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平成の終わりにホールイベントに出会った話
平成の終わりにホールイベントに出会った話
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マグさんさん
初めての20スロはクレアちゃん2でした。クレアちゃんの可愛さを知れました。いやあ、クレアちゃんかわいいですよねえ。 - 投稿日:2019/10/20 23:58
「な、なんだこれ、今こんなことが許されるのかよ……」
2019年4月末日。
年号が変わるという大きな節目の前日。
2015年からパチスロを始めたボクからすると、きっと、最初で最後のホールイベントに遭遇することになった。
・・・
K県の山奥。
自称「日本で一番ヤバイホール」を自称しているその店。
インターネットの噂レベルでしか聞いたことのない店舗には、
最新台は一台もなく、いわゆる珍古台が多いそのお店。
閑古鳥が鳴いているだろうと思いのんびりと自称ヤバイホールに訪れたが、
そこには狭い店に溢れんばかりのスロッターが台を打っていました。
鉄火場という表現が正しいかもしれません。自分が見たこともない五号機の台を打つ先輩スロッター達。
それもそのはず、このホールにはピーワールド調べで全国にこの店にしかない台が何台もあるのです。
SNSを見ると、GWに全国でここでしか打てない台を打つためだけに遠方から訪れる人も多いとのこと。
なるほど、それならばこのホールにここまで人が集まるのも納得。
それでは、ボクもこの熱気に乗じて色々な台を触ってみましょう。
・・・
「いや面白くねえ!」
打ち初めて数時間。その間に何度も繰り返す台移動。
それもそのはず。ボクからするとこの店にあるホールは初めましての台しかない。
思い入れが何一つないのだ。
ワニワニパニック風だったり、ダイナマイトの絵がかかれているアクロス風だったり、軽くイッている猫が鳴いている台だったり……。
どれも、これもほんの3年前からスロットを始めた尻の青いスロッターには理解できないものばかりだったからです。
「なんだよ、猫が車庫入れするって…猫が回転寿司の玉子巻きを取ったら当たりって…顔がふぐりっぽいのなんなんだよ…」
……あの日から半年経った今でさえも、あの台が一体なんだったのかが全く分かっていません。ボーナス中にふぐり猫が盆踊りを踊ってたし。
仕方ない、帰るか。ここはボクみたいな初心者スロッターが楽しめる場所じゃないんだ。
そう思って最後にホールを隅々まで見ていると……。
異質な空間に異質な島を見つけました。
「金の卵を探せ」
ラミネートされたPOPには金色の卵とその文字と、電源が消されたデータカウンター機に金の卵の絵が貼られているじゃありませんか。
一体なんなんだこれ……。
お昼に店に訪れた時は気付きませんでしたが、この島にある10台だけはデータカウンター機が見れないようになっていました。
また別のPOPには「金の卵がどう育つかはあなたの腕次第」という文字。
つまりは、座って実際に打ってみるまではこれがいい台かどうか分からないという仕組み。
卵の中身、つまり設定が実際のところどうなのかは誰にも分からない。
補助の役割をしてくれるデータカウンター機に頼らない腕利きのスロッター御用達という訳だ。
おう、任せな。これでも半年前まで無職でスロットで食っていこうとしてたんだ。俺っちが卵を孵化させて不死鳥を見せてやるぜ!
・・・
そんなこんなでデータカウンター機が見れない台を打つこと三十分。
今まで流れていた店内BGM(あまりセンスがいいものではない)が突然消えて、さきほどまでのBGMよりもうるさいマイク音が店内に鳴り響いた。
「午後5時から大抽選会を行います!! 参加費は1000円!! 当たりを引いたお客様には×××(すみません、店舗特定に繋がる恐れがあるため伏せます。)の設定6を解放致します!!119.9%!!!もちろん打つ前に設定の確認が出来ます!!!」
??????
平成最後の日になにを言っているんだ……?
日本のどこに行ってもこの手のイベントは禁止されているはず……。
いや、そんなことを考えている場合ではない。
打ち散らかしている結果総投資4万円。機械割119.9%のAタイプ。午後五時からでも閉店の九時までで十分に捲れる。
悩むな。勝ち取れ。詳細は何一つ知らないけど、午後五時までこの金の卵を育てよう。
・・・
金の卵の中身は無事に死産しました。だけども勝負はここから。
午後五時になりカウンターには119%欲しさのスロッターが。
いや。もしくは昔の祭りの名残を楽しんでいる人たちかもしれません。
抽選会はとても単純で箱の中に10本の棒が入っており、当たりのその内一本のみ。
約15人の中から当たりの1本を引けることが出来れば設定が掴める。
今までのスロッター人生の中でこんなに簡単に設定6を掴める機会は正直言ってない。
参加費は1000円だが、ビニール袋に入った1000円分のメダルと箱に手を伸ばす参加者達。
しかし、、、誰も引けない。
不正はしていない。実際に入れる所を全員が見ている。
つまり、全員の引きがアレなのである。
一周で終わると思われていた祭りはまさかの二週目に。
店側もこれはと思い、10本から9本に急遽変更。
が、引けない。誰も引けない。スロッターの癖して1/9が誰も引けていない。
1/8にして3周目に突入。
ぼくは、毎回毎回手に力を込めていましたが、、、
挑戦虚しく他の方が引かれていました。
くやしい!!!!119.9%が1/10で打てるチャンスだったのに!!!
ぼくが帰るときに、該当の台を確認しましたが、順調に箱を使っていました。
さすが119.9%のAタイプ。みんな首ったけになる理由ですね…
・・・
そんなこんなでいい時間。
結構遠い所から来ているので、早めに切り上げないと帰れなくなります。
ジェットカウンターでメダルを流し、カウンターに行き景品を受けると店員さんが……。
「あっ、ウチの換金所の場所分かります?」
やめいやめい!!!!これ以上はコラムにできないし審査から弾かれる!!!!!!
・・・・
そんなこんなで平成最後の日に危ないホールに言った話でした。
このホールでは、今は設置できない5号機初期の台も多いということ、
また、4号機時代の怪しい催しを懐かしみたいという方が集まっていたんだと思います。
自分は生まれて始めての体験となりましたが、この時代を共に過ごしてきた同士たちからしたら、
このお店のことを肴にお酒を飲むんじゃないかなあと思いました。
5号機も終わり、6号機の時代がもうすぐそこまでやってきています。
自分もあと5年もしたら「あのときはああだった」「あの台が無くなったときは悲しかった」と言いながらパチスロ仲間と語り合うのかな?
というちょっとしたセンチメンタルな気持ちを懐きつつ、長い電車を乗って帰っていきました(笑)
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マグさんさんの
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このコラムへのコメント(7 件)
いいなあ…そんなお店…