新着記事
- パチセブントップ
- パチンコ&パチスロコンテンツ
- インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
- 謎のスロ組織『回胴連』立ち上げ人『監督』さんの裏原系な経歴を探る!
インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2019.07.11
謎のスロ組織『回胴連』立ち上げ人『監督』さんの裏原系な経歴を探る!
パチンコ・パチスロに限らず、あらゆるジャンルのネット・コミュニティには「流行り廃り」みたいなのがある。
例えばインターネット黎明期である2000年頃なんかは猫も杓子もやたら個人ホームページを持ってて、キリ番踏んだら掲示板で報告してください! とかやってたり、俺はあんまりやんなかったけども「mixi」が流行ったり、「モバゲー」が流行ったり、「前略プロフィール」が流行ったり。一瞬だけだけど「指とま」とかもあったねぇ……。
SNSという言葉が浸透してからは外資の巨人である「twitter」が絶対王者の座に君臨してるイメージだけども、ジャンルによっては「Instagram」の方が利用者数が多かったりするのかも知れない。その辺は良くわかんない。
で、パチンコ・パチスロに限って言うと、2010年から2014年頃にかけて、「個人ブログ」の大ブームが来てたと思う。
かく言う俺もその頃にブログを始めて、それがきっかけで今こうしてお仕事させて頂いているわけだけども、同じような境遇の「元ブロガー」ライターさんとか演者さんってかなり多くて、そういう方と当時の話をすると「あー、分かる!」みたいな不思議な共感を覚えることも多々。会った事もない腹違いの兄弟といきなりばったり出会った気分になって、結構ほっこりする。
チワッス、あしのっす!
今回のインタビュー・ウィズ・スロッターは「パチスロ好きの、パチスロ好きによる、パチスロ好きの為のコミュニティサイト」でお馴染み「回胴連」の発起人である「監督」さんをロック・オン。
回胴連というのは上述の「パチンコ・パチスロ個人ブログ」同士をつなげよう! という目的の元に2011年に開設されたコミュニティサイトだ。俺もリアルタイムでバリバリのブロガーだった時代、何度か回胴連の方々と一緒に食事することがあったのよね。だからユーザーさんとはちょっとだけ繋がりがある。でも、回胴連そのものの活動には参加したことが無いので、詳しい事は良くわかんない。特に発起人である「監督さん」に関してはほとんど情報無しの状態だった。どんな人なのだろう?
というわけでその辺を踏まえつつ、お話を伺っていきましょう。インタビュー40人目。監督さん編です。どうぞ!
監督さん基本データ |
☆41歳。O型。
☆埼玉県川口市出身。
☆元ファッション雑誌編集者。
☆ホールコンサルタント。
☆落雷サービスでパチンコにハマる。
☆一年間仙台に失踪した過去あり。
|
ミニ四駆疾走伝。
「監督さん、はじめまして。あしのです。早速ですけども、ご出身はどちらですか?」
「はじめまして。出身は、埼玉県の川口です」
「川口かぁ……。俺なんか『川口』っていうと不良とか風俗のイメージが強いんですけども、やっぱりそうでした?」
「西の方はそうですね。自分の所は西寄りじゃなかったんですけども、それでも周りは不良ばっかりでしたし、決して治安は良くなかったです。学区内にも右翼の事務所とか一杯あって、街宣車とかガンガン停まってるんですよ。だから川口の子が親から最初に教えられるのは『ああいう駐車場で遊んじゃだめ』って事なんです」
「(笑)」
「今でも街宣車見ると『ボールぶつけたら殺されるんじゃないか』って恐怖を覚えますもん。あと親から言われたのは『西の方に向かってはいけない』って事でしたね」
「ドラクエみたいですね。川口すごいなぁ。周りが不良ばっかりってことは監督さんもそっち系というか……荒れてたりしたんですか?」
「いや、僕はそんなに……。塾も行ってましたし」
「川口に塾あるんですね」
「ありますよ。ちゃんとそこに通って……。親が学歴社会の走りみたいな世代なんで、中学受験とかも受けさせられましたし」
「へぇ。意外とガリ勉タイプだったりとか……?」
「いや、それはないです。しっかり遊んでました」
「川口の遊びっていうと、カツアゲとかですか?」
「違います(笑) 普通にドッジボールとか……。あとミニ四駆は一時期ハマってましたね」
「お! ミニ四駆。俺も大好きでした」
「自分、親が元・ラリーレーサーだったんですよ。レース中にコースアウトして死にかけた時に『子供の為に良くないな』と思って辞めたらしいんですけど、それから修理工場立ち上げて……。だからミニ四駆の改造とかもどっちかというと親の方が燃え上がっちゃって。軽量化とか本物の工具を使って塗装もフルでやってくれるんですよ。周りと比べて自分のアバンテだけめちゃくちゃ本格的にチューンナップしてあったり」
「うわ、それは羨ましい!」
「ミニ四駆に関しては恵まれた環境でしたよ」
「他に何か『これは普通の小学生は体験してないだろうな』みたいなエピソードありますか?」
「一回親に言われて子役オーディション受けて、某フライドチキンのCMの最終選考まで残った事があります。まあ、落ちちゃいましたけど」
「ありゃ。なんで落ちたんですか?」
「チキンを美味しそうに食べる……みたいな役だったんですけど、緊張しすぎて骨まで食べて喉に詰まらせちゃって。それで落ちました。親がブチ切れてましたね。なんで骨まで食べるんだ! って。『ギャラが飛んだ!』って言われましたね」
「あー、流石にギャラ高そうですねぇそのCMだと。それ、オーディションって合格したら何かくれる、みたいなエサはあったんですか?」
「ミニ四駆買ってくれるって約束でしたね」
「当時600円……」
「しかもそのミニ四駆はどうせ親が楽しみますからね」
「エコシステムだなぁ……。ではちょっと時代を進めて。監督さん、中学生時代はどうでした?」
「中学の頃は……バスケやってましたね」
「当てましょうか? それスラムダンクの影響じゃないですか?」
「いや、違うんですよねぇそれが。スラムダンクの連載が始まったのが中1の頃なんで、ギリギリで外れてるんですよ。自分がバスケ始めたのは怖い先輩からの強引な勧誘のせいですね」
「怖い先輩──。中学校荒れてた感じですか?」
「荒れてました。みんなチェーンが付いた龍の刺繍の長財布で。ブレザーなのに無理やり裏ボタンつけてて、ハイウエストの短ラン仕様にしてたり。それを代々後輩に受け継いでたりするんですよ」
「一子相伝のブレザー!」
「うわ、いらねぇ! みたいな。そんな学校でした。だから校則もめちゃくちゃ厳しくて全員ボウズなんですよ。自分、荒れてるのはまあ良いとして、ボウズだけは絶対嫌だったんで、それでちゃんと塾行って私立の受験してた部分もあるんですけど、それ全部落ちて、結局ボウズにして怖い先輩に無理やりバスケやらされて」
「一子相伝のブレザーも受け継いで……」
「いや、それは流石に着なかったですけども……。とりあえず何だかんだバスケは副キャプテンまで行きましたよ」
「結構ちゃんと活動してたんですねぇ」
「してました。ああ、ボウズって言えば、自分小・中と生徒会長やってたんですよ。基本何もしてないんですけども、中学の時は『ボウズの悪習を撤廃しよう』って心に決めて廃止しました」
「へぇ! 生徒会長ってそんな権限あるんですね!」
「はい。自分がボウズ嫌だったのもあるんですけど、これから入る後輩たちに同じ思いをしてほしくなくて。ボウズ嫌です! って校長先生と交渉して実現させました」
「漫画みたいな話ですねぇ……」
▲ヤマダモンゴルのジンギスカン
東武野田線モテ武勇伝。
「『インタビューウィズスロッター』ってもう監督さんで40人目なんですよね。お蔵入りになった回とか、何人か一気にやってるのもあるんで、実質たぶん50人くらいにはお話を訊いてるんですけど、最近自分の中で特殊能力みたいなのが芽生えてきてて。俺、その人が何歳くらいからパチンコ打ち始めたか、顔見るだけで分かるようになってきたんですよ。監督さん何歳からか当てましょうか? 14歳とかでしょう?」
「だいたい正解です(笑)」
「っしゃッ。どんな経緯で打ち始めたんですか?」
「親友のオヤジさんがギャンブル狂で、良く親子で一緒にパチンコやりに行ってたんですよね。当時は子供と一緒にとか平然とあったんで。だから親友はパチンコの打ち方を知ってたんです。で、ある時『夕方6時から行くと絶対負けない』みたいな事を言ってて。じゃあ行ってみるかなと」
「夕方6時から……」
「はい。当時は良く分かんなかったんですけど、要するにそのお店が夕方6時になると『綱取物語』の電源を一回落とすんですよ。誰か打ちたい人いますかって言ってこっちが手を挙げると、電源入れて打たせてくれる。みたいな」
「あー、夕方からモーニングみたいな……」
「そうです。『落雷サービス』っていうんですけど」
「(笑)」
「それに誘われて実際に行ってみて。そしたら当たったんですよね。そんなのもう、始まっちゃうじゃないですか」
「それは始まりますねぇ! そこからはもうひたすら『落雷』狙いでやってた感じですか?」
「いや、もう朝からも行ってましたよ。大体学校お昼くらいから登校してましたね。『綱取物語』とか『ダービー物語』とか。あと3コ上の親戚からパチスロも教えて貰って『ワイワイパルサー』もちょっと打ったり。ある時、3万発くらい出しちゃった事があって、その時は流石にお店から『お前らいい加減にしとけよ?』って──」
「あー、出禁ですよねぇそれは」
「いや、出禁にはならなかったですけど」
「何故ならぬ……!」
「ちょっと怒られたくらいでしたね。でもやっぱり怖くなって、それからは少し控えるようにはしましたけど、別に普通にモーニング狙って打って……」
「甘ッ! いっそ川口に生まれたかったです俺。──あれ、てか生徒会長ですよね」
「生徒会長でした」
「あんまり学校行って無くないですかこれ」
「はい。だから『バ会長』って言われてました」
「よくボウズを無くせましたね! まあいいや。ではさらに時間を進めて高校時代。やっぱりパチンコ漬けな感じですか?」
「高校もパチンコには行ってたんですけど、ファッションに目覚めて。裏原にばっかり行ってました。やっぱモテる為には服買わないとだめじゃないですか。それに気づいて一杯買ってましたね」
「裏原系……。俺田舎モンなんで全然ピンと来ないんですけども、どんな感じだったんですか?」
「雑誌の『smart』とか知ってます?」
「いや、知らんす」
「なんで(笑) 同年代ですよね?」
「監督さんの1コ下っすね──。だから俺が中3の時か。えー……。当時は『ファミ通』と『ビデオでーた』しか読んでなかったですね」
「(笑)とにかく『smart』って雑誌がめちゃくちゃ人気あって、自分創刊号から3週連続でストリートスナップに載ってたんですよ」
「ストリートスナップ……。ピーコのファッションチェックみたいな感じですか?」
「まあ当たらずとも遠からずな……。とにかくそれに載ったんですよ。そしたら東武野田線で3人から告られましたね」
「すげえ(笑)」
「でも当時自分、4つ上の美容師と付き合ってて、『お前らみたいなガキは相手に出来ねンだわ』みたいな感じで断ってました」
「お腹痛い(笑)」
「今考えると超もったいないんですけども、当時はなんかそういうのが駄目で。こっちから好きになんないとイヤなんですよね。逆ナンとかはちょっと……。とは言えモテる為に服は一杯買ってたんで、良くわかんないですけど背伸びしたかったってのは強いと思います」
「背伸び……」
「よく考えるとパチンコも最初はそういう『背伸び』でやってた気がしますし、タバコも小学生くらいで試したりとか。まあ川口って街自体が背伸びしないと生きて行けない街だったので、しょうがないと思います。全部川口のせいです」
「川口すごいな……。学業はどうでした?」
「高校はそこそこの進学校に行ったんですよね。でも野球部しかモテないんですよ。可愛い子は根こそぎ野球部が持ってく。野球部通ったあとはぺんぺん草一本生えてないみたいな。それでムカついて学校行かなくなりましたね」
「あーもー……。折角進学校入ったのに……。てか逆ナンは断るんですよね。でも学校でモテないのは嫌だったんですか? なんとなくその辺がアンビバレンツな気が……」
「いやー、単純に『意味ないな』と思って。この学校に居ても。というのも、夢が出来たんですよ。当時。服のデザイナーになりたくなって。だからもう、学校の勉強よりも洋服の勉強、みたいな。そしてその洋服の根源が『モテたい』だから、その『モテたい』も野球部のせいで駄目じゃないですか。だから学校にいてもあんまり意味ないと思っちゃったんですよ」
「なるほど……」
「あと、学校以外が楽しかったです。高1からクラブとか行ってたんですけど、そこで当時藤原ヒロシさんとか、ジョニオさんとかが回してたわけですよ」
「回す……?」
「DJですね」
「ああ、そっちか」
「どっちですか(笑)」
「いや、パチンコかと思って」
「回さないでしょクラブで。DJです。当時自分そういう方々に可愛がって貰ってたんで、それでそこの用心棒の方と仲良くなって──」
「用心棒──!」
「まぁ用心棒というか……パトロンの方というか、なんていえばいんだろう。うわコレ説明し辛らいな……。まあ、そういう方に可愛がられるようになって──って可愛がられてるのかただパシリとして使って貰ってんのかよく分からないですけど、やっぱり色々くれるわけですよ。当時の高校生に絶対買えないようなスタジャンとかを。そういうのも自分が着なくなって売っぱらったら凄いお金になるんで……。だから自分は高校生にしてクロムハーツを付けてたりとか、周りの同級生と世界がちょっと違ったんですよね」
「あー、クロムハーツあったなぁ……。ちなみにパチ7の編集長は、買えなくて悔しかったから、クロムハーツを否定する側に回ってたらしいですよ。あれ服に悪いだろ。引っかかるじゃないか、みたいな」
「そういう人もいましたね(笑)で、みんながクロムハーツにハマり始めると、自分は興味が無くなるんですよ。要するに『人と違うこと』が好きなんですよね。『Supreme』とかも1年目から着てたし。飽きちゃったんで手元にないですけど、アレもし今もってたら莫大な価値が……。で、学校ってみんな一緒の事をやる訳じゃないですか。そもそも向いてなかったんでしょうね」
▲ケムリ越しに監督を見てみる
ナンパと第二の母。
「高校卒業後はどうでした?」
「とりえあず大学受験に失敗して──」
「まぁ今までの話聞くと、受かる要素が1ポイントもないですもんね」
「いやホントそうです。受かるわけがないですよ。当たり前のように落ちて、で浪人やりながらコンビニの夜勤を始めるんですよ」
「あーそれは不味いパターンですね。朝終わる仕事はねぇ、駄目です。パチンコ行きます」
「そう、朝9時に仕事が……。あれ? ちょっと待ってください」
「どうしました?」
「違う……。忘れてた。空白の一年があります」
「空白の一年?」
「はい。うわ、凄い記憶の奥底に封印してましたコレ……。オヤジと喧嘩になったんですよ。大学受験を失敗した時」
「どんな喧嘩でした?」
「『馬鹿』って言われたんで……『馬鹿に生んだほうが悪い』って言ったんですね。そしたら殴り合いですよ」
「(笑)」
「で、若干泣きながら家出をして……。2コ上の先輩が三軒茶屋に住んでたんですけど、そこに転がり込んで、しばらく一緒に住んでたんですね。そしたら先輩が『実家に帰る』って言って。仙台なんですけども、何か『一緒に来る?』って言われたんで『うん』って」
「なんで(笑)」
「いや、ちょっと分かんないんですけど、一年間仙台にいたんですよ」
「一年も!?」
「居心地が良かったんですよ。先輩の実家は公団住宅みたいな所だったんですけどそこに一緒に住んで……。お母さんがスナックやってたんですね。で、先輩は親と仲悪いんですけど、自分はそのお母さんから凄い気に入られて、仕事終わったあと一緒に家で飲んだりしてて。なんかあったらお店にバイトに入っていいよとか。2人目のお母さんみたいでした」
「うおぉ……人んちに一年は凄い……。あと、何やってたんですか、仙台」
「あとはもうずっとナンパですね」
「勉強は(笑)」
「なんもです。なんにもしてない。空白ですよ空白。ここ人生の空白期間です」
「いやーいいなぁ……。ナンパして人んちの母ちゃんと酒呑む一年。これは得難い経験ですよ……」
「楽しすぎました。めちゃくちゃ面白かったです。あ、あとそう! 仙台のこの時だ。この時パチスロをしっかり打ち始めるんですよ。4号機の初代『ジャグラー』の時ですね。それまでは何となくモーニングだけ打ってるだけだったんですけど、しっかり打ち始めたのはココです」
「19歳の時ですね……。うーん。空白って言っても、なんか良いですねこれは。良い感じのモラトリアム感があって結構好きですこういうエピソード。なんでこっち帰ってきたんですか?」
「PHS失くしちゃって。手続きするのに一回こっち戻らなきゃいけなかったんですよ。ちょうど一年で区切りもいいしと思って実家に戻る事にしました。そっからコンビニの夜勤のバイトを始めるわけです」
「なるほどなぁ……。それ、仙台の第二の母には何て言ったんですか?」
「PHSの手続きしたら仙台に戻るって言って出たんですけどね……。結局そのまま──」
「ありゃあ……。それ、もしかしたらまだ待ってくれてるかも知れませんよ──……」
「いや、絶対ないですよ(笑)」
▲実は編集長と同い年
朝並びでスカウトされちゃう。
「でまあ、コンビニで夜勤やりながらパチスロ打ちつつ、結局大学に行く事になって」
「お。良かった! 前に進みましたね!」
「はい。そして大学1年目の時に某ファッション系雑誌の編集のバイトをやってる先輩に出会ったんですよ。その先輩が輝いて見えて。自分もやってみたいって。で、お願いして自分も入れてもらう事になったんですね」
「お、いきなり憧れのファッション業界」
「そうなんですよ。だからもう大学辞めようって」
「!?」
「いやもう、夢かなったし、大学いいかなって」
「それ、親御さんは……」
「爆ギレしましたね。こんなキレられるんだって思って切なくなるくらいキレられました」
「うーん。なんとも言えないですねぇそれは……。でも夢には近づいてるわけだし。まあ……。いっか。どうでした? 雑誌は」
「軽く死にました。対人恐怖症にもなりました。あまりにも忙しすぎて。まだバイトの時は良かったんですけど、途中でとある師匠の弟子になって、勉強させてもらう事になったんですね。自分なりに頑張ってたんですけども、正直めちゃくちゃキツかったです。無給でしたし」
「無給!?」
「はい。食事とか交通費とかは師匠が全部面倒みてくれるんですけど、勉強させて貰ってるんで給料とかは無しです。最初は『まさかホントに無給じゃないだろう』と思ってたんですけどやってみたらホントに無給でした。だからコンビニでまた夜勤のバイトしながら昼間はエディターの勉強して……。物撮も取材も原稿も全部自分でできるように──」
「ぐはー……。それは根性が必要ですなぁ。俺絶対無理です」
「ある時ようやく自分で記事やる事になって……。1ページ3万かな。結構良い金額でしたけど、それを12ページとか。それでやってみたら時間が足りないんですよ。丸一日中作業しても無理で──。なんとか仕上げたんですけど、師匠から『2点』って言われて。泣きそうになりました」
「それは100点満点中のですか?」
「はい。100点満点中の2点です。元から厳しい師匠だったんですけど、この時はやっぱり凹みましたね。3年は続けようと思ってたんですけど、結局2年くらいで逃げるように辞めて……」
「いやー、その生活ずっと続けるの無理ですよ……」
「それで何しようかなって考えた時に、ふっと仙台の時の事を思い出して。あの頃は楽しかったなぁ……。何が楽しかったんだろう。ああ、パチスロだと思って。それで生活する事にしました」
「おお、専業……」
「自分はスロプーって言ってるんですけど、そうですね。当時は『大花火』『アステカ』とかの時代で、めちゃくちゃ勝てたんですよ。馬鹿みたいに」
「どのくらい勝ってました?」
「具体的な収支はちょっと覚えて無いですけど、冷蔵庫開けたら100万の束が3つくらい普通に入ってたり」
「なんで冷やしてたんですか?」
「隠してたんですよ。別に冷やしてたわけじゃなくて(笑)」
「なるほど……。いやぁ、俺が打ち始めたのがだいたいそのくらいの時代からなんですけど、楽しかったですねぇ当時は」
「楽しかったです。楽しすぎてファッションどうでも良くなって」
「(笑)」
「あんだけハマってたファッションを忘れさせるパチスロってすげえなと。ホントにそう思いました」
「魔性の遊技ですわ……。わかります。スロプー生活はどれくらいやってたんですか?」
「大体2年くらいですかね。朝並んでる時にスカウトされてコンサルやり始めるまで──」
「え? コンサルですか。コンサルって並びでスカウトされるもんなんですか?」
「自分の場合は最初そうでしたね。でもやっぱただのスロプーなんで、コンサルとか出来ないんですよ。経営とか勉強してるわけじゃないんで。だからそれは1年くらいで辞めて、やっぱり現場を知らないと無理だってなって、それでホールに入ってしっかり勉強して、改めてコンサルやり始めたり。紆余曲折あってこの業界で15年目? ですかね」
「コンサルは今もやってらっしゃるんですか?」
「やってますけども、自分の本業が最近何かよく分からなくなってて。今またファッション熱が上がってきて洋服も作ってますし。なんか自分、一個の事をやり続けてるとたぶん死んじゃうんですよね。色々やりたいです。『回胴連』もそうですね」
「あ、いいタイミングなんでシメで『回胴連』について訊いていいですか?」
「いいですよ。2010年頃ってブログが盛り上がってたじゃないですか。あの時いろんなブロガーがいてみんなバラバラにやってたんですけど、それを繋げられないかなってちょっと思ったんですよ。一人じゃ出来ない事とかも、みんなでやれば出来たりってあるじゃないですか。あとブロガー同士の繋がりで面白いアイデアが生まれたりとか。そういうのをやってみたくて。自分一人では絶対無理だったんですけどご縁があって『しんのすけ』さんと出会って、それから具体的に動き始めた感じです」
「俺のブログも何回か回胴連のお誘いありましたよ。アメブロに移転するのが条件って言われたんで残念ながら入りませんでしたけど、今思うとあれも登録してるブロガーさんが、自主的に色んな人に声かけてどんどんコミュニティを大きくしてたんですよね」
「そうですね。そういう風に、熱心に活動してくれる方も結構いて。それでここまでやれてる部分はありますね」
「俺、何回か回胴連のオフ会参加してますからね。萌えスロ縛りの連れ打ちとかやったり。面白かったです。あれ2013年とかかなぁ……」
「あ、ブロガー同士の繋がりというのの他に、回胴連のテーマのひとつに『みんなで楽しく並んで打つ』というのもあるんですよ。だからそういう話を聞くとすごく嬉しいですね……!」
川口に生まれし監督さん。ミニ四駆にハマったり。先輩に脅されてバスケを始めたり。生徒会長になりルールと戦ったり。サボったり。親に殴られたり。
あとの活躍はご存知の通り、だ。
▲沖縄の血を感じませんか
質問ラッシュと総括!
「では最後に質問ラッシュいいですか?」
「どうぞ!」
「巨乳と貧乳どっちが好きですか?」
「巨乳です。あたたかいから。でも貧乳も乳首は好きです」
「ありがとうございます。墓場に持ってくならどの機種がいいですか? パチンコでもパチスロでも」
「やっぱり大花火とアステカです」
「ですよねぇ。……では回胴連のユーザーさんに一言お願いします」
「……設定は立体感。これですね」
「なるほど……立体感……。わからん……」
「回胴連の人はそれでバッチリわかります」
「オーケーです。では今後の目標とかってありますか?」
「パチンコ・パチスロ界の藤原ヒロシさんです!」
「(笑)では最後に、生まれ変わってもパチンコ・パチスロ打ちますか?」
「打ちます!」
「ありがとうございます!」
シャッ! 以上がパチスロ好きの、パチスロ好きによる、パチスロ好きの為のコミュニティサイト『回胴連』の発起人である「監督」さんのインタビューでした。
なんかねー、やっぱり川口の人だけあって、パッと見ちょっと怖いんだけど、お話すると物腰が柔らかいステキな紳士だった。しかも今回はあんまり書けない話みたいなのが全然なくて、なんだろう。安心した。うん。
で、監督さんの人生設定なのだけど……。川口だしなぁ。どうしよう。西の方だったら完全に風俗なんだけど、川口だしキャバクラでいいや。『ラブ嬢』で! 設定は4! ご褒美ラーッシュ!
なお、回胴連に興味があるかたはコチラのサイトから具体的な雰囲気を確認可能。アメブロやってる方もしくはTwitterをやってる方は、こちらの登録用ページから活動に加わる事ができるそうです!
というわけで今回のインタビューウィズスロッターはここまで。監督さんありがとうございました!
次回はなんと……。フフ。お楽しみに!
監督さんのTwitterはコチラ。
11
21
共有する
- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
本日の人気記事
パチ7の特集&漫画コンテンツ
パチ7 パチンコパチスロ新台機種情報
パチンコ定番機種
P CYBORG009 RULE OF SACRIFICE VS SCARL BODY EDITION 199
P中森明菜・歌姫伝説~BLACK DIVA 楽~80~89ver.
Pフィーバー 機動戦士ガンダムユニコーン 再来-白き一角獣と黒き獅子-
PAこの素晴らしい世界に祝福を!「このゆる甘99に祝福を!」
Pアズールレーン THE ANIMATION 異次元トリガー
Pコードギアス 反逆のルルーシュ Rebellion to Re;surrection
パチスロ定番機種
スマスロバジリスク~甲賀忍法帖~絆2 天膳 BLACK EDITION
パチスロ交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO TYPE-ART
2024年11月18日導入予定
パチンコ
パチスロ
Lダブルアタック2 withOZS-1000&RAPHAEL
2024年12月2日導入予定
パチンコ
Pゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクトG
Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED LT-Light ver.
P GO!GO!郷〜豪遊の5〜
2024年12月2日導入予定
パチスロ
2024年12月16日導入予定
パチンコ
eゴジラ対エヴァンゲリオン2
パチスロ