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- 兄への憧れ。バンド。そしてマンガ!パチ7人気マンガ家『ダンナくん』の優しさに満ち溢れたインタビュー!
インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2017.10.23
兄への憧れ。バンド。そしてマンガ!パチ7人気マンガ家『ダンナくん』の優しさに満ち溢れたインタビュー!
「──どうもお忙しい所すんません。お久しぶりです。あしのです……!」
「こちらこそご無沙汰です! いやぁー! いよいよ来ましたね! 待ってましたよインタビュー!」
「え、マジっすか。うわありがてェ! 恐縮です! 今日は宜しくお願いしますダンナくんさん!!」
「面白い話ができればいいですけども──……あ、なんか注文します? ちなみにこの居酒屋、接客がすげーガンガン来るんで、気をつけてください」
「ぬ。ガンガン来るんですか?」
「もうガンガン来ます。なんとかして名刺渡そうとしてくるんですけど、僕受け取らないようにしてますからね……」
「わかりました! 気をつけます!」
──はい始まった! インタビューウィズスロッター! 21人目の餌食は『脱サラ回胴漫画家』シリーズでお馴染み、最近は動画コンテンツでも人気急上昇中の漫画家、『ダンナくん』さんであります。
筆者はお会いするのコレで2回目。 いやー普段は関係値ゼロベースのスタートなんで俺の中の人見知り属性も炸裂なのだけど、ダンナくんさんの場合は「過去に1回お会いしたことが事がある」という強力なアドバンテージがあるので、気分的にとっても軽やかです! よっしゃやる気全開で掘り返すぜその人生! 行くぞッ! インタビュー☆ゴーッ!
★インタビュー開始。
「あ。そうだ、あしのさん。僕に『さん』付けないでいいですよ?」
「ダンナくんさん……の『さん』ですか?」
「そう。結構みなさん気を使って付けてくださってるんですけども、呼びにくくないかなぁといつも思ってて。逆になんか申し訳ないなと」
「いやー! 大丈夫っすよ。付けさせてくださいむしろ。『ダンナさん』だと何かマンション投資勧めてるみたいな気分になるし──! そして俺ビールで! あと……担々ナベ……? なにこれ超ウマそう。ダンナくんさん、これ行っときますか?」
「お。良いっすね。じゃあそれと……あと僕ウーロン茶で」
「おおっと。さてはこのあと原稿なんですね?」
「いや、僕お酒飲めないんですよ……」
「え! そうなんですか? なぜか勝手に酒豪をイメージしてました……」
「いやいや。全然そんなことないんですけどね……」
「何でだろう。ああ……名前かな……。『ダンナ』って呼ばれてる人って、大体スゲー酒飲んでるじゃないですか。時代劇とかでも。それでかな……」
▲当日の様子。ダンナくんさん良い笑顔ッ!
「じゃあ早速……。子供の頃のお話から伺っていきますね。生まれは……」
「埼玉です。今は川口に合併されちゃいましたけど、鳩ヶ谷市という所で生まれました」
「子供の頃はどんな感じでした?」
「うーん……。僕……というより、僕の兄がねぇ、スゲー悪かったんですよね。3つ上のお兄ちゃんなんですけども。だからその影響で……」
「──ダンナくんさんも悪かったんですか?」
「いや、逆ですね。お兄ちゃんの機嫌が悪い時とかにボコボコにやられてたりしたんで、それを反面教師にしたというか、逆にグレる事もなく普通に育ちました──。だからあんまり尖ったエピソードみたいなのは無いんですよね……」
「確かに。スゲー優しそうですもんねダンナくんさん。何しても許してくれそうなオーラがあります!」
「え、そうすか?(笑)」
「マジです。──じゃあ、そうだな……お兄ちゃんのエピソードをお訊きしましょう。何かゲスいヤツでもいいんで、お願いします……!」
「お兄ちゃんは……そうだなぁ……なんか、オヤジと決闘してましたね」
「決闘!?」
「はい。僕も直接は見てないんですけども、あれはお兄ちゃんが中学の頃かなぁ……。ホントにしょっちゅう問題起こしてたんで、オヤジも何とかしないといけない、みたいになったらしくて、最終的に決闘で解決したらしいです」
「ウケる(笑) どっちが勝ったんですか?」
「オヤジだそうです。それでお兄ちゃんも少しマトモになった、みたいな」
「ほえー……。家庭内決闘……。それオヤジさんが負けてたら歴史が変わってましたねぇ……。てかいいお父さんだなぁそれ……」
「そうなんですよ。今思えば当時──僕の子供時代は、家の中心がお兄ちゃんだったんですよね。なんかもう常に問題を抱えてるから、親もそれにつきっきりというか……見放さないんですよ。解決しよう解決しようって。
だから家の中心は兄で、僕は逆に問題を起こさい子だったから、両親からはあんまり見てもらってなかったというか……ちょっと親子関係が希薄だったなぁ……」
「オウフ。何気にシビアな話……」
「一方で、僕はお兄ちゃんに凄い憧れてて──。凄くカッコいいと思ってたんですよ。お兄ちゃんの事」
「それはやっぱり、いい子が不良に憧れる的な……」
「それもあるかも知れないんですけど、それよりバンドなんですよね」
「お兄ちゃんバンドやってたんですか?」
「そうなんですよ。見た目クソヤンキーだったんですけどもゴリゴリのパンクスで。いつだったか『イカ天』にも出たんですよね」
(※『イカ天』とは『三宅裕司のいかすバンド天国』の事。1989年から90年までTBSで放映されていた伝説のバンド番組である)
「『イカ天』出たんですか!? 凄え!」
「そう。凄いんですよ──。それで僕も影響を受けてバンドやりたい! ってなって──。まぁ、憧れですよね。お兄ちゃんに対する……」
「──機嫌悪かったらボコボコにしてくるのに!」
「今はいいお兄ちゃんですよ?(笑)」
★バンドとサッカーの時代。
「ええと……。ダンナくんさんがお兄ちゃんの影響でバンド始めたのはいつくらいですか?」
「中学の頃ですね」
「じゃあ、中学の頃はバンド一筋……みたいな?」
「いや、最初はねぇ……サッカーやってましたね」
「お。サッカーはどうでした? 公式戦とかの成績みたいな──」
「全敗でしたねぇ。もうオール一回戦負けでした」
「あらら。あんまり学校側も力を入れてないチームだったんでしょうか」
「いやぁ。そういうワケじゃないと思うんですけども……。コーチもちゃんといて。その人はホントにサッカーの道を歩んできた人で、練習もかなりやってたんですけどね……。フナっちゃんってコーチなんですけども、確かに今思えばフナっちゃんの練習はちょっとおかしかったかもしれません……」
「どんな感じでした?」
「全体的におかしかったですね……。例えば毎朝サッカー部だけスゲー早く登校さして、何やるんだろうと思ったらひたすら走らされたり」
「ボールは……」
「触んないっす。普通にマラソンです。毎朝ですよ」
「まあ足腰は確かに大切ですからねぇ……」
「いやぁ、やり過ぎでしたよ。やり過ぎてみんなマラソン滅茶苦茶速くなりましたもん。校内の順位のトップ10の殆どがサッカー部……みたいな」
「陸上部何やってるんですかそれ!」
「陸上部より僕らのほうが絶対走ってましたね。あとやっぱ当時だから体罰というか……なんかあったらグーで殴ったりしてくるんですよね。熱いんですよ──。でも試合は全部1回戦負けで……。途中から心の中で『フナっちゃん死んでくんねぇかな』ってめっちゃ思ってました」
「(笑)」
▲ダンナくんさん描き下ろし! この日の様子を再現! 共演アザス!
「ちなみに中学の頃って周りは荒れてました?」
「そうですねぇ……そんなにガッツリ荒れてたワケじゃないですけど……。リアルで校長室の窓ガラスが割られてたり……。あと単車盗むのがトレンドになってたり……あと、なんか崖みたいな所から民家に向けて牛乳パックを投げるのが流行ってて。僕は全然そういうのに関与しなかったんですけども、結構問題になってましたね」
「牛乳パック投げ始めたらいよいよ荒れてるような……! まあいいや……。ええと、ではサッカーをやって……そしてバンドですよね。バンドはどのタイミングで始めた感じですか?」
「中3で部活を引退してからッスね。周りをヤツを誘って『バンドやろうぜ!』って」
「それってタイミング的にはやっぱりサッカー部の仲間ですかね?」
「そうですね。サッカー・サッカー・サッカー・野球でした」
「あ、野球一人いた。やっぱバンド名って『3サッカーズ・アンド・1ベースボールズ』みたいな感じでした?」
「違いますよ(笑) 最初は『ロットンズ』ですね」
「ロットン……って、ピストルズ? ですっけ」
「そうです。ジョニー・ロットンから取った名前ですね」
「普通にカッコイイ……。ロットンって元々『腐った』って意味っすよね。じゃあアレか……『腐った奴ら』か……おお! いい! パンク!」
★パンクとパチンコと高校と。
「では次……高校のお話を伺いますね」
「高校はねぇ……つまんなかったんですよね……。ホント辞めたくて」
「ありゃ。何がつまんなかったんですか?」
「全部ですね。──僕、実は私立の進学校に行ってたんですけども、心の中はパンクですから。周りと話が合わなかったんですよ。地元のツレとかと居る時は楽しいんですけども、高校の連中はホントに合わないというか……」
「サッカーはやんなかったんですか?」
「一応やりました。でもグラウンドが無くて。練習が基本的に隅っこの空いた所でミニゲームやる……みたいな。やっぱつまんないじゃないですか。それも」
「うーん。味気ないですねぇ」
「だから一時期本気で学校を辞める事を考えてたんですね。ただ、私立ってお金かかるし、それをね……親が折角頑張って出してくれてるんだから、ただ辞めるのも申し訳ないなぁって。……どうしようか悩んでる時に、お兄ちゃんから──」
「お。出た。お兄ちゃん。なんて言われたんですか?」
「『高校くらいちゃんと出とけ』って言われて。それで結局辞めずにちゃんと卒業する事ができました」
「おお……。しっかり訓戒を与えてくれる良いお兄ちゃんじゃないですか……。ちなみにお兄ちゃんは高校は卒業されてるんですか?」
「してますね。リアルクローズみたいな感じでしたけど(笑)」
「あ。なんかいい話だなぁそれ……。わかりました。高校時代も、『ロットンズ』の活動は継続してた感じですか……?」
「いや、『ロットンズ』は結構すぐに解散しましたね。それで野球部のヤツだけ外して別のバンドを再結成して……」
「あ。サッカー部だけになった。なんでまた……」
「なんか野球部のヤツはセコかったんですよね。ライブのチケットとか自分たちで売るじゃないですか。アレの売上をチョロまかしてたり……。だからもうコイツは外そうぜと」
「なるほど(笑) 再結成後の名前は……」
「『ロールズ』っすね。これは長かったです。2年半くらいやってたのかな」
「おお。またカッコイイ名前だ……。じゃあ高校時代は『ロールズ』の活動に全力、みたいな……」
「そうですね。高校もつまんないし、バンドと……ああ、そうだ。あとは──パチンコっすねぇ……」
「いきなり出た! イエーイ! パチンコありがとうございます! 何年生の時に打ちました? 何年生だろうと高校の時点でアウツなんですけども、そこはもはや気にしない事にして──」
「(笑) 最初は、高校1年の時です」
「うわーッ! 早いなぁ……。当時は羽根物ですよね?」
「そうです。羽根物ですね。だいたい今から27年前くらい……」
「1991年とかですねェ」
「ウワァ……。もうそんなになるのかァ……。懐かしいな……。当時の台だと……。平和の『道路工事』(※三共,1990)とか西陣の『パチンコ大賞』(※西陣,1990)とか……知ってます?」
「いやーァ全然分かりません。ど、道路工事? それは平和ッスか?」
「確か平和だったと思います──。確か!」
「大丈夫です。調べて分かんなかったら『ああば』さんに聞きますね。(※三共でした!)あとは『パチンコ大賞』……っと。あれ。タイショウ……ってどんな漢字ですか? 大将……? 大勝かな……?」
「……確か勝利のショウかな?(※賞品の賞でした!) ドル箱持ってるおっちゃんの役物があって……そのドル箱に球が溜まって……V方向にバコーン! ってやる台だったなぁ」
「荒い(笑)」
「当時はねぇ、サッカー部のヤマちゃんってヤツが高校1年にしてパチンコにハマってて……バンドを組んでない、別のグループのヤツなんですけども……彼から話を聞いてると『パチンコでコンポ買った』みたいな事を言ってて……。え何それ! って僕がそれに食いついて──」
「コンポは食いつきますねぇそりゃ」
「流行ってましたからね。えー、パチンコってコンポ買えるんだ! って。無茶苦茶興味が湧いて──」
「初打ちは何でした?」
▲『スーパービンゴ』(※平和,1990)
「たぶん『スーパービンゴ』(※平和,1990)だったと思います」
「勝ちました?」
「負けました! ビギナーズラックなんて無かったです」
「負けて、どう思いました? もうこんなのやるか! ってならなかったっすか?」
「ならなかったっすねぇ……。なんだろう。悔しくて……それで取り返したい! ってなっちゃったんでしょうねぇ……基本的に今とあんまり変わってないのかもしれませんね」
「おお……パチンカーの正規ルート……高1っすよね当時(笑)」
「いやーもう、無茶苦茶な打ち方してましたよ。いつだったか定かじゃないんですけども、9時〜5時の倉庫のバイトして……日給8000円を握りしめてホールに行って全部スッて泣きそうになったり」
「あー……ツラいなぁそれは……」
「物凄い喪失感でした。俺の1日は一体なんだったんだって。あといつだったかなぁ……。ガソリンスタンドでがっつり働いて、バイト代が月にだいたい6万とか7万になったんですよね。それはもう、行くじゃないですか」
「行きますね(笑)」
「学校サボって一人で打ちに行って、3日でそれが全部無くなったり──」
「震えますねそれは」
「いやー、その時は逆に気持ちよかったですよ。最後の方は『これ全部使うまでヤーメない』って決めて打ってましたね」
「ヤーメない」
「そう。ヤーメない。って」
「いやぁ……。なかなかいい感じにダメなパチンコデビューですねぇ!」
「ホントにダメだったのはそこからなんですよね……」
▲ヤーメない。の所。
★失ったモノ。得たモノ。
「お。ダメだった……というと……」
「結局ね、僕、高校を卒業して大学に行かずにフリーターやりながらバンドを続ける事にしたんですね」
「『ロールズ』ですか?」
「いえ。今度は『ハートアタックス』ってバンド名でしたね。これも3年くらいかな? 解散しちゃったんですけども……。で、この頃まではパンクだし、とにかくトンがればいいんだって思ってたんですが、ある時ほとんどプロみたいなギターが加入してきたんで改めてバンド結成して、それを機に曲もちょっとポップな感じにしたんですよね」
「おお……。本気で目指し始めた感じですね」
「はい。で、結構良いところまで行って──。割りと具体的な話もちょいちょいあったんで、あ、これはもしかしたら、このままバンドで生活できるようになるかな、みたいな所まではね。行ったんですよ」
「ちなみに、その時の──ポップに変異して良いところまで行った時のバンド名は何でした?」
「『パロスペシャル』っすね」
「……1番パンクっぽい名前ッ!」
「その『パロスペシャル』が今のところ僕のバンド史の最後のバンドになってるんですけども、解散の理由のひとつがパチンコなんですよ……」
「え!? そうなんですか?」
「……なんかいまいち結果がついて来てなくて、活動が惰性になってる時期でもあったんですけども──僕はやる気を失って、ギターの人と少しギスギスしてたんですよね」
「はい……」
「でまあ、僕はパチンコ・パチスロにのめり込んでたんで、大体常に打ちたいわけですよ……。あれはねぇ……。池袋だったなぁ……。ライブの日にね、こう、リハやるじゃないですか。で、リハが終わって、お客さん入れて、演奏する、その隙を見てパチスロ打ちに行って」
「(笑)」
「メンバーから『今どこに居るのッ!』って電話があって。『パチスロ打ってる』って答えて」
「何て言われました?」
「『何やってんだよ!』って」
「いやーそれはなかなかギスギスしますねぇ……」
「でもね、その時打ってたのって『大花火』ですからね。『ああ、大花火だったらもう仕方ない』とか、そういうのってあるじゃないですか」
「(笑)」
「でもね、バンドメンバーでパチンコ・パチスロを打つのは僕だけだったんで、そういうのはもう説明しても分かって貰えいないんですよね──。実際の所はもっと色んな理由があったとは思うんですけども、僕がバンドを脱退した理由のひとつに、確実に『パチンコ・パチスロを打ってたから』というのもあると思います」
「うおぉ……なんも言えねぇ……! ち、ちなみにコレ訊いていいのかな……バンド辞めて、後悔してます?」
「……してません!」
「おおッ!」
「なぜなら『今』が物凄く楽しいからです」
「『今』というと、つまりパチ7漫画家としての『ダンナくん』さん……の事ですよね……?」
「そうです。いやぁ、僕本当にパチ7はミラクルだと思ってて。奇跡の媒体ですよ。僕なんか当時全然プロのレベルじゃなかったのに、プロとして仕事を与えてくれて──」
「おっと。じゃあその辺も訊いていきましょうか──!」
※ここから先のお話は以下の漫画を読んでからだとより美味しくお楽しみいただけます。
★ヨメちゃんとムスメちゃんとダンナくん。
「そもそも何でまた、バンドマンから漫画家に転身を……」
「うーん……、何から話せばいいかなぁ……。まず、バンドを辞めた時、僕は凄く落ち込んだんです。そんな時にその心のスキマを埋めてくれた人が居て。それが『ヨメちゃん』だったんですね」
「おお……」
「一緒にいて楽しくて、自然と付き合い初めて……それから2年で結婚して、2年でムスメちゃんが出来て──それに前後する時に、やっぱり家族を養うって意味ではちゃんとした仕事しないとダメだなと思って、まずは就職したんですよ。『オレ就職するわ』って」
「営業マンでしたっけ?」
「そう。28歳で初めてのちゃんとした就職だったんで、かなりしんどかったでなァ……。上司がスパルタで、ホントに忙しくて……。当時は腹が立ったけど、今はホントに感謝しかないです。営業のイロハを全部イチから叩き込んでくれて──」
「なるほど……。それから、漫画家──」
「いや、違うんですよ。実はサラリーマン時代も1回転職してるんですよね」
「へぇ! そうなんですね」
「はい。最初の会社が忙しすぎて、家庭を省みる時間がなさすぎたんで、これはちょっとダメだなと思って、もう少し時間に余裕のある会社に──」
「次はなんの営業やったんですか?」
「いや、事務です」
「え、そっから事務!? えー! 営業のイロハを叩き込んでくれた上司ィ……!」
「いやー! 事務はすげー楽しかったですよ。ていうか、僕超アナログ人間で『IEって何?』みたいなレベルだったんですけども、そこで事務やりながらパソコンの勉強させて貰えて……。今思えばこの時の経験はパチ7に滅茶苦茶活かされてると思います。で、そんな感じで事務やってる時に『あ、転職したい』と思って」
「あら。突然ですね。なんでまた……」
「なんかねぇ……キラキラしたかったんですよね」
「キラキラ……。というと、充実感、みたいな感じでしょうか」
「はい。やりたい事をちゃんとやりたいというか……。どうせ働くなら、好きな事をしてみたい、と思って。ただ、当時でもう40になるし、ちゃんと転職できるかどうか……みたいな。家族もいますし」
「いやー……。40かぁ……。ギリギリっすよねぇ……(あしの38歳)」
「とりあえずダメ元でヨメちゃんに相談したら、じゃあ、ここからここまでの期間って決めて頑張ってみなよ、みたいな感じで許して貰えて──。じゃあ転職するか! ってなって。……ハローワークに行ったりして、色々探したんですけども、なかなか次の仕事が決まらなくて」
「どの業界でキラキラしたかったんですか?」
「この業界です。パチンコ・パチスロ業界で、何かしら働いてキラキラしたかった! というのだけは決まってて。最初は漫画家とかは全然考えて無かったんですけども、ある時ふとパチ7に自由帳のコーナー見つけて、あ、ここに漫画描いてみよう。って──」
「おお……」
「だから奇跡なんですよね。今ホントにそれがお仕事になってるのが。最初に原稿料貰った時は凄く嬉しくて──絵を描いてお金が貰えるというのに凄い感動しちゃって──というか今だに感動してますもんね。憧れのパチンコ・パチスロ業界だし──。だからバンド辞めたのも全く後悔してないです」
「うわぁ……。いい話だ……。ていうか漫画は元々描かれて無かったんですよね? 絵自体は……」
「絵はねぇ……小学校の頃は自分のことを絵に関しては『天才』だと思ってましたね。なんかちょっと描いたら周りから上手い上手いって言われたり、何かの代表みたいなのにすぐ選ばれたり……なんだオレ天才だわ! みたいな」
「あ。やっぱ上手かったんですねぇ!」
「いやーでも、高校くらいになると全然。周りに凄い人たちがドンドン出てきて『あ、オレ全然天才じゃなかった』みたいな。ポキっと折られました(笑) だから転職先を模索してる時も、なかなか『漫画家』って発想は出てこなかったんですけども、ハローワークの適性テストで『向いてる職業・漫画家』っていう結果が出た時に、ふと『あ、オレ昔天才だった』って思い出した感じですね」
──……。
ある時はマラソンが早いサッカー少年。 またある時はパンクバンドのベーシスト。 営業マンであり、事務員であり、良き父、良き夫であるダンナくんさんのその後の活躍は、みなさんもご存知の通り──だ!
★質問ラッシュと総括などなど。
「なるほど……。わかりました。何かいいなぁ、家族って……。あ、俺も先日入籍しまして、所帯持ちになりました」
「らしいですね! ようこそこちら側の世界へ……」
「お邪魔しますそちら側の世界──! 分かんない事は教えてください先輩──! では最後に、質問ラッシュ行っちゃっていいですか?」
「僕ねぇ、巨乳好きでも貧乳好きでも無いんですよねぇ……」
「もはや質問前に……(笑)」
「強いて言えば『プリッ』としたのが好きです。大きさよりも」
「なるほど……。プリッと好き……と。承知です。次、パチ7で誰かにメッセージをお願いします」
「えー誰だろう……。カモ原さんかな。『倒れないで下さい。キツイ時は頼って下さい』」
「おー! 素晴らしい。では、ファンに一言お願いします」
「はい。『ホント毎週欠かさず読んで下さってる方も、偶然読まれた方にも平等に感謝です。皆様の期待を裏切りたくないので、今よりももっともっと面白い漫画を描けるように頑張ります』」
「ありがとうございます! 墓に持っていくパチスロは何でしょう」
「大花火! あの台にはいろいろな事を教えて貰いました」
「お。例えば……」
「『自分はプレッシャーに弱い』とか」
「ウケる! では最近の話です。ちょいちょい動画に出演されてますが、ぶっちゃけどうですか。カメラに撮られるの」
「いやー……。あんまり得意じゃないとは思うんだけども、実は結構楽しんでやってます。だって普通、パチスロ打ってる時は台と心の中で会話するだけじゃないですか。それをね、動画だと『うわ今これ見た!?』とか、自分のツボをカメラに向かってアピールできますからね。こんな夢みたいな事なかなか無いですよ──!」
「最近のご自身の動画で、ベストアクトというか、オススメはありますか? これはオモロイぞ! みたいな」
「あー……『ラグナロクサーガ』打った時のやつかなぁ。アレは結構個人的にとても面白いと思います。スカッとするんで是非みてください!」
「ちなみに動画では編集されてますけども、ああばさんはああみえて結構演技指導を、バシバシしてきますよ」
「おお。そうなんですか。例えば……」
「中指でボタン押しちゃダメ! みたいな」
「ファック指ですもんね(笑) よし! ではそろそろ答え辛い事きいちゃいます。ヨメちゃんさんへのプロポーズの言葉は」
「あ。プロポーズはヨメちゃんからだったんですよね。『結婚しよう』って」
「おお……!」
「当時僕は落ち込んでて『もう自分はダメなんだ』くらいのメンタルだったんですけども、とにかくヨメちゃんが楽しいように──……ヨメちゃんにとって良いようにしたかったんで、すぐOKしました」
「愛していますか?」
「僕ねぇ……愛してるってのは変な言葉だと思ってて。言ったことないですよ人生で今まで。フイちゃう」
「……愛していますか?」
「くっ……言いたくねェ……」
「…………」
「……あ、愛してます」
「オッケー! ではラスト! ヨメちゃんさんにメッセージお願いします」
「えぇ……これヤダなぁ……。じゃあ、まあ読まないと仮定して言いますね。『オレは自分の事をしょーもないヤツだと思ってるけども、そんなオレに付いてきてくれて本当にありがとうだけではとても足りないくらいに感謝しています』かな……」
「すばらしい! 以上です! ありがとうございます!」
「──はい!」
★人生設定推測。
よっしゃ今回も想定を遥かに上回る長さになったぜ! ホントすんません! さてサクッと人生設定を……。
うーん……まろやかだった。
なんか人当たりがまろやかというか──柔らかいというか、アド兄やどくまむしさんと同じ癒やし属性かもしれない。
癒やし……温泉……。
よし決めた。 ダンナくんさんの人生設定は『Rioスパ』の設定3! 機械割はちょっきし100%!
上がるも下がるも自分次第! 人生いつでも、今がスタートラインです! ご家族といつまでも、お幸せに!!
というわけで今週はココまで! インタビュー・ウィズ・スロッター、次回もお楽しみにィ……!
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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いつもの破天荒な方々(笑)とまた違って安心して読めました(笑)