理な話。この落差というか違いも「5号機はダメだというレッテル」に繋がったような気がします。
いや、うん。個人的にも『小麦ちゃん』や『スカイラブ』を触った後でしたし。普通のノーマル系だなと感じたのは事実ですね。
★実は凄い!『新・吉宗』
▲新・吉宗(大都技研:2008年2月)
1作目の『シェイクII』は、4号機の検定切れに間に合わせる意味合いもあって見切り発車な感はありましたが、2作目の『新・吉宗』から独自色が出てくることになります。マニュアルJACという発想です。
5号機以降のBIG中は1つの状態(小役がほぼ揃う)が続いているように見えます。が、見えるだけでして。実際は8回払い出しでJACゲーム(REG)が終了します。しかし、JACゲームが終了した時点で終了枚数に達していない場合、自動的に次のJACゲームを始められる“オートJAC”を採用していることが多いです。で、同じ状態がずっと続くように見える……と。
それに対して“マニュアルJAC”とは、いちいちJACインを入賞させて最大8GのJACゲームを消化する。そのJACゲームの間だけは払い出しの確率がアップするものの、JACインするまでは通常の小役確率となるタイプです。どちらのほうが安定して多い枚数を出せるかといえば、オートJACのほう。ただ『新・吉宗』はマニュアルJACとする意味があったのです。
それは『吉宗』シリーズの代名詞とも言えるBIG中の青7揃い。通常のJACインに加えて、青7シングル揃いと青7ダブル揃いのJACインを用意していました。青7シングル揃いの成立後は特殊リプレイAばかり成立するRTに。青7ダブル揃いの成立後は特殊リプレイBばかり成立するRTに移行します。
BIG終了時もこのRT状態を引き継ぎます。BIG終了後に特殊リプレイAが入賞すると100Gの本RTへ。特殊リプレイBが入賞すると300Gの本RTに突入しました。こうやってダブルライン揃いを偉くしたんですね。
まあ、ダブル揃いの後に、自力でシングル揃いを引いてしまうとRT300Gから100Gへと格下げになってしまうと騒がれたりもしましたが、私的にはまったく違うところに興味と感動を覚えました。
RTのシステムですね。青7揃いの特殊JACインは成立時点で(入賞前に)成立して、そこから始まったRTがBIG終了後もそのまま続けられるんだという気付き。そのボーナス後に特定出目となって、そこから通常時契機のゲーム数固定RTに移行させるんだということ。
何を言っているか分からない方も多いと思いますが「ハナビ」で例えて言うとハナビチャレンジがBIG中から始まるとして(そんなことは実際にないけど)。それがBIG終了時にはまったく変わらず、そのままハナビチャレンジが継続し、そこで特殊リプレイが揃ったところからゲーム数固定のハナビゲームに行くようなものです。
BIG中のJACイン成立時にゲーム数固定RTに入れられればこんなややこしいことをしなくても済むのに。いや、それができないとするとRTを終わらせる方法がまたややこしくなるな。
BIG中のマニュアルJACインからゲーム数固定RTに突入させるのはNGなのかなとか、選ばれなかったシステムを阻むことになる内規があるのかも。そんな想像も膨らんだのでした。規則おじさんは、出てきた機種からできることを探すのだけではなく、選ばれなかったシステムからダメな理由も想像することによって成り立つものです。正解は決して分からないですよ。ダメならなおさら、そういった特性を持つ機種は出てこないのですから。
いや、しかし。システム的に面白いとかを求められるタイトルではありません。『吉宗』の名前を引き継ぐのに相応しいほどの出玉とはなってくれず「やっぱり5号機はダメ」という評価に終わってしまいました。
個人的には大都技研の開発力に期待することになりました。実際、このRTへの創意工夫は翌年実を結ぶことになります。
★2008年初頭の新たなアイデア。
▲カギヤ-30(トリビー:2008年2月)
5号機の終盤、ボーナス確率は激低だけど通常時の小役だけで勝てるEX設定が話題となりました。ボーナスが暴れることのない分、確実に出玉試験をクリアできるというメーカー都合の狙いもありましたが、実は2008年の初頭に出されたアイデアでした。『カギヤ-30』の設定6です。それ以外は普通のノーマル機なんですけどね(笑)。
トリビーは、最初はサミー系(初代『ツインエンジェル』はここ)で、後にユニバーサル系の筐体を使ったり(『満月姫』とか)。よく分からないメーカーでしたが。
▲押忍!! 空手部(イレブン:2008年3月)
こちらも今はなきイレブン。ラスター(テクノコーシン)の筐体を使っていたかしら。実は密かに凄い機種。『押忍!! 空手部』が5号機初の押し順小役という発想を作りました。
副役という概念ですね。例えばリプレイが押し順6択だったとして。揃う普通のリプレイの他に6種類の特殊リプレイが必要となります。それでゴチャゴチャするからと役構成を非表示にしてOKとかの流れになっていくんですけどね。それ隠されたら何も分からんって。ノーヒントで機種を妄想しろとか無理筋。
とグチってしまいましたが、今に続く押し順ナビ全盛時代の幕を開ける機種が『押忍!! 空手部』だったのです。この機種がなければ、もうちょっと遅くなったかもしれませんね。
ただ、他メーカーの開発さんからは「別に押し順AT自体が禁止されているわけではないので、そのうち出てきますよ。今は保通協がそんなに多く小役の成立役(押し順不正解時に副役を優先するので)のリール制御をまだ確認できない。もうちょっと後にして」と聞いていたので、時間の問題だったとは思いますが。
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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