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インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2017.05.15
ゲーム・プロレス・競馬。『アドリブ兄』のビックリするほどパチンコの話が出てこないインタビュー前編!
チワッスあしのっす。
業界にまつわるいろいろな人の話を酒飲みながら聴いて、その人の「人生設定」を推測するインタビュー企画。 十二人目のターゲットは現在ニコナナチャンネルやユニバTVなどで活躍中のアド兄こと「アドリブ兄」さんです! わーいアド兄だアド兄だ! これは個人的に嬉しいぞう。
そう。 ……このインタビュー企画、実は「ほぼ初対面」か「完全に初対面」の方々に、初めましてから5分後くらいにはもう幼少期時代のことをやら家族の話をかなり突っ込んで訊いたりすることが結構な頻度でありまして。 これはなかなかの異次元体験です。訊いてる方はもとより、訊かれてる方も、今までの人生で味わったことのない新感覚罰ゲームを喰らってるような気分になっておられると思います。
俺はその辺かなり麻痺してきててちょっと慣れつつありますが、企画の性質上、往々にしてインタビュイーは俺よりもだいぶ立場が上であることが多いし、はっきり言ってこれはもう失礼極まりないのです。 普通に考えて。人生話すのに慣れてる人なんかいませんし。 俺は一体なぜこんな初対面のやつに家族のことをしつこく訊かれてるんだろうみたいな気分になられてやしないか始終ヒヤヒヤもんです。 しかもインタビュイーはノーギャラですから。マジで。信じられんかもしれませんが、オール・ノーギャラです今まで。
なんかもう最近インタビューする日は朝から胃が痛いですもん。 いつかそのうちキレられて帰られるんじゃねぇかと、そんな嫌な予感で胸が一杯です。
そして今回。 アド兄です。
やった。アド兄だ! 同じところ(ニコナナ)で連載してるし、お会いしたことも何回かある! 見た目からして明らかにいい人だし、怒んない怒んない。 多少失礼しても大丈夫! オッケーやったぞこれは。深呼吸からのヨッシャだ! ヨッシャーッ……!
……当日。ぼくは待ち合わせに30分遅刻しました。
それではいってみましょう。 果たしてアド兄の人生設定は。 ヒア・ウィー・万枚!
★波乱の幕開け。
5月某日。 上野パチンコ村近くのモツ焼き屋にて。 案内された最奥の四人がけ席に向かい合って座ると、まずは頭を下げた。
──いやホントすいませんアド兄。なんか変な打ち合わせみたいなのが入っちゃって。誠に申し訳ございませんッ……!
「いや、全然いい全然いい。大丈夫大丈夫」
目の前に座るのはアッシュカラーの短髪をラフに仕上げた男性が一人。 黒いTシャツのフロントには「ビリオネア」とプリントされていた。 ご存知、アド兄である。
遅刻の非礼を詫びつつ、バッグを探る。 メモ帳とペンとICレコーダー。 バッグに手を突っ込んだ瞬間、絶望感を覚えた。 そもそもバッグが違う。 業務用のビジネスバッグだこれ。 インタビュー用のグッズが入ってるのは革のボディバッグ。 そしてそれは浅草の自宅にある。 一旦それを取りに戻ってから合流する手筈になっていたのだが、昼間の仕事が予定よりだいぶ遅れたので直接合流したのだった。
一瞬正直に告白しようかと思ったが、ふとビジネスバッグの中に入ってるタブレット型PCが目に入った。 あ、そうだ。これにはレコーディング機能がある──。 無心でPCを取り出し、録音アプリを立ち上げて居酒屋のテーブルの隅にセットする。都合の良いことに、その端末には自立式のキックスタンドまでついていた。
「え! なにこれ! これで録るの!?」
すごい存在感だった。 12インチの画面の中央にうずまき型のアイキャッチが回転し、今が録音中であることを無言で伝えている。断言するがこんなもので音声を録ってるインタビュアーは世界のどこを探してもいないだろう。が、それを気取られるのもアレなので、俺は表情を殺して頷いた。
──あ、そうなんすよ。これめっちゃ良く録れるんで。
「すっご。なにこれ! 最新過ぎない!? ちょ、これもう録れてるの?」
いかにも「いつもこれでやってます」みたいな顔を作ってふんふんと頷く俺。 ごめんなさいアド兄。いつもちゃんとしたレコーダー使ってます……!
──はいもう大丈夫。オーケーオーケー。バッチリっす。すげー録れてます。
「うわすっごいなぁ……。なに……でかいねこれ……邪魔じゃない?」
──大丈夫っす。すげー良く録れてるんで……大丈夫……。じゃあ行きましょうか。お久しぶりです。アド兄。
「お久しぶりです。ガンダムの時以来?」
──そうですね。なんでしたっけアレ。ガンダムなんとか。
「えとね。『CRフィーバー機動戦士ガンダム-LAST SHOOTING-(※SANKYO)』だね」
──そうそう。それの発表会のときにちらっとお会いして。その前が『CRフィーバーマクロスフロンティア2(※SANKYO)』の発表会か。なんか発表会でばっか会ってますねぇ……。
「はは。確かに。そうだね」
──では最初に基本情報を整理していいですか?
「はいどうぞ」
──アド兄、いまおいくつですっけ?
「38。これから9になるとこ」
──うおぉ、1コ上だ! センパイ! 俺来月8になります。
「じゃあ学年1コ上か」
──いやぁ、嬉しいです。なんか最近年上って減ってきてませんか。
「ああ確かに。ほんとに業界の……大御所? 以外だとねぇ」
──ではアド兄、生まれはどこですか?
「生まれも育ちもコッチなんですよ。生まれは東京で、育ちは横浜」
──出た。横浜。オシャレ。
「鶴見だよ?」
──鶴見。オシャレ。
「え、鶴見オシャレか?」
──子供の頃はどんな感じだったんですか?
「子供の時……。うーん。特に可もなく不可もなくなんですよね。一人っ子でこう、普通に育ってたもんで」
──じゃあ、そこからちょっと深くいってみましょう。最初記憶があるのは東京ですか?
「うわ、そこかァ……。僕ねェ、生まれたのは世田谷なんですけども、記憶はほんと鶴見からで……」
──何歳くらいの時でしょう。
「幼稚園くらいかなァ……」
──なんか印象的なエピソードとかありますか?
「えー……。そうだなァ。あれ幼稚園の……学芸会かな。なんか劇やってて。それで僕、当時好きだった女の子がいたんですけど」
──名前覚えてますか?
「れいちゃん。名札にねぇ、ひらがなで『れい』って書いてあったの。そんでねェ、その子の上からね、こうやって──」
──立ちバックみたいなスタイルっすね。
「そう。なんかそんなポーズで劇を見てたのを覚えてます。そんで先生に『離れろ』って言われて。当時は何が悪いのかわからなかったけど、まあねぇ、そりゃ言われるなと」
──その後れいちゃんとは……。
「卒園して終わりです」
──からの?
「ないない。あったら凄いわ」
──じゃあ、そうですね……。ご両親は厳しかったですか?
「うーん。厳しかったのかなァ……って思ってたけど、僕ももう親じゃないですか。それで、自分が子供と接する時の接し方と比べてみると、甘やかされてたのかなァと思います」
──ほう……。そうだ。アド兄、アド兄。俺らが子供の時って、ちょうどファミコン出た時じゃないですか。
「ファミコンね。そう。一日一時間までってやつ」
──家にありました?
「ありました」
──何歳くらいからありました?
「一番初めに買ったのはゴルフゲーム(『ゴルフ』任天堂/1984年)」
──それどっちですか? マリオゴルフ……。
「じゃない方。ほんとに最初の。でね、親父とやったんです二人で。そしたら、あれ音楽ないじゃないですか最初の頃過ぎて。で、音楽無いのおかしい……壊れてると思って、親父と二人で返品しにいったんですよね」
──いいですねそれ。どうなったんですか?
「したら店員さんに、いや、これはこういうものなんですって言われて。で親父と二人で納得して帰ってまた遊んで──」
──緩いエピソードですねそれ。いいなぁ。お父様優しそう。
「あとはね、初代の『マリオブラザーズ(※任天堂/1983)』も一緒に買ったかな」
──ああ、そしたら俺より前ですねやっぱり。俺んちも結構早い段階にファミコンあったんですけども、最初に買って貰ったの『スパルタンX(※アイレム/1984)』なんですよね。んでその直後くらいに当時出たばっかりの『スーパーマリオブラザーズ(※任天堂/1985)』を買って貰ったんで、たぶん家にファミコン来たのちょうど一年違いくらいだと思います。すげーどうでもいい考察ですけども。
「あー。スパルタンXねェ。あったねェ……!」
▲ビリオネア。いわゆる大富豪。
歳が近い。 これは取りも直さず「価値観が近い」ということでもある。 子供のころは「1つ上」というだけでだいぶお兄ちゃんだと思っていたが、その差は年嵩になる毎に、ちょうど右手に持った箸の先のように近づいていく。 三十路になる頃には、5歳差くらいまでは「同じジェネレーションを生きた戦友(とも)」として、思い出話にガッツリ花を咲かすことができるのだ。
──そこからしばらく鶴見なんですか?
「小学校は鶴見でしたね」
──小学校の頃のエピソードとか、なんかありますか?
「なんかあるかなァ……」
──バレンタインとか。れいちゃんからなんか貰ったり──……。
「……れいちゃん居ない居ない。バレンタイン……。ああ、僕ねェ、私立だったんですよ。結構いいところで……」
──おおッ! きた! TERU社長から2連目です!
「でねぇ、結ッ構厳しくて。バレンタイン禁止だったんじゃないかなァ……」
──げぇ。バレンタイン禁止の学校とかあんすか? おっかねぇ……私立……。
「だからバレンタインのエピソードとか何もなくて……。あしのさんなんかあります?」
──俺、何年生の時だったか忘れたけど、音楽の授業のときにアキちゃんって子から『ひろしくんチャック開いてる!』ってみんなの前で言われて超恥ずかしくて。んで昼休みにそのアキちゃんから給食室の前に呼び出されたんですけど、こっちはもう「女子は全員敵だ」くらいに思ってる年頃だったし、しかもアキちゃんにはみんなの前でチャック指摘されてますから。ある意味で宣戦布告ですからねそれ。んでもう完全に戦うモードで給食室前に行ったら『ハイ』ってチョコ渡されて。どんな渡し方だよと。なんでチャック指摘したし……。
「ははは──。ね。俺そういうの全然なくて。結局、受験も親が決めた学校にするわけじゃないですか。だから、敷かれたレールを歩くってことしかしてない訳で……。話すことがあんまりないですよねェ」
──うーん。それもまた、親御さんがしっかりされてたってことで、いい話だと思いますけどねぇ……。
「あとねェ、覚えてるのは、小6の時かなァ。衝撃的な事があって」
──お。何があったんですか?
「アーケードの『ファイナルファイト(※カプコン/1989)』をやったんですけど、むちゃくちゃオモロくて。衝撃的だったんですよ。塾とか……小学校の帰りとか……。1回50円だったかなぁ……」
──お小遣いですよね。1GAMEのてつさんも我々と同年代なんすけど、ホールで玉拾って交換してスト2やってたらしいですよ。ちなみにファイナルファイト、クリアしました?
「いやぁ、やっぱ小学生だから限界があって、3面のロレントあたりで死ぬんですけど……。でもむちゃくちゃ面白かった」
(※後日チェックしてみたところ、ロレントは4面のボスでした。アド兄、あと2ステージで全クリだったようです。ただし5面は体力回復アイテムが一切無い激ムズステージだった模様)
──では、少年時代の締めくくりとして……。そうですね、小中学校でプレイしたゲームの中で、ベスト3を決めるとしたらなんになりますか?
「うわー……訊いちゃいますかそれ。てかずっとゲームの話してるけど、いいの? なんだろう……。じゃあ、1位は『ドラゴンクエスト2悪霊の神々(※エニクス/1987)』です」
──難しいのいきましたねぇ。
「あれねェ、なん文字でしたっけ。ふっかつのじゅもん」
──わかんないけどクソ長かったッス。
「そう、長くてねェ……。あれをね、間違えるのやだからさァ、ノートに二回写してねェ、それが二個とも間違ってるときの絶望感たるや……」
──ああ、身につまされる。やっぱ子供ってバカっすねぇ。
「でね、予想するんですよ。これさては『ぬ』じゃなくて『ね』だなとか。で全ッ然当たんないの」
──うわァー。めっちゃ分かる。あんときのパスワード方式にはホントにみんな苦しめられてましたねぇ……。俺、家にPCエンジン持ってて。なんか『弁慶外伝』ってゲームあるんですけども、それみんな俺んちにやりにきてたんです。そんでどうやらRPGにも上手い下手があるらしくて、Tくんってのがスゲー上手かったんですよ。みんなが2つ目の洞窟とかやってんのに、1人だけ4つ目の洞窟とかに居て。なんかもう頭に来て。俺んちのゲームなのにィ! って。だからもうね、そいつ俺んちのノートにパスワードメモってたから、こっそり改ざんしてやりましたからね。めっちゃ泣くんすよTくん。
「ひどいな! だめだよそれ! Tくん何やってるの今」
──Tくん東大いって銀行員やってます。
「やっぱり賢かったんだねェ……。で、2位はファイナルファイトです。移植ずっと待ってて、やっとスーファミで出た! と思ったらガイが居なくて。2位だなアレは……」
──そう。ガイ居なかったんですよねぇ最初。俺なんかスーファミから入ったから、ガイ見て誰だこれってなりましたけどもねぇ……。では三位は!
「ファミリートレーナー(※バンダイ/1986)」
──おー! ファミリートレーナー。ファミリー……トレ……。あれ。どういうやつでしたっけ。
「なんかねぇ……こうやって下に敷いて……」
──あー! あった。ありましたねぇ。俺あれ全然やったことないんですよね。どうでした?
「マットの上で走ると、タカタカタカって走って、ジャンプすると、ピョーンって飛んで……みたいな。あれ面白かったなァ……」
▲なんか微妙に記憶にありました。
──番外編いっときますか? もういっちょ。
「中学校までいいんでしょ? したらドラクエかな。『ドラゴンクエスト5天空の花嫁(※エニクス/1992)』」
──俺も大ッ好き。シリーズで一番好きなの5です。今でも覚えてるんですけど、発売日が中2の体育祭の日で。ドラクエに並ぶか体育祭に出るかですげー悩んで、最終的に休んでドラクエをゲットしましたね。だから俺中2の体育祭に出てないんですよ。……ああ、そうだ。これ絶対訊かないと。……どっち選びました? ビアンカとフローラ。最初のプレイの時。
「もうあれむっちゃ悩んで。どっちを選べばいいんだろうって。で悩んだ結果、やっぱりストーリー的にはビアンカを選ぶべきじゃないかなァって……」
──俺もビアンカでした。てかあれ初回でフローラ選ぶヤツは頭がイカれてると思うんですよ俺は。2週目はいいと思うんですよ。俺も実際2週目はフローラ選んだし。でも初回でノータイムでフローラをチョイスできる男は絶対サイコパスだと思います。
▲ちなみにこの日、あしのは焼き鳥食ってて差し歯が取れました。(本当)
──最近もゲームされてます?
「いやぁ、全然。流石にやらなくなりました。でも血筋なのか、子供が超ゲームしてる。ずっとやってるもん」
──お子さん何歳でしたっけ?
「いまねぇ、小5」
──デカッ。ちん毛生えてます?
「うーん。まだ。でも最近お風呂入る時とかこうやって隠して──」
ビールを飲みながらしばし「初めてちん毛が生えた時の話」で盛り上がる三十路が2名。 同年代。同世代。同じ空気。同じ文化で生きてきた二人だ。共感する部分も多い。視点が変わることで得られる新たな発見もある。美味い酒に美味い飯。 歓談を続けながら俺はふと気づいた。 まだ全く、パチスロの話が出ていないことに。
★パチスロとの出会い。
──てかギャンブルの話聞いた方がいいかそろそろ……。アド兄、最初にパチンコ打ったのいつだったんですか?
「僕ね、パチンコパチスロよりも、先に競馬やったの。友達の父親に日本ダービーの馬券買って貰って──。これ書いちゃだめでしょ?」
──いいんじゃないですかね? 負けたんでしょう?
「いや、500円がね……。げふんげふん万円になって……」
──えッ! うそん。それ……。いつの時ですか?
「○学生の時」
──マジかッ! すッげえ! それ……どうしたんですか?
「もうね、そのお金でダビスタ買って。そっからバァッて競馬にハマって……」
──うおお……。それ馬券買ったオヤジは何も言わなかったんですか?
「なんも。そのままポンって渡してくれて……」
──出来たオッサンだなぁ……。
「楽しくてしょうがなくて。何回も夢に見ましたよ。当時のね、その次の週が安田記念なんだけども、金曜くらいから、自分が買った馬券通りにレースが展開されて当たる夢をさ……うわまた当たったぁッ! って思って、でも起きると何もなくて……心臓だけバックンバックン──て」
──うわぁ、絵に書いたようにハマってる……。それからずっと競馬ですか?
「競馬。とプロレス。本格的にハマってたねェ。緑と白のリボン持って三沢を応援しに行ったり……。2階席からリボン投げてたからね。届くわけないんだけど」
──下のオヤジの後頭部にブチ当たりますねそれ。だいぶ遊び呆けてますねぇ……。流れからして進学校っすよね。大学受験大丈夫でしたか?
「いや、僕附属高校だったから。そのままエスカレーターで……」
──うわもうご両親に大感謝ですねぇ……。ちなみに大学どこだったんですか?
「○○です」
──うお、めっちゃいい……。ああ……。それは遊ぶわ。いいなぁ……。俺も人生2周目あったら附属校目指そう……。彼女とかは当時は……?
「いや、それは大学に入ってからかなぁ……。高校の時とかも、好き嫌いとか、好かれたとかはあったと思うんですけど、やっぱねェ、私立って独特なんですよ。すんごい独特。だから高校の時はイチャついたりとかそういうのは……」
──大学でその辺はやっと解禁、みたいな。
「大学はねェ、今で言うとリア充みたいな感じで」
──○○大は確かに。ちょうどそんなイメージあります。何やってました?
「それこそ合コンとか……。合コンとか……。とりあえずリア充で」
──ちょっと前まで三沢にリボン投げてたのに……。てかパチンコ打たなかったんですか。もはや訊いちゃいますけども。
「打ってないんですよそれが。そりゃ、話には聞いてましたよ。バイト先とかで。今日吉宗だか番長だか……何か打ってどうのとか……。たぶん4号機なんだけども、耳に覚えがあるっていうか、知識としてはなんとなく入ってて。だからパチンコパチスロに関してはその存在は知ってたんですけど、大学時代はホントに打ってないの」
──マジですか……。この業界で未成年の時にパチンコパチスロ打ってない人が存在するとは……。
(※いままでの人たちが異常に早かっただけです)
「ね。そうなんだよ。打ってないの……」
──ふえぇ。なるほど……。ちょっと前後しちゃいますけども、いちッ番最初にパチンコとかパチスロを打ったのはいつなんですか?
「これ社会人なってからなんだけども、僕最初営業会社にいてさ。そこにオッサン……うーん。まあいいか。……オッサンがいて。その人に誘われて」
──オッサンは会社の先輩ですか?
「いや……。年上なんだけど部下みたいな、すごい微妙な……なんて言ったらいいんだろう。いや、営業会社だったから……。なんかホラ……」
──あーなるほど。年功序列じゃないですもんね。仕事できない人だったんだ……。
「そう。その人に、『ちょっとパチンコ行こう』って誘われて。あーいいよじゃあ行こうかって言ってついてって『CRジュラシックパーク(※藤商事)』を打って……。どうなったら当たるのか何が面白いのかも分からないまんま打ったんですけども、僕は何もなくて、その人だけ当たって。なんかジャラジャラジャラジャラ楽しそうだな……って」
──全然関係ないけどそのオッサンほんと仕事ダメそうですね。
「で、その時はもう時間来たし行こうかってなったんですけども、僕の中ではずっとそれが引っかかってて。なにあのジャラジャラジャラジャラ……。楽しそうだなァ、当ててみてェなァ……って思っちゃって」
──好奇心。
「そう。好奇心。からの、今度は一人で行くようになっちゃって。仕事中の空き時間とかにコツコツ。しかも冒険するのは怖いから、ひたすらジュラシックパークしか打たなくて。で、一回も当たんなくて」
──でも、行き続けたんですか?
「行き続けたの。なぜなら、好奇心があったから。それでね、当時の会社の給料日が20日だったんだけども、12月20日の給料が、年明ける前に無くなったんですよ」
──ジュラシックパークのせいで!?
「そう。ジュラシックパークのせいで」
──怖ッ! ビギナーの執念怖ッ!!
「その会社はね、1月3日に必ず神田明神でお参りをするって行事があって」
──神田明神。勝守りっすね。僕も財布に入れてます。
「そう。で行かなきゃなんないけどお金なくてヤベェ! ってなってるところに、なんとかSUICAに神田までのチャージが残ってて、かろうじて行けたっていう……。そんでもう、こんなねぇ、年すら越せなくなりそうになったパチンコなんか二度と打つか! って僕は固く決めたの」
──え、もう引退ッ!?
ゲーム。プロレス。競馬。コンパ。 そしてパチンコと引退……。 リア充の学生時代を終えたアド兄の、人生における最大の転機はその数年後に迫っていた。
次回、インタビュー・ウィズ・スロッターアド兄後編! お楽しみにッ!
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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