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インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2017.04.03
レーシングチーム初代総長から社長へ! 株式会社いなばNEXUS『TERU』社長インタビュー後編!
チワッスあしのっす。
インタビュー・ウィズ・スロッター11人目、P-martTVの運営会社「株式会社いなばNEXUS」の代表、TERU社長編、後編だ。
前回のあらすじをザックリ説明すると、ボンボンから転落してレーシングチームの初代総長になったところまでだ!(どんなだ)
まだ前編を読んでない方はこちらからどうぞ!
いざ、承前、だ。
★この支配からの卒業。
──じゃあ、高校時代のパチンコについてお聞きしていいですか? ビッグシューター以外で、なにか思い出に残ってる機種とか──。
「なに打ってたかなぁ……。バレリーナ……はちゃうな……。『フィーバーゴールド』(※三共)とか、あと『レーザースペイシー』(※平和工業)とかでしたねぇ」
──うわ、全然知らない……。当時スロは全然やらなかった感じですか?
「スロットも少しは打ってましたよ。周りにスロットが好きな奴らも居たんで、付き合いでちょろっと──でもやっぱ、金かかるじゃないですか。だからスロットはホントに千円だけとか。」
──ああ、パチに較べて金かかるイメージありますよねスロ。俺も最初そうでした。当時パチンコ打つ時って、稼ごうと思って行ってました?
「一応、勝つ気で行ってました。だってねぇ、例えば銀色の──飛行機の役物があって、ハネがこうカパっと開くと、玉の流れが変わって、その飛行機に当たって穴に落ちる……みたいな仕組みのヤツとか、こうね、閉まる瞬間にこうやって台をドンッて叩いたら入るんですよね」
──ドツキですね!
「そう。そういうのもやってたんで、勝つ気やったんやないでしょうかね──。ダメなんですけどねホントに。でも当時はそういう時代やったんですよ」
──うお、コメントに困る! 実際の収支はどうでしたか?
「たぶん勝ってたと思いますよ」
──流石です。では他に高校生活で『コレは話ときたい!』みたいなエピソードありますか?
「あとはバイク関連ですねぇやっぱり。それとパチンコ。大体ねぇ、バイクやる奴はパチンコもやるんですよ。バイクとパチンコはワンセット。そういう青春をね、私は送って来たんです」
──バイクとパチンコはワンセット……! 名言ありがとう御座います。じゃあ学生生活のシメに行きましょうか。……卒業式とかどうでしたか? 不良の卒業式ってめちゃ派手なイメージがあるんですけども。
「卒業式はねぇ、何も無かったですよ。普通でした。男子校でしたし。てか僕不良じゃなかったし」
──ああ、男子校──……。
「女の子がねぇ──……。例えば彼女がおるヤツなんかは、その子が花を贈るんですよね。パチンコ屋の新装開店の時にあるようなデッカイのを。それが卒業式の日の講堂にグワーっと並んでたり。そういうのはありましたけど……」
──テレフォンショッキング! どんな学校ですかそれ……!
「高3になるともう渋谷とかで遊んでるヤツとか出て来るんで。そういうヤツの卒業式とかは華やかでしたけども──。僕は免許持ってるヤツの車に乗ってベイブリッジ行って──うどん食って終わりでした。普通ですよホントに。あしのさんなんかありましたか?」
──俺すか? あー……。友達とゲーセン行ってバーチャファイターやって終わりでしたね……。なんも無かったッス。あ、俺中学の卒業式もバーチャファイターやって終わった気がします。ヤバイなんもやってない──。
TERU氏、未だ18歳。 ここまででも充分破天荒だが、氏の人生はここから怒涛の展開を迎える。
★独立独歩のブルース。
──高校を卒業してからのお話を伺ってよろしいですか?
「僕ね、高校の途中から、バイク屋でバイトしてたんですよ」
──おっと、焼き鳥屋の後ですね。
「はい。もちろんレースチーム作ったりしてたんで速く走るのも好きなんですけども、イジる方が得意なんですよね。だからバイク屋でバイトして──そのままそこに入りましたね」
──あ、バイト先に入ったんですね。
「バイト先に入ったっていうか、ずっとバイトしてましたね」
──卒業後、バイト続行、と。
「はい。でねぇ、バイク屋ってねぇ、月に8万くらいしか貰えないんですよ」
──8万ッ!? 生活出来ないっすねそれ!
「まあ実家だったんでそこは何とか──。でもね、バイク屋って儲かってないし。色々分かって来ると『もっとこうしたら良いのに』って思ってきて」
──自分でやりたくなっちゃったんですね!
「そうそう。こうやったらいいじゃん! って。だからもう自分でバイク屋やろうと思って。19歳の時に、金貯める為に辞めるんですよ」
──何をやったんですか?
「営業ですね。◯◯◯(社名)の」
──うわっ。出た! 俺も一時期居ましたよ!
「え、ホントですか? 部署はどこですか?」
──◯◯◯の……あれなんだっけな。◯◯◯ってのですけど。
「あしのさん九州ですよね? ウチの人間に九州エリアの結構上まで行ったヤツがいますよ」
──うわ、凄い偶然。あそこホントにガチガチの営業さんばっかりで怖かったなぁ。
「いい経験になりました。あとは『キョウハン』とか」
──キョウハン? ってなんでしょうか。初めて聞きました。
「教材販売ですね。教販。飛び込みの」
──ほえー! それは◯◯◯と平行してですか?
「いえ、◯◯◯はちゃんとした企業だから、給料と、あとはインセンティブで稼ぐ感じだったんですけども、それがイヤで。教販はフルコミッション(いわゆる完全歩合制)ですし」
──自分を試したかったんですね。
「というか、そっちの方が稼げると思って」
──実際どうでした?
「1年で500万貯めて、すぐ自分のバイク屋やりましたね」
──ウォッ! すっげ! フルコミでそんな行くってよっぽどですよ。ホントに営業力ないと無理だと思います。
「だって、月ホニャホニャラ万とか普通に行ってましたし」
──すげえ。ホントにすげえ。先生って呼んでいいですか。
「いやいや……。コツがあるんですよやっぱり。あのねぇ、学校の前に行ってね、そこで小学生捕まえて、5000円くらい渡すんですよ。そして『連絡網くれ』って。そんで『この中で誰が頭いいの?』とか『誰がバカなの?』って。全部聞いて」
氏の名誉の為に言うが、当時はそういう時代だったのだ。
「んでバカな子の家に行って。ここだけの話◯◯君もやってるんですよって。頭いい子の名前出すと一発で決まるんですよ」
繰り返すが、当時はそういう時代だったのだ──!
──ヤバイ! 凄い! めっちゃ勉強になります!!
営業はアイデア。 よく言われる事ではあるが、このアイデアが出るか出ないかはすなわち持って生まれた才覚に由来すると思う。 考えても見ればTERU氏のお祖父様は『凄い商売人』であった訳で。 その膝の上で一緒にパチンコを打って居たTERU氏には、御大の人生哲学や才覚──『血』が色濃く受け継がれているのだ。
──それで、独立してバイク屋ですね。
「はい」
──差し支えなければ屋号を教えていただいていいですか?
「『ガレージBancho』です」
──うは。うける。これ書いていいですか。
「いいですよ」
──どうでしたか『ガレージBancho』は。
「やっぱりね、チームの後輩とかもみんなウチでやってくれたし。あとね、チャンバーって分かります?」
──はい。
「自分でチャンバー作ってたんですよ。溶接しなきゃダメなんですけども、チャンバー職人って難しそうでしょ? でもね、あんなもん誰が作っても一緒なんですよ。寸法だけキチっと作れて、ちゃんと乗れて、そしてそれを乗り手に伝えられるヤツがいたら、いいチャンバーって出来るんですよ」
──なるほど。チャンバー……。(よく分かってない)
※編注:こういうの
「最初チャンバー職人がなかなか居なかったんですよ。で考えてみたら、水道屋のオヤジって溶接できるなぁと思って」
──水道屋のオヤジ……!
「はい。要は溶接できる人だったらいいんで、それ出来る人をね、こうやって探して連れてきて──。そしてチャンバー作らせる、と。……なんかねぇ、こんくらいの鉄板が売ってあるんですよ。スチール。つまり鉄板ですね。この鉄板がね、一枚ホニャララ円くらいなんです」
──ええ。
「そのスチールから、チャンバーが3本できるんですよ。サイレンサーって先の部分は別なんですけど──とにかく、それが一本ホニャホニャ円で売れるんです」
──ヤバイですね。
「ヤバイですよ。そしてそのチャンバーが月に何百本と出るんです」
──水道屋のおじさんは何人くらいいらっしゃったんですか?
「一人です」
──え、一人!
「一人です。途中で『ガレージBancho』の名前が有名になってきたんで、売れないメーカーに頼んで作って貰ったりしてましたけどね。そのチャンバーの名前は『越後屋ワークス』って言うんですけども──今でも売ってますよ」
──うおお、すげえ。とんでもない話ですね……。
順風満帆の独立開業生活。 有り余る営業力を資本にたったの1年で資金を貯め、人脈とアイデアで店を切り盛り──。 オスイチでヒット商品にも恵まれ、氏の社長生活は考え得る中で最高のスタートを切ったように見える。 何本目か分からなくなってきたビールを飲み干し、訊ねた。
──『ガレージBancho』は、どうなりましたか? その後。
「僕ねぇ、調子乗ったんですよね……」
──調子に……?
「はい。乗りました。芸能界いこうと思って」
波乱万丈。 氏の人生はここから予想だにしない展開を迎える!
★悪魔が来たりて笛を吹く。
「バイク屋は……長いことやってたように思うんですけどねぇ、今思うと結局2年くらいちゃいますかねぇ……。やっぱりねぇ、『格好番長』作ったりしたんで、雑誌の人間が最初に食いついてきて。そういうのに載ったりしてたんで、『ガレージBancho』にも、若い子が『サイン下さい!』とか言って来てたりして」
──ファンが一杯……! 「
そんでねぇ……当時バイクブームでしょ? ビデオ何かにも出て」
──ビデオッ!? タ、タイトルとか教えていただけたり……! 「
『ザ・ストリーター』ですね」(※1997年/アクセル/VHS)
▲3日くらいかけて極秘入手した実際の映像がこちら。TERU氏曰く『これは後半のバイクビデオストリーターのヤツですね。映ってるのは格好番長ですけど誰だか分からない』との事。
「あとねぇ、『ペリカンロード』って分かります?」
──バイクのマンガっすね!
「そう。それのねぇ、映画版の、メカニック役でも出てますわ僕」
▲3日くらいかけて極秘入手したキャスティング画像。
──うける! 真木よう子と並んでる! 巨乳!
「そんなんやってたからねぇ、勘違いして。……何かねぇ。現場でチヤホヤされるでしょ? 調子乗ったんですね……」
──それで芸能界に……。
「バイク屋も売るんです。『越後屋ワークス』が何で今も残ってるかっていうと、その権利ごと、他の会社に譲って。だから今でも作ってるんですね……。当時はそのお陰でお金もあったし、もうこれは役者やるしかないなって」
──聞いていいのかなコレ……。お金どのくらいあったんですか?
「ホニャホニャホニャ万くらいあったんちゃいますかねぇ……」
──すげえッ! まだ20代、ですよね。うん。そうだ。『ザ・ストリーター』が97年。俺が当時18歳だからTERU社長まだ24歳くらいです。
編集長。編集長!
(ん。なんだよ)
──編集長当時何やってましたか。
(岩手の大学でアナゴの研究してた)
──俺バーチャファイターしかやってなかったです──。
いや、怖いわ……TERU社長……。どうでしたか、役者の世界は……。
「仕事がね……全然無くて。でもお金はあるし。役者仲間にずっとオゴってましたねぇ……」
──役者さん、基本的に貧乏ですもんね……。そりゃオゴりますねぇ……。
「で、お金無くなって……」
──どんだけオゴってんですか!! ちょっと待って下さい。やばい何か頭痛くなってきた。え。ホニャホニャホニャ万すよね。無くなったんですか?
「ええ……。すぐ無くなりましたねぇ……」
──ウォォォ。豪遊しすぎィィッ!
「仕方ないからノリ打ち軍団結成してパチスロで稼いでました」
──人生の展開がエグいッ!!
★そして伝説へ。
「当時ねぇ。歌舞伎町の『BIS-Ⅱ』って店があったんですけども、そこねぇ、上がカプセルホテルやったんですよ。でそこに住んで」
──サラッと住んでって言いましたね。
「ええ。住んで。ジグマするんすわ。『BIS-Ⅱ』と、あと『グリンピース5』と、あとは……『宇宙センター』。当時の歌舞伎町の必勝の立ち回りなんですけども、20人いたら絶対勝てるんです」
──おお……。詳しくいいですか?
「うちのグループ20人くらい居て──まあそのうち10人くらいはカプセルホテルに住まわしていましたけど──。必要な条件としては設定6で機械割140%を超えるような台……例えば『ウルトラマン倶楽部3』(※サミー)とか、ちょっと時代が違うけど『ビーマックス』(※アルゼ)とか、要は6を掴めば万枚出るって台と、そこに必ず6を使う店がある事です」
──ふむ。なるほど。
「で、まず、それらを20台以上入れてる店なんかないんですよ。1/20で6が入るとか熱くもなんともないんです。『BIS-Ⅱ』は3台とかなんで、そこを狙う。もうね、朝一から、ダンボールでこうやって、陣取りするんすよ」
──キナ臭いです。話が。大丈夫ですかコレ。
「で、なんせ上がカプセルホテルなんで、そこに見張り立てて。上からずーっと見てるんですね」
──オウフ。歩哨……!
「んで、誰かがダンボールどかしたら『オイそれ俺らンだからッ!』って。こんなんパチンコ屋さんが聞いたら激怒でしょうけども……。なんかすいませんホント」
──とりあえず俺も一緒に謝っときます。スイマセン!!
「で、朝一『ウルトラマン倶楽部3』のシマ占拠して、6をね、かっさらう訳です。で、掴めんかったヤツは──まあ確実じゃないですよ? 6か6じゃないかは確実には分からないけども、もうコレは違う! ってなったヤツはその足で『グリンピース5』で、『ハナビ』(※ユニバーサル)の判別するんです」
(※ちょっと分かりにくいので補足。判別とは……当時の台には通常ゲームのコイン持ちを平たくするため、小役の高確率状態と低確率状態が存在している機種があり、それを管理する為に『小役カウンタ(減算値)』なるものが搭載されていた。機種によっては高確率状態への移行カウンタ値に設定差が設けられており、それを利用することで設定の『判別』が可能だった。推測ではなく完全な判別である点に注意。要するに『こぜ6』という結果が出れば、手順を間違えていない限りホントに6だったのだ)
「そいつら──朝一からグリンピで打ってる17人と、6掴めんかった2人の中で、『ハナビ』の5か6を掴んだヤツはもうそれでオッケーです。アカンかったヤツは、今度は宇宙センターに移動して、『クランキーコンドル』(※ユニバーサル)に張り付いて、空いたら兎に角打つんです」
──設定1でもフル攻略すれば出玉割100超えますもんね。おお……鉄壁の布陣だ……。これ結構稼げる気がします……。
「稼げました。でね。20人の軍団って言っても、実際に来るヤツは12〜3人なんですよ。でも、僕は利益をキッチリ二十等分して、来てないヤツにも日当を出してたんです」
──な、なんでまた。
「そうするとね。来てないヤツは申し訳なくなって、辞めていくんです。で、来れるヤツも裏切らなくなるんです。そういう状態をね、僕は作ったんです」
──すげえ。やっぱそれ、才覚ですよ。ホントそう思います。
才覚。 誤解を畏れず言うなら、人たらしの才といっても良いかもしれない。 組織を作り。回し。利益を上げる。 レースチーム。バイク屋。役者時代の狂乱もまた、後の糧につながっていると考えれば、先行投資に近い。 氏は、根っからの経営者なのだ。
──ノリ打ち軍団時代のエピソードとかは何かありますか?
「みんな従順でしたよ……」
──反逆者とか居なかったですか?
「反逆者は居なかったんですけども、女の子は居ましたねぇ。それで学園ドラマみたいなことはありましたねぇ」
──学園ドラマみたいな事……。
「そうです。女の子を取り合ったり……まあ僕は全然関係ないんですけども」
──その子はやっぱり可愛かったり……?
「それがねぇ、ブスなんですよ」
一同爆笑。
「みんなずーっとパチスロばっかりやってるから、ブスを取り合うんですわ。自衛隊と一緒ちゃいます?」
──なんか業の深い話ですねぇ……。その時の団員さんたちとは未だに連絡とったりとか……?
「ああ……。そうですね。してますねぇ。中には『格好番長』のヤツもおったし。仕事無いヤツとかは呼んで──カプセルホテル住まわしたり。連絡取ってますよ」
人の縁。 一度得た繋がりは次へ。 来る者は拒まず。 さりとて、去る者は追わずだ。
「あとねぇ、当時、『アヴァロンD』(※パイオニア)を打ってる時に良く見かけてたヤツがおって。その時は全然分からんかったけど、それ『しのけん』やったんですよ。で彼はバイクも乗るから、俺のこと知ってたんですって」
──おお……。すげえ。バイクとパチンコはワンセット……。凄い話だ……。
ちなみに、ノリ打ち軍団時代はどのくらいやってたんですか?
「これねぇ……、やっぱ当時、『ビーマックス』の6を打って毎日のように万枚出してるじゃないですか。そしたら目立つんで。それで声をかけられて」
──怖い人ですか?
「違います違います。それが、竹書房の編プロの人だったんです」
──おお……スカウト……みたいな感じですかね?
「当時の『スーパーパチスロ777』に『本当のプロにインタビューする』みたいな企画があって。担当のライターがSさんって言うんですけども……とにかくその記事を作ったら、竹書房に呼ばれて。『面白いからマンガにしていい?』って聞かれて──」
紆余曲折という言葉がコレほど似合う人もそうそう居ないと思う。 なんにせよ、こうして我々の知る『TERU』氏が誕生するのである。
★至・現在。
「竹書房がパチンコパチスロの仕事をやるきっかけやったんですけど、あそこやっぱりマンガの会社なんで。だから僕もマンガの仕事をやってたんです」
──どんなお仕事されてました?
「あのねぇ、変則押しのマンガなんですけど、『SLOT EVOLUTIONシヴァ』(※2004年/安達拓美/TERU)ってマンガの出目の監修をやったり。あとは別の原作とか。まだ役者もやってたし……軍団は途中で辞めちゃったんですけども、パチスロは打ってたし……。それから◯◯◯さんの付き人やったり」
──な、なんか凄い名前が出てきましたけど、そこはスルーした方がいいかな……。うん。そうですね。なるほど……。
「で、役者の方は結局『辞めなきゃいけないくらい』パチスロの仕事が増えちゃって」
──あら。夢破れた感じですね……。
「夢っていうかねぇ。結局僕、さっきも言ったけど地元でチヤホヤされてたから、役者の世界でもチヤホヤされると思ってたのかもしれません。もっというと、チヤホヤされたかったのかなぁ……。だからそうじゃないのがイヤで。パチスロの仕事を増やしてた気もします」
考えても見れば、氏の幼少期は蝶よ花よと愛でられし箱入りのボンボンであった。 不遇の学生生活時代も終盤は仲間に囲まれた格好番長の創設者。 常に中心人物。万年マン・オブ・ザ・イヤーなのである。 チヤホヤされない状況というのに不快感を感じても仕方ない。
「27くらいの時かなぁ。……僕Vシネマの会社とかと繋がりがあったんですけども、当時そういう会社って、ビデオ作って、レンタルビデオ屋に卸して……それでレンタルのサイクルが良かったらオッケー。みたいな」
──まだVHSの時ですね。
「で、僕がパチスロの仕事してるっていうのはそういう業界の人は知ってて。だから俺、単発のビデオめっちゃ出してるんですよ。なんかもう『ドンちゃん2攻略』みたいなのだけで2〜3本は出してます」
──ああ! 当時You Tubeとかなかったから、借りるんですねみんな。
「そうです。回転いいんですよ。みんな借りてみるから出す、みたいな」
──まさかVシネマ繋がりでパチスロの仕事があるとは……。すごいですねコレ……。
「そうなんですよ。だから無駄じゃないんですよね全部。結局、そういう単発のビデオをむちゃくちゃ出してたから、『パチンコパチスロTV(パチテレ)』さんから声が掛かって」 ──おお! 「番組やりませんか? って。そりゃもうやるやるって。そういう流れでした」
──どうでした? パチテレさんは。
「僕ねぇ、流れが流れなんで、誰かのゲストとかは無かったんですよ。いきなり『パチスロ打とうぜ!』って番組とか『打っTERUぜ!』とか『オレ勝!PRO』とかやらせてもらって」
──いきなりタイトルにTERUさんの名前入ってますね。
「ええ。あのねぇ、『オレ勝!PRO』って番組は佐々木真さんと──ぎるびぃさんと。あとは若林鮎さん──。今考えると凄いんですけども、その3人でやると番組が固くなるから、もっとバラエティチックにやってくれってという指令で、『何言ってるんのお前らうっさいわ!』っていう役をね。僕はやってたんですよ」
──ツッコミ役みたいな感じですかね?
「そうですねぇ。佐々木さんをイジる人も居なかったしあの時」
──いますげーイジられまくってますけども、そうかぁ……当時はそうかぁ……。
「そう。その佐々木さんイジる流れは僕が作ったって自負してます」
──うは。ウケる。歴史ですねぇ……! パチテレの思い出は何かありますか?
「思い出っていうかねぇ、『北斗の拳』あるでしょ。サミーの。あれねぇ、僕仕事で打ちすぎて大キライですわ。あれ仕事に関係なく打ちたかったです」
──うわー面白いけどもったいない。
「もうねぇ、ネタ出来上がって何もないのに、あの頃は北斗一色でしょ? また北斗かよって。カラー12ページぃ? 何を書くねんと。大ッ嫌いになりました。なんかもうあの、ボタン押した時のデュクシ!デュクシ!って重い音もイヤやし……。トラウマですわ」
★P-martTV!
──さて、最後にP-martTVについてお聞きしましょうか。そもそもP-martTVを初めたのって……。
「YouTubeの黎明期に、『ガセイベを暴こう!』って強気のノリで動画初めたのがキッカケですね。僕もともと演者だったんですけども」
──評判はどうでしたか?
「2ちゃんねるではマンセーマンセー言われてましたよ。『回動黙示録カイジ』(※ロデオ)が全部6って言ってるのに300超えて。店長のところにカメラ持っていきましたもん。暴動ですよ暴動」
──何て言ったんですか?
「『乳首爪切りで切ったろか!』って」
──ウケる。切った乳首どうするんですかそれ。
「で、2ちゃんねるではまたマンセーマンセーって。みんなマンセーしてましたね」
──しかし、ノリ打ち軍団の頃から比べると、メンツが華やかになりましたねぇ……。P-martTVのみなさんになんか一言ありますか?
「一言……。逆に難しいなぁ……。じゃあ、閉店ちゃん。──九州弁崩さないで欲しい」
──えりにゃさんは何かありますか?
「好きなことをやってほしいですね」
──ジェフリーさん……。
「ウチの会社で一番パチスロが好きなヤツですね。彼みたいなのが輝かなくなったらこの業界は終わりだと思います」
──キング皆川さんはどうですか?
「彼は聴覚に障害があるファンの方ともLINEで会話しながら飲みに行くヤツです」
──美談! 最後に閉店くんについて。
「一番色々言いやすいです」
──ありがとうございます! ついでにお聞きしますが巨乳と貧乳どっちが好きですか?
「巨乳。でも貧乳も好きです。うどんとそばみたいなもんちゃいます?」
──墓に持っていきたいスロはなんでしょう?
「マンクラですね」
──ファンの人に向けて一言お願いします。
「なんやろ……。うーん……。ありがとう……そしてごめん……」
──終わりです! ありがとうございます!!
★人生設定推測。
さて。 以上が株式会社いなばNEXUSのTERU社長のインタビューであるが、これはちょっと推測にすげー困る。
まず完全にマトモというか、一般の──無辜の草民の人生とは一線を画しすぎてて判断がつかねぇ。
出自から現在に至るまで余す所なくイカれてるので、俺みたいなパンピーからすると推測するのもおこがましいというか、アンタッチャブルな何かを感じる所存。
どうすんだこれ。
まずもって普通のAタイプじゃないのは明らかだけども、かといって裏物でもねぇ。 なんだろうこれ。 まず台からして分からん。 爆裂AT機の高設定つってもすんなり入って来ないモヤモヤが残る。
うーん。 なんだこれ。
ええと。 まあ北斗嫌いつってたし、往々にして人生は嫌いなものこそ自分に親しかったりするし。 よっしゃ決めた。
TERU社長の人生設定は初代『北斗の拳』のバグ台。
すべての当たりは89%継続のバトルボーナスである代わりに中段チェリーなし。 連打でいこう。スイカ連打に期待ッ! 設定は問答無用で6だッ!
以上、今回はホントに色んな意味でビックリした。
次回は会計年度末特別企画として、『お花見乱れインタビュー』です。
はたして誰のお話が聞ける事やら。 シー・ユー・ネクスト万枚! チャオ!
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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