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本当は1万人オーバーだった？ちょっともったいないと感じた総来場者数8,869名「みんパチ・スロサミ2025」突撃現場レポート！

じくゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

2025年8月9日（土）、東京国際フォーラムホールEにて「みんなのパチンコ・パチスロサミット2025」（以下、みんパチ・スロサミ2025）が開催されました。

みんパチとスロサミの合同開催、200台近い数の試打コーナー、出店者過去最大の物販コーナー、と近年まれに見るレベルの規模となったパチンコ・パチスロファン向けに開催されたリアルイベントの模様をお伝えします！

「みんパチ・スロサミ2025」は23年ぶりの日工組と日電協の合同開催イベント

みんパチ・スロサミ2025は日本遊技機工業組合（以下、日工組）と日本電動式遊技機工業協同組合（以下、日電協）が開催する合同ファンイベントです。カンタンに説明すると、日工組はパチンコ系、日電協はパチスロ系の業界団体です。

最近は日工組が「みんなのパチンコフェス」、日電協が「パチスロサミット」というファン向けイベントをそれぞれ開催していました。それが今回は23年前の「パチンコ・パチスロ産業フェア2002」以来となる、両組合による合同イベント開催となりました。つまり、みんパチ・スロサミ2025は、近年には無かったパチンコもパチスロも合わせた業界最大級のファン向けイベントというわけです。

開会前のプレス発表会では、順に日電協理事長小林友也氏と日工組副理事長盧昇氏から挨拶があり、それぞれLT3.0プラスやBTに力を入れていく旨と23年ぶりの合同開催への想いを語られました。

▲日電協理事長小林氏

▲日工組副理事長盧氏

上記に加え、全国遊技機商業協同組合連合会会長中村昌義氏、回胴式遊技機商業協同組合理事長大饗裕記氏、矢口真里さん、盛山晋太郎さん（見取り図）、山本裕典さん、ジャンボたかおさん（レインボー）を交えたテープカットも行わました。

総来場者数8,869名、朝からイベントガチ勢が有楽町に集結！

当日は朝7時30分から来場者向けの整列を開始、物販や試打コーナー、豪華出演陣によるステージなどを目当てに大勢のファンが押し寄せました。

▲10時開場時点の入場待機列の様子

会場前には入場を待つお客様に見えるよう出展機種のポスターが貼り出されていました。

また、会場内ではみんパチやスロサミでおなじみの着ぐるみキャラクター達も出迎え、来場者たちとの記念撮影に応えていました。

試打コーナーは終日ほぼフル稼働状態

今回の試打コーナーはパチンコ・パチスロ合わせて34機種197台が勢ぞろい！パチンコはLT3.0プラス機、パチスロもBT機を中心に最新導入やリリース前の機種が用意されました。

▼試打コーナーのレイアウトと機種一覧

▲LT3.0プラス機の楽しさを体感する来場者たち

▲注目のBT機もフル稼働状態

試打コーナーではそれぞれノベルティが用意されており、機種によっては速攻でノベルティ整理券が配布終了となったところも！多くの機種は開場時から閉会までほぼフル稼働といっていい状況でした。

▲試打コーナーは入場時にもらったカードでチェック欄の分だけ遊べる仕組み

▲ショッパーやグッズなど各機種に用意されたノベルティ

▲何と『P【超甘ＬＴ】豊丸のとあるパチンコにしみけん参戦感度ＵＰ１／３９』に、ガチでしみけんさんが参戦！

▲試打されたお客様には当日限定のキャラクタートレカやライタートレカも配布

売り切れ続出の物販コーナー

開場直後で特に大盛況だったのはやはり物販コーナー！今回はメーカーオリジナルグッズだけでなくパチンコ・パチスロの機種パーツも販売されるということもあり、会場入場時に物販とそれ以外で列が分けられているほどの人気ぶりでした。

▲各メーカーのグッズが勢ぞろい

筆者は始まってから10分ほどで物販コーナーに駆け付けましたが、すでに完売御礼となる商品が出てくるほど。特にキャラクター系の機種シートやパネル類が大人気でした。

▲速攻で完売となっていた戦国乙女のパネルユニット

▲三段クルーンの実物など、ここでしかもう手に入らないかも？

あまりの売れ行きに、KIBUN PACHI-PACHI委員会の公式Xアカウントでは昼過ぎに売り切れ商品の情報がポストされていました。

?みんパチ・スロサミ2025?　
物販コーナーメーカーオリジナルグッズ
12:45時点で以下の商品が売り切れとなっております。

■北電子
ツノっち巾着袋
JUGGLER×guernika プレート

■SANYO
SANYO MACHINE COLLECTION アクリルスタンドキーホルダー【e大工の源さん超韋駄天2 フルスイングLT】

■山佐…
— KIBUN PACHI-PACHI委員会7️⃣7️⃣7️⃣気分パチパチ (@KIBUNPACHIPACHI) August 9, 2025

Bluetooth＆有線イヤホン遊技機の体験コーナーが登場！

実は筆者が個人的に注目していたのがコレです。実際のホールにあるいわゆる「爆音問題」、これの対策に誰しも考えるのがイヤホンやヘッドホンですが、どうしても不正対策やルール的な問題で実現していません。

ただ業界もその実現のために日々努力しているわけです。そのパイロット版的な遊技機、特に注目なのはイヤホンジャック付きの有線イヤホン遊技機が今回のみんパチ・スロサミ2025で公開されました！なお、対応や導入が決定したわけではないので、その点はご注意を。

▲筐体に設けられたイヤホンジャック

▲イヤホン使用に対応した注意書き

昨今は遮音目的でヘッドホンやイヤホンを付けて遊技するお客様も珍しくありませんが、実際に遊技している機種の音声を聞きながらヘッドホンやイヤホンで打てるのは非常に快適、というか夢のようです。

「自分の台の音声をしっかりと聞ける」「周囲の台の音が気にならない」この2点が満たされるだけで幸せいっぱい！個人的には、大当り時の強烈な喚起音などはホールでも聞ける一方、通常時の何気ないボイスや効果音を聞き取れることが発見でした。

▲編集岡井さんもヘッドホンで快適な音声を聞きながら遊技を堪能

業界側も、先に挙げたお客様の遊技環境だけでなくホール自体が抱える騒音問題も改善したいはず。慣れない人がホールに入って騒音に驚いてしまうような状況がなくなり、新規ユーザーも増えてくれればいいなと思うばかりです。

一球＆一打入魂、目押し競技体験などアトラクションも盛りだくさん！

過去のみんパチやスロサミでも趣向を凝らしたアトラクションがありましたが、今回はパチンコ・パチスロそれぞれ1回転や数ゲームで勝負を決める「一球入魂」「一打入魂」が登場！無料で何回も挑戦できるとあって列が途絶えない人気ぶりでした。

▲パチンコはミドル・ライトミドル・ライトで景品の当選確率が変わる「一球入魂」

▲パチスロはCZ突破ならガラポン抽選、1G勝負のAタイプはBIGかREGで景品が変わる「一打入魂」

ほかにも無料のクレーンゲームや1回500円の「みんパチ・スロサミくじ」など、試打やステージの合間に楽しむお客様であふれていました。

▲クレーンゲームで獲得した景品に付いているくじに当たれば豪華景品をプレゼント

▲QUOカード5万円分やイベント限定トレカ全種セットなど豪華景品が用意されたみんパチ・スロサミくじ

学遊連ブースにはPS:JAPAN2025目押し競技機種が登場！

全日本学生遊技連盟（学遊連）のブースでは、翌日に控える「PS:JAPAN 2025 みんパチ・スロサミ特別予選」で使用される目押し競技機種が設置されました。

▲ハナハナ高速目押し機『ハナハナ極』など目押し機に挑戦できる

▲学遊連公式アンバサダーのひなたさんもお出迎え

また「PS:JAPAN 2025 みんパチ・スロサミ特別予選」事前エントリーしている学生を対象に一発勝負で決勝進出を獲得できる来場抽選も行われていました。

出演者によるステージやサイン会も大人気！

会場の一角には特設ステージが設けられ、芸人、タレント、パチンコ・パチスロライターといった数多くの豪華な出演者たちが登場しました。また、イベント限定グッズを購入すると参加できるサイン会も開催され、出演者たちは惜しまずファンサービスに努めていました。

▲オープニングでステージに並ぶ出演者たち（YouTube「みんパチ・スロサミ2025放送局」より）

▲出演者たちといっしょにLT3.0プラスやBTを楽しく学べるステージ企画

▲サイン会ではパチ7のせせりくんも登場

間違いなく「みんパチ・スロサミ2025」は大盛況！ただ行列はちとツラかった……

業界最大のイベントですからその盛り上がりを伝えるのがレポートの使命です。ここまで見ていただいたとおり、どの企画も来場者であふれており大盛況でイベントとして成功だったのは間違いありません。

ただ、会場内外で開場してもなかなか途絶えない行列は、来場者の方々にとってはややツラかったと思います。その行列は一つではなく、「会場外の入場列」「会場内の試打コーナー入場列」「物販コーナーの会計待ち列」「各アトラクション待機列」と複数にまたがりました。SNSで見る限り、入場や試打コーナーで数時間待たれていた方や、あきらめて帰られた方もいたようです。

▲朝の入場待機列は東京国際フォーラムの反対側にまで及んでいた

また試打コーナーではノベルティ整理券が配布された機種が多く、整理券の番号で試打待機列を形成しているようでした。そして、ノベルティ整理券を持つお客様がおおよそ試打を終えてから、試打のみを希望するお客様の整列を受け付けていました。

その結果、整理券番号待ちや試打のみの整列受付開始待ちで、試打コーナー内で時間を持て余す来場者の方々が多数見受けられました。

ちなみにスタッフの方にお聞きしたのですが、会場外の入場列はおよそ14時30分頃に解消されたそうです。また16時ごろには会場内の試打コーナーにも待たずに入れるようになっており、コーナー内の各機種も試打のみのお客様を受け付けているようでした。

▲ホール外からの試打コーナーの様子。壁際で待つ来場者の姿もある

ここからは筆者の個人的な考えですが、行列や時間を持て余す来場者の多さは「試打コーナーを中心とした回転効率の限界」と「入場や整理券による過度な規制」が原因ではないかと推測します。

また、会場がもう一周り大きく物販在庫も豊富だったならば、各コーナーの拡張や余裕のある来場者誘導ができて開催側もお客様もより満足いく結果になったかもしれません。ただこれはどちらかと言えば結果論で、来場者数の見積もりというイベント開催の博打的要素でもあります。

ちなみに試打コーナーでは開催途中で遊技時間を1回10分から5分へ短縮している機種もあり、現場でも同様の問題を感じて判断をされたのだろうと思います。

▲14時頃のホールE中央ブリッジから見下ろした会場風景

入場規制や整理券配布はイベントにとってデリケートなもので、混乱を招かないようにする大切な仕組みです。ただ、それが来場者にとってストレスに感じる過度なシステムではなかったか、そのシステムが公式サイトやSNSでしっかりと周知されていたか、という点があくまで筆者個人が感じた問題点でした。おそらく上記の状況が良ければ、総来場者数はもっと多かったと思います。

とはいえ、入場無料でこんなにパチンコ・パチスロが楽しめるイベントなんてなかなかありません。ましてやお盆期間でアクセス抜群ともなれば、想定以上の来場者だったのかもしれません。良くしよう、盛り上げようという意思はもちろん感じられますので、今後の改善を期待するばかりです。

ちなみに23年前の「パチンコ・パチスロ産業フェア2002」って？

よもやま昔話として“23年ぶりの合同開催”と言っていた23年前の「パチンコ・パチスロ産業フェア2002」のお話を少々させてください。

「パチンコ・パチスロ産業フェア2002」は業界関係者向けのイベントながら、幕張メッセ2日間で約7万4000人が来場したそうで、パチンコ745台、パチスロ420台が展示されたビッグイベントでした。

2002年というとパチンコでは『CRグラディエーターX1』（京楽）、『キングホー助V』（平和）、『モンスターマンション』（竹屋）、『CR新海物語M27』（三洋物産）、パチスロでは『ネオプラネットXX』（山佐）、『アラジンA』（サミー）、『ミリオンゴッド』（ミズホ）、『シェイク』（大都技研）、『巨人の星』（アリストクラートテクノロジーズ）などがリリースされた年です。

業界的には2001年にパチンコ設置台数が130万台を突破し、パチスロは上記以外にも2000年に『獣王』（サミー）、2003年に『北斗の拳』（サミー）や『吉宗』（大都技研）がリリースされ、最もパチンコ・パチスロが盛り上がっていた時期といえるでしょう。

そんな時期から23年経って、新規参入など苦しんでいる中で「LT3.0プラス」や「BT」も導入し、今回のようなイベントも開催してパチンコ・パチスロ業界も頑張っている。そんな姿勢を応援し、筆者もライターとしてその一助になれればと思います。

以上、やや脱線もしましたがレポートとなります。やはりこういったイベントがリアルで開催されるのは、コロナ禍の頃を考えると夢のようです。そしてパチンコ・パチスロファンの方々が、ホールでの遊技だけでなくこういったイベントも待ち望んでいるということもひしひしと感じました。