パチ7落語会

「嘘も方便」とはよく言ったものでございまして、

嘘でも真実だと言い続けると本当に真実になるそうですよ。


宝くじが当たりますように。

愛人が新垣結衣になりますように。


…どれだけ欲深いんですかね私。

まぁ、「二つの願いはいつでも１つしか叶わない」と言いますから、

宝くじだけでも当たってくれたらいいなと。

もう１つが叶ったら嬉しいけれど、嫁に怒られますから。

いつの時代も良妻賢母はいらっしゃいます。

そして、男の嘘は身を滅ぼすものでございます。



「お奉行様、この機種は呼び方がわからねぇんです」

「そちらは専門家ではないか、しかし機種がわからんと」

「はい。さっぱりわかりません」

「ううむ仕方あるまい、誰かこの機種の名前を知る者はおらぬか、おるなら百万両を褒美として手渡すぞ」


これを聞いた茂兵衛、悪知恵を企みます。


「お奉行様、私はその名前を知っております」

「ほほぅ茂兵衛、名前を知っていると申すか 」

「はい、てれすこと申します」

「…てれ…すこ…？」

「はい。てれすこです」

「ううむ他に調べようがない。あいわかった。茂兵衛に百万両を褒美として手渡そう」

「ははぁありがとうございます」


しかしなんとも怪しい。そう感じたお奉行様、部下に命じてパネルを代えさせます。


「やはり今回も機種がわからん。誰かおらぬか、わかった者には百万両を褒美として手渡すぞ」

「お奉行様、私は名前がわかります」

「おお茂兵衛やはりそなたか、して、その名前は」

「すてれんきょうでございます」

「茂兵衛よ！これはパネルを代えただけの同じ物！お奉行を騙すとは重罪ぞ！投獄の上打ち首とする！」


時は流れて１ヶ月後、とうとう処刑の日がやって参りました。


「茂兵衛よ、斬首となる前にそなたの願いを１つだけ叶えてやろう。なんでも申すとよい」

「ありがとうございますお奉行様、一目だけ妻子に会わせてくだせぇ」

奉行所へやってきた妻は痩せ細って別人のようになっておりました。

茂兵衛の罪が軽くなる願掛けのため、料理を一切断ち、そのままでは子供が飢えてしまうので、蕎麦粉をといただけの水で１ヶ月過ごしていたそう。

これを聞いた茂兵衛。涙ながらにこう訴えます。

「すまねぇ。本当にすまねぇ。もし子供が大きくなっても「パチスロ」を「スロット」と言わないように教育しておくれ」


これを聞いたお奉行、ぽんと膝を打ち


「なるほど上手い言い訳。無罪放免とはいかぬが二百万両の私財没収を罰とする」



同じ物でも呼び方が違うだけ。そういう言い訳が上手く通用しましたが、

願いは叶うに決まってます。




だって、妻が料理断ちをしたから刃物を使わずに済んだのですから。



お後がよろしいようで。


うーんとね。ゼロさんの要望に答えたけどこれが限界であります。

「てれすこ」の落ちだと上手く繋がりませんのでね。

私はパチスロとスロットが違う物だと知っていますから、

コメントに書かないように。

いいか！絶対書くなよ！（フリ）

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