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俺の就職先がパチンコパチスロ雑誌のわけがない④
俺の就職先がパチンコパチスロ雑誌のわけがない④
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貯金爆弾さん
お久しぶりです。ドリクルは金欠で引退してます(涙) - 投稿日:2022/02/01 20:16
このシリーズ、恐ろしくレビュー数が少ないので需要は限りなく低いと思いますが、始めてしまったからには腹をくくり、最後まで書くことにしました。てか、逆にレビュー数が多かったら、日和って途中でヤメてますけどね。
というわけで今回はその④、完結編です。
4月上旬。
G誌の面接でまさかの不採用を食らい、路頭に迷った貯金爆弾青年。
しかし落ちたとはいえ、面接の内容は待遇面オンリーだったので、これは「縁が無かっただけ」と割り切り、悲観的には捉えていなかった。
ということで、次なるターゲットは「M誌」。
正直、M誌を買ったことは一度も無いが、大学時代の友人である「K川君」がM誌派だったので、彼の家で読んだことは何度もある。それなりに内容は覚えているし、好きな企画ページもいくつかあった。
早速コンビニで「スロM誌」を立ち読みすると、スタッフ募集ページを発見! よっしゃ、天は我に味方セリ。こうして人生初の(そして最後となる)M誌を購入し、編集部へ履歴書を送付。今回の履歴書は、あえて熱量をG誌の半分程度に抑えておいた。この奥ゆかしい内容に、自分が面接官だったら一発で採用を決めるだろう。
履歴書を送ってしまえば、あとは待つのみ。こちとらヒマだけはあるので、近所のスロ専ホールへ入り浸る。このホール、家から徒歩5分なのが魅力だが、常に客が2~3人しかおらず、サッパリ出ていない。上京して数週間、すでに『ドリームセブンJr』で50万近く失っていた。前回書いたように、これはパチスロの神からの「叱咤激励」だと捉えていたが、さすがに負けるペース早すぎだろ・・・。
この日はノーマルの『チャンピオンカップA』を打ってみたが、やっぱりボロクソに負けた。
さすが東京砂漠、パチスロのROMまで干からびてやがるぜ・・・。これ以上、叱咤激励されては破滅するので、しばらく禁スロを余儀なくされたのであった。
そんなこんなで4月中旬。
迎えたM誌の面接日。
この日の面接官は、編集長・編集B氏・編集K氏の3人。開始早々に、編集長から「M誌の編集部はパチもスロも掛け持ち可能」であることを聞き、俄然テンションがブチ上がる。さらに、編集B氏からの「最近は何を打ってます?」という質問をキッカケに、完全に自分のターンへ突入。パチンコパチスロ話に持ち込めば、こっちのモノである。
以下、面接の内容を一部再現。
編集B「パチンコはミサイルを打ってるそうだけど、釘読みは出来る?」
自分「正直、釘読みにさほど自信はありませんが、通っていたホールのミサイルに限定すれば、完全に調整ポイントを把握し、アケシメを看破していました。しかし他のホールへ行くと、調整ポイントが異なるため、これまでに培った経験が全く通用しなくなります。この難しさ、奥深さこそがミサイルの魅力であり、それに気づくキッカケを与えてくれたのが、パチM誌のミサイル特集でした」(めっちゃ早口)
編集B「ははは、かなりミサイルに入れ込んでますね。で、パチスロはコンドルが得意みたいだけど、やっぱり勝ってます?」
自分「コンドルだけならそれなりに勝ってますが、月の半分くらいは遊びで裏モノや珍古台を探して打ってしまうので、トータルだとあまり勝ってないですね」
我ながら完璧な受け答えである。ミサイルでは暑苦しいまでの情熱を、コンドルではサラリと勝ち組みであることを印象付けつつ、遊び打ちの話も絡めることで守備範囲の広さをアピール。B氏の雰囲気も好感触だし、この面接、勝ったな。
と思っていたが、ここから風向きが変わる。
これまで、ただ黙々とメモを取っていただけのK氏。彼は静かに、メモ帳に視線を落としたまま、ゆっくりと口を開いた。
K氏「もし編集部に採用されたとしたら、どんな企画をやってみたいですか?」
自分「はい。パチM誌と比べて、スロM誌はバラエティページが弱い印象がありますので、まずはスロM誌でバラエティページをやってみたいです。それこそ勝ち負けに関係ないような、完全にお遊び企画を」
K氏「具体的には、どんな企画?」
自分「えっと、そうですね。・・・ちょっと今スグには思いつかないですが」
K氏「ふむ。そこまでは考えてない?」
K氏は顔を上げ、その眼がギラリと光った。これはマズイ。何でもいいから答えるべきか? 考えろ、考えろ・・・
自分「・・・え~と、ですね。・・・たとえば・・・普段、たくさん負けてるボッタクリホールに、仕返しする方法をレクチャーする企画・・・とか」
K氏「ふむ。どんな方法で?」
って、この話まだ続くの? これはもしや、圧迫面接ってやつでは。
自分「ホールに仕返し・・・う~ん」
K氏「回答できない?」
自分「いや・・・あのですね・・・たとえば・・・パチスロを打っていて、エラーが出たりコイン補給の時。何でもイイから店員が台を開けた時に、隙をついて台の中にカマキリの卵を投げ入れるんです。で、春になったら、カマキリの赤ちゃんが払い出し口からワラワラ湧き出して、ホールをパニックに陥れるという・・・。名付けてカマキリ爆弾! ・・・みたいな?」
K氏「はい、わかりました」
いや、わかりましたって何? アナタが何を考えてるか、こっちは全然わかりませんけど?
つーか、会社の面接で「カマキリ爆弾」って・・・。何を言ってるんだ俺は。
その先の面接は、頭が真っ白になってサッパリ覚えていない。途中まではバッチリだったのに、最後にやっちまった感が残る雰囲気で終了となった。
あーあ、これは際どいなぁ。採用か不採用か、後は待つのみである。
そして数日後。
M誌編集長から、結果を知らせる電話が。
「採用です。ゴールデンウィーク明けから出社して下さい」
おおお、採用キター! これにて就活終了!
いやー、良かった良かった。このまま無職が続いたら、マジで路頭に迷うところだったわ・・・。
これもパチスロの神からの「叱咤激励」のおかげか? あのクソ負けがあったからこそ、自分にしては奮起して動いたもんなぁ。
・・・ん? もしや今パチスロ打ちに行ったら、就職祝いで勝てるんじゃね?
さっそく身支度を整え、ダッシュで近所のスロ専ホールへ向かう。今日こそ勝つ。いや、勝てるハズ。つーか、もし負けたらカマキリ爆弾をお見舞いするぜ?
【テナント募集】
その貼り紙は紛れもなく、店が潰れていることを告げていた。
・・・っておいっ、勝ち逃げするなクソ店が!!
パチスロの神なんていない。
業界入りを果たすと同時に、それを実感した貯金爆弾青年であった。
~完~
長々とありがとうございました。
【追記】
例によって、面接の細かい内容は適当に再現しています。
ちなみに入社から1年後、本当にスロM誌で「カマキリ爆弾」をイラスト付きで紹介したのでありました(なお、読者から苦情が来た模様)。
7
貯金爆弾さんの
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このコラムへのコメント(10 件)
あら、ここにも読者様がw
やっぱりもう少し濁すべきだったかなぁ?
面接官については、ノーコメントでお願いします!
おふざけ企画は自分のライフワークと化してましたね。まあ、人気はイマイチでしたけどw
叱咤激励は、ほんとキツかったです。てか、この話を書き始めてから、例のスロ専が1ヶ月で潰れたことを思い出し、今さらムカついてきましたよw
B氏はバッテリーマン、K氏は久家氏?
叱咤激励もかなり行かれてますね…
潰れる直前の店にとっては、ボーナス的な存在だったでしょうね、自分は。
でも、あの店が営業続けてたら、たぶん負けっぱなしだったと思うので、これで良かったのかも?w
ぐはっ、まさか当時の読者様がいるとは! しかもあんな小ネタページを覚えていてくれてるとは・・・。
いやはや、嬉しいやら恥ずかしいやら照れくさいやら、もっと濁して書くべきだったかも(照)
あ、自分は裏モノ好きなんで、そりゃあアレにも参加してましたよ~。準レギュラー的なポジだったかな?(笑)
なんか「つづく」と書いちゃうと、早く書かねばならない謎の使命感に襲われ、編集者時代の〆切を思い出しましたよw
新入社員編、ネタはあるけどヤメときますw
つーか、あの仕返し企画が貯金爆弾さんだったなんて(笑)
マガのおふざけと言えば、私が愛して止まなかったウラウラべっかんこ。もしやあのメンバーの中に!?なんてのは邪推でございますな。
つーか、マジで読者として端から端までねぶるように見ていた雑誌です。
楽しませていただいてました!あざまっす!
と思ったら完結編とは。
そうか、これから貯金爆弾青年の新入社員編が始まるんだwww