麻雀店の珍事件

みなさんこんぬづわ(=ΦωΦ)ﾉ

お久しぶりです、今年初のコラムになりますｗ
稼働はそれなりにしてるんですけど、なにぶん、勝った時にコラムを書く派なもので、それが書いてないってことはお察し下さい(ﾉ∀`)ﾀﾊｰ

でもそろそろ何か書きたいなーと思って。
引っ張り出してきたのが麻雀（まーじゃん）店での出来事でございます。
…ユーザーさんの中に麻雀プロとか、麻雀店言った事ある人もいるし、大丈夫ですよねきっと←←←


さて、僕は今の仕事の前に、麻雀店で働いていました。
パチンコ屋さんみたいにお客さんのサポートや、ドリンクを運んだりするのがメインの仕事なんですね。
しかしまぁ、いろんな方々が来店されるものでして…中にはちょっと困ったお客さんとかもいらっしゃるんですよ。
そうなるからには珍事件も起きたりします。笑えるものから冷や汗ものまで。そんなものを少しご紹介していきます。

---------------------------------


当店には、常連のお客様で、ご年配の人のいいおじい様がいらっしゃいました。
他のお客様とも仲が良く、コミュニケーションも良好。
我々スタッフから点数を付けるなんてちょっとおこがましいのですが、いわば100点満点のお客様でした。


そんなおじい様がいつものように麻雀を打っていたある日。
おじい様の携帯電話が鳴ります。

麻雀店のほとんどでは、他のお客様の御迷惑になるのでプレイ中の長時間の携帯電話の使用はご遠慮して頂いております。
このようなケースではささっと念のためにそのお客様のそばに近寄っておきます。

案の定、通話だったので『もしよろしければスタッフが代走致しますよ。』とマニュアル通りの台詞を言おうとしたその時！

いつも穏やかでニコニコしてらっしゃるおじい様が柄にも無く大きな声をお店に響かせます。










おじい様「…何！？刺したの！？」












おじい様「人を刺したの！？」







店内全員（えぇぇぇ！？）



生まれて初めて間近の人から発された台詞に、一瞬動揺したんですが、すぐに代走に入りますよとお伝えすると「お願いします。」で交代。


おじい様はスタスタと店外に。


おじい様の卓のゲームは終了間際だったのですが、これはもうお戻りにならないかなと思いながら代走に勤めます。
自分も衝撃でしたが、他のお客様も衝撃ですから、大丈夫なの？と私に問いかける他のお客様。


えぇ、きっと何も大丈夫じゃない可能性が高いと思うんですが、幸いな事に事件らしきものがこのお店で起きたわけじゃないので皆様は大丈夫です。
なんとか店内の雰囲気を元に戻しつつ、代走を勤めてゲームは終了。

するとちょうど帰ってきたおじい様の帰還。



流石にもうこれでお帰りだろうからなんとか事態は収まる…良かった。



とよぴ「先ほどの代走結果ですが、半荘終了になりまして、○○様は2着でした。新しいゲームが開始となる所ですが…いかがなさいますか？」

とよぴ（まぁ帰るよね？）







おじい様「あぁ、ありがとうね。腕がいいねぇ。」










おじい様「じゃあ、アイスコーヒーブラック下さい。」










えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！？！？！？！？




続行！？





続行すんの！？





刺したんだよね！？誰かが人を刺したんだよね！？


アニメだったら店内の全員の目が間違いなく飛び出ていたと思うが、おじい様は何一つ変わらぬ様子で席に戻る。
衝撃が強すぎてむしろ笑いを堪え切れず吹きだしたお客様もいたのですが、あまりの展開にすっかり動揺し、「かしこまりました。」と返事をして、おじい様の遊戯続行を選んでみました。


ま、まぁ…ここの人達が被害合ったわけでもないし…聞き間違いかもしれないし…。
そう思いながら頼まれたドリンクをおじい様のテーブルに置くと、再び携帯が鳴り出す。



おじい様「とよぴーさん、そのまま代走お願いしますね。」

とよぴ「か、かしこまりました。」



どう考えてもさっきの出来事に関する電話だろうし、これはもうお帰り願うか…と考えていると、入口のドアからおじい様が顔だけ出して…



「ゲーム中でごめんなさい、やっぱり今日は帰らせて下さい。」






とよぴ「ありがとうございましたー！」





即答。



当店を選んで頂いた感謝の意を込めて、いつもお客様をお見送りするこの台詞なんですが、いろんな意味の感謝がこもることになりました。

多分、二度とこんな事起きないと思うんですが、いい経験が出来たと今では思っています。
むしろ起きてたまるか。

その後、事件の真相は分からないけれども、おじい様は今でも元気に他の麻雀店で御遊戯されているのを確認いたしました。
めでたしめでたし…？

32