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「台」という概念を超えた「作品」
「台」という概念を超えた「作品」
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インプロレスGMさん
20年程打ち散らかしてまいりました。私は何を得たのか、そして何を失ったのか。そんな事を微塵も考えずに今日も打ちます。明日も打ちます。そして呑みます。 - 投稿日:2018/12/10 21:28
うん、分かってはいるんだ。今このタイミングで文章一本勝負で好きな機種を語れという編集長のお題に挑むというのは如何な物なのか。
いや、別に勝負ではないんですよね。
自由帳なんですもの。
あ、でもお題帳か。
と言ったところで今更萎縮する様な事もないかと。
何故なら、好きな機種の好きな所を書けばいいんですものね。
そりゃここぞとばかりに書きますよ!
難しいもので趣味が同じ人同士で語り合ってもどこかでセーブしてしまう私がいるんです。
それはどんなジャンルでもそうなんですけど、〜熱く語ってる自分がウザく見られてるのではないか〜を変におそれているんです。
凄く伝えたい事がある。自分1人の中では感情が抑えきれなくて誰かに言いたい!
でも、それって何なのだろう。
共有を求めてるのか。
それとも荒ぶった行き場の無い感情の押し売りか。
それらを考えると私はいつだって自分の中に閉じ込めてしまう。
でもね、書くという行為なら出来るんです。
もちろん、読んで下さる方がいるのを意識はしてます。
でも、途中で読むのを止めても全然いい訳ですし、もうそこら辺は書き終えた私からすればどちらでもいいんです。
なので本題だ!
私はミリオンゴッド「神々の凱旋」が好きだー!!
ていうか、「アメイジング・グレイス」が流れている「凱旋」が好きだー!!
こっから飛ばしますよ。
たまにパチンコやパチスロをエンターテイメントとして括る方達がいます。
何を言ってるんだと。
エンターテイメントって何なのかを分かってるのか?
そりゃね、基本後ろめたい業界ですよ。所詮ギャンブル。
だからさぁ、いいんだって変に世間様に合わせようとしなくても。
エンターテイメント?
本当にそういう自負があって台を作ってるかい?そういう店づくりをしいてるかい?そういう風にメディアが盛り上げようとしてるかい?
私はね、パチンコやパチスロなんて「所詮」って言葉で括られていいもんだと思ってるんでよ。
下らない遊びじゃないですか。
いい大人が数字3つ揃えてヤッターとか言ってるなんて。
そんなもんよ。私達が大好きなパチンコやパチスロなんて。
私はそんな下らない遊びが好きで20年ばかし付き合ってきました。
下らないのが好きなんです。
下らないって重々承知だ!
地球のいや人類の存続をかけてロボットが一生懸命闘った末に得た物は何だった!?一子相伝の暗殺拳を得た者が死闘の末に見えたのは何だった!?友情を超えて魔女との契約を交わした彼女達の行く末には何が待っていた!?
数字が3つ揃っていただけなんですよ。
パチンコやらスロットはそこがゴールだもの。
所詮、一回の大当たりで得られる4、5千円の為にこれでもかという位にそこまでの過程を見せられる。
そう僕達、私達のヒーローが盤面上で必死こいて頑張ってもだ。
こちとらいい大人は1日働ければそれ位は稼げるんだ。
でも、その馬鹿馬鹿しさが愛おしいんだ!
大好きだよ!そんな大仰な演出。
それが今のパチンコ、パチスロの演出じゃないですか。
だけど、それはエンターテイメントでは無い。
せいぜい、世間体を意識しての言葉をチョイスをすれば「アミューズメント」だ。
いわば「娯楽」だ。
「娯楽」なんですよ。
エンターテイメントにはなり得ないんだ。
何故ならギャンブルである以上、そこには損得では無く「勝ち負け」が発生するからで。
映画を見た、本を読んだ、音楽を聴いた。
それらがつまらなかったとしてとも「負けた」という感情にはならないでしょう?
あー、チケット代損したなぁとかそんなんでしょ?
パチンコ、パチスロはレートが何であれ、何らかのギャンブル要素は必ず付いてくる。
どうしたってエンターテイメントの敷居は跨げない。
エンターテイメントに「勝ち負け」は無いからだ。
だから強いて言えば「アミューズメント」「娯楽」でいいんだ。
「所詮」でいいんだ。
私はそう思ってパチンコ、パチスロを打ってきた。
いや、その考えは今でも間違って無いと思う。
でも、「凱旋」。
私は敢えて「凱旋」を「台」としては呼ばない。
「作品」として呼びたい。
恐らく今後は一撃万枚、いや万枚も厳しいだろう6号機時代。それは既に5.9号機が示していた。
スロッターの夢「万枚」。
これは4号機、5号機合わせてもそうだが、とにかく簡単には成し得ない事だ。
そして何らかの事故でも起こさない限り到達の出来ない頂きではある。
しかし、しかしだ。
万枚というのは意外と達成した時に思うのだが「もう後半は作業だった」
というのもある。
前回編集長のお題であった「初めての万枚」。
私はこれを面白く書ける自身がなかった。
台は「笑うセールスマン2」だった。
でもあまり記憶が無いんです。
本当に作業というか打っていて何の感情の高ぶりも無かった。
ひたすらナビに従い、激しくフラッシュする台の点滅に耐え疲労激しく取りきった…そんな記憶しかない。
でもね、「凱旋」。
この作品は本当に、本当によく出来てる。
開発陣の並々ならぬ愛情と敬意を感じる。
「GOD」たる所以の「GOD」としての出来る事を全て詰め込んだ正に「GOD」シリーズとしての最高峰であり最終章であろうと私は思っている。
それ等を全て表しているのが「アメイジング・グレイス」だ。
「アメグレ」が流れる経緯、タイミングは敢えてここでは省略します。
ただ、普通に「GOD」を引いたから聴ける物では無い。
それこそ設定を通り越した奇跡、薄い所から更に薄い所を引いてそれをまた更にあり得ない確率上の引きを発揮した時、全ての精神力、体力を消耗してどうやら勝利は確定した。やれる事はやった。周囲の視線にも耐えた。後は目の前のゴッドゲームを消化していくだけだ。慎重に行こう。そしてレバーを叩いた時である。
リールが廻って押し順ナビが出るか出ないかのほんの1秒、せいぜい2秒か。
それまでのゴッドゲームでの音楽がスッとフェイドアウトをする。
その瞬間に分かるのだ!
「アメグレだ!」
その察知を微笑むかの如く甘美溢れる声でゆっくりと台が唄い出す。
祝祭性に溢れた私と台との関係性。
色々あったがここまで来た。
成し得た者だけが聴くことを許されるその旋律。
同じゴッドゲームの画面なのに「アメグレ」が流れているだけで、それまでの軌跡を見せられているというか何なら走馬灯に近い感覚に陥る。
とにかく簡単には聴けない代物だ。
それまでの代償はどれだけのものだったか。
いや、もうそんな事はどうでもいい。
今、間違いなく私は祝福されている。
そしてこの後も祝福は続く。
何故ならアメグレが流れているからだ。
今までの軌跡を祝福され、尚かつこの後もこの喜びは続く。
こんな演出は「GOD」にしか無い。
パチンコ、パチスロでここまで気高く気品に溢れた演出はもはやエンターテイメントの域に達していると私は思う。
凱旋の素晴らしい所は他にも幾つもあるんだけど全ては「アメイジング・グレイス」に集約されている。
あと何度聴けるのか、はたまた聴くことはもう無いのか。
聴きたい。
…ただ音がデカイから目立つのよね(笑)。
7
インプロレスGMさんの
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このコラムへのコメント(8 件)
そうなんです。もちろんお仕事にされてる方には「所詮」などという言葉は使いませんし、使える訳も無い訳で。
打ち手の気持ちですよね。
パチンコやパチスロがどんなに上手くても真っ当に生きてるひとの方がどんなに凄い事か。
私の大好きな田山幸憲さんの語録の1つです。
明日、パチンコパチスロが無くなっても私は特別困る事は無いけどやはりそれは寂しい。
あって欲しい。
あるうちはその下らなさに全力で向き合いたい。
アメグレ聴きたい!
聴きましょうよ!
もうね、泣けるから(笑)。
そう!あの一瞬の静寂が本当に堪らないし、泣けるほどにグッと来る演出ですね。
いや、初めて聴いた時は泣きました。
にしても本当にハーデスのタッチって。
Ave Mariaは素晴らしいんですけどね。
次作はハーデスかぁ。
期待は…しない方がいいのかなぁ。
とりあえず「ゆるセポネ」より面白ければいいなぁと(笑)。
基本、地獄みたいな台なんですよね(笑)。私達もおは天何度か喰らったなぁ。
でも打っちゃう。
多分、一つ一つの演出がクドくないんでしょうねぇ。
なので通常時も苦行では無い。
…すいません、言い過ぎました。
苦行に近い時もあります(笑)。
でもなんだかんだ言って完成度は高いんですよね。
次作はハーデスとかのうわさらしいですけど期待が大きすぎて楽しみというより不安しかないです。
「助かったぁ」は凄く分かります!もうあれですね、地獄にいて天から蜘蛛の糸がスーッと降りてきて誰にも邪魔されずに天界へと向かっていく…もうそんな感じですかね。
まぁ、まずは地獄に行くな!って話なんですけどね(笑)。
アメグレ? 聞いたことねぇなぁ(笑)
甘美な響き、神の恵み。
恐れからの解放。
素晴らしい選曲ですよね。
じゃあ何故ハーデスではタッチが……うわまてやめろ
筐体デザインといいゲーム性といい映像といい音楽といい
全てが高次元でバランスよくまとまってますね
お金を払って遊べて、しかもかけたお金より多くのお金が手元に帰ってくる可能性がある
という嘘みたいな機種だなと思います。
ま、嘘なんですけどね(おは天GG1セット-39k…)
アメグレまでの道のりは遠い…からこその歓喜の瞬間なのでしょうね