ご老人達とのその後

ご老人ホイホイ体質の田舎者。ライオンです。

私のコラムには度々ご老人が登場しますが、
前回書いた「ホールで起きた金の斧、銀の斧」に出てきたお爺さん、
「トキプレ仙人との出会い」に出てきたお爺さんとの
その後のお話が少しあったので書いてみました。

まずは、ホールで起きた～で出会ったお爺さんとのその後から・・・



翌日、いつものようにマイホのジャグコーナーで後ヅモ出来そうな台を探していると
一生懸命に７を揃えようとしているあのご老人が。
いつもなら他の常連さんがスッと寄ってきて揃えて行くのにその日は稼働が少なく、
いつでも好きなだけどんと来い！目押し大好き若者隊のメンバーが不在だった。

昨日メダル貰ったしササッと押してあげようかな？
でも自分で練習しているのかも知れないし余計なお世話かも・・・う～ん。

そうこう悩んでいる内にお爺さんの残りメダルが３枚に。
次にミスをすれば追加投資となる。

あーーーーもうダメ！

次の瞬間には、押そうか？と話しかけてしまっている自分。
こういう所を見られているからご老人コミュニティーに認知されるんだとは分かっているけど
どうにもこうにも我慢が出来なかった。

するとお爺さんはニコッと笑って「頼むよ！」と言ってくれた。
余計なお世話にならなくて良かったなとホッとしながら７を揃えるとBIGだった。
両手を叩いて喜ぶお爺さんだが、あなた揃える最中ずっと「バケだ！」って騒いでいたじゃないの。
ご老人の根拠の無い「コレはバケだ」発言は月１くらいで聞いている気がする。

まぁどうあれ喜んでくれて良かった。前日にもらったメダルの恩を少しは返せたかな、と
私も自分の狩り場探しに戻り、なんとなく気になったファンキーに着席。

黙々と回しているとコーヒーレディが横に来て話しかけて来た。
なんだよ、まだ当たってないし持ちメダルも無いの見て分かるだろ！と思いながら
手のひらを縦に突き出し、不要アピールをする。

しかしなかなか離れないコーヒーレディ。イヤホンを外して話を聞いてみると
「あちらのお客様からです。お好きなお飲み物を選んでくださいとの事ですよ！」

・・・まじか。昨日の缶コーヒーよりランクアップしているんですが。
お爺さんの方を見ると得意げに親指を立ててこちらを見ている。思わず吹き出してしまった。
さすがに目押しごときで頂くのは気が引けたので
お爺さんに近寄り、大丈夫だから！と言ったが引かないお爺さん。

そうだよなぁ、コーヒーレディ呼んでおいて買いもせずに戻れとは言えないよなぁ。
純粋な好意として受け取る事にしよう。

「では、遠慮なくいただきます。」
一番高いやつを頼んだ。（３２０円）

好意を好意として返したくなるんだろうから、あまり手は差し出すものではないなと反省していたら
届いた飲み物を手に持ち近寄ってきたお爺さん。そして元気よく
「カンパーイ！」と私の飲み物に当てた。

飛び散る蓋と生クリーム。顔に飛んできたチョコソース。
焦るお爺さん、慌てるコーヒーレディ、放心状態の私。

・・・うん、まぁこういう事もあるよね！
別に一張羅で来てる訳じゃないし、この後デートって訳でもないし！
気持ちを切り替えて行こう！

とりあえず爆笑で誤魔化してコーヒーレディからおしぼりを貰う。

拭いている最中にもずっと謝っているお爺さんを見るのが辛くなり
「今日は暑いから冷たくて気持ちいいよ！ごちそうさまです、いただきます！」
と声をかけ、今度は私からカンパイを促すとようやく頭を下げるのをやめてくれた。

それから数日後、良さげなHANABIがあったので打っていると
頭の上にガサッと何かを置かれた。お爺さんである。
おかしのまちおか、と書いてあるその袋には
チョコレートやらクッキーやら色んなお菓子が入っていた。

「あんたにやろうと思って持って来てたんだけど
やっと見つけた！（約３日程なので大げさ）」

お気持ちは本当に有難いんだけど、さすがにもう貰い過ぎなので断ると
「あんたは優しくて本当にイイ子だ。だから貰って欲しい。」

ふいにもらった優しい言葉に思わず涙ぐみそうになる私。
でもいつもいただいてばかりなので私も何かで返したい。

「目押し、困ったら遠慮なく呼んで下さいね」
月並みの言葉しか言えなかった。
そんな安い言葉にお爺さんは親指を立てニカッと笑ってくれた。

何て人の良いお爺さんなんだろう、と思うと同時に
なんでこんな良い人が一番レートの高い遊びをしているんだろうかと
余計なお世話ながらに少し心配になった(笑)



こんなに書くつもりなかったのに、何だか長くなってしまいました。
なのでトキプレ仙人とのその後は簡潔にいきます！



数台あった羽根モノがトキプレ１台になってしまったマイホ。
尚且つ状態が悪いままでずっと放置されている。
それでも、もしかしたら今日は？と淡い期待を胸に１Kのお布施をしていると
たまに運良く勝てたりするのでちょくちょく打つのだが高確率で仙人がやって来る。

前は全然聞き取れなかった仙人の言葉も
入れ歯の装着率がグンとあがり慣れもあって聞き取れるようになってきた。

もう打てないよなぁ、と言いながら
この前４万負けた！と声を荒げる仙人。いや打ってんじゃん！

「もうな、打つモンもねぇからアメでも舐めるしかねぇのよ」
・・・？言葉の繋がりが見つけられずライオンは混乱した。

「お前も食え！」
そう言って渡されたアメがコチラ。

これ、苦手なんだよなぁ・・・でも突き返したら怒るだろうし
ここは無難にいただきますと言って貰っておこう。
※未だにどう処理していいか分からず冷蔵庫にINしっぱなし

「俺ァな、もう何十年もこのアメを１日１０個食べる生活してんのよ。ほれ、見てみろ！」
口を大きく開けて舌を伸ばす仙人。
真っ黒な口内はまるでノドグロのようである。
・・・私は今、一体何の時間なんだろうか？と思うと同時に
仙人、入れ歯なのに口全然臭くないよなぁ。むしろ無臭。など
どうでもいい事を考えていた。



なんかもう知人越えて友達感覚で接してくれるご老人が多いマイホなので
このテの話は腐るほどありますが、この２人のインパクトはヤバイ(笑)
以上、その後のお話でした。



「ホールで起きた金の斧、銀の斧」
http://pachiseven.jp/columns/column_detail/10352#contents

「トキプレ仙人との出会い」
http://pachiseven.jp/columns/column_detail/9457#contents

9