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近所の店が潰れた話
近所の店が潰れた話
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マグさんさん
初めての20スロはクレアちゃん2でした。クレアちゃんの可愛さを知れました。いやあ、クレアちゃんかわいいですよねえ。 - 投稿日:2022/03/17 01:38
都営三田線「志村三丁目駅」。
この駅には平成に取り残されたパチンコ屋があった。
そう、"あった"んです。
1月末の5号機撤去と共に消えていったパチンコ屋。エース志村。
今回はこの店の思い出を書き納めようと思います。
◆ラスベガスはここにあった
昨今のパチンコ屋の内装は、とにかく綺麗です。
清潔感を全面的に押し出しています。
店に入りやすい雰囲気作りというのが大切になっていると感じます。
では、エース志村はどうでしょうか。
内装の壁紙はラスベガス一色です。
海外のTHE スロットマシーン、ルーレット、名前も知らない高層ビルの絵・・・
地下にあるスロットコーナーはラスベガスよろしく「夢を掴め」と言わんばかりの内装でした。
が、壁紙はタバコの煙で黄ばんでしまい、色あせた雰囲気が哀愁を漂わせていました。
それに対し2階のパチンココーナーはシンプルそのものでした。
地下と2階の温度感が違いすぎます。
さきほどまでのラスベガスはどこに行ったんだ。
どうぶつの森で部屋の統一感がない奴かよ。
ちなみに一階部分ですが、4畳もありません。
あるのは精算機だけで、地下と2階につながる階段しかありません。
なんとなく、この店が存続できなかった理由が分かってきましたね。
◆昔ながらの新装開店新台が強い店(中間設定)
平成に取り残されている店は、設定の入れ方も平成です。
シンプルに新装開店の新台が強かったです。
ただし、世間一般の新台ではなく、予算の都合で安い中古の台が導入されがちでした。
2018年の夏に新台として、「コクッチーブラック」が三台導入されたことがありました。
ちなみに、コクッチーブラックは2016年5月の台です。
普段の会社帰りでは見ることがない、若者が打っていました。
この店の客の年齢は30代後半~棺桶に足を突っ込んだぐらいの方がメインのユーザーなので、自分も含めて若者がコクッチーブラックを占領しているのはなんとも違和感がありました。
設定がどうだったのかは覚えていませんが、その代わりにレギュラーを引いてもデータカウンターが増えなかったことは覚えています。
配線の問題なので、店員を呼んで5分ほど格闘していましたが直らず……。
「そのまま遊戯しても問題ないので、このままでいいですか?」と言われ「えっ、はあ・・・」と答えたことは覚えています。
◆ジャグラーコーナーの風神雷神
いつ行ってもジャグラーコーナーには風神と雷神がいました。
お婆ちゃん二人組なのですが、「お婆ちゃんってこんなに大きかったっけ?」と思うほどインパクトがあるため風神雷神と呼んでました。
風神雷神はどちらも白髪で、いつも大きな荷物を隣の椅子に置き合算の悪いジャグラーを強打しています。
他の店なら間違いなく店員に止められていますが、どの台を打っても大体変わらないので、店員もノータッチです。
たまに、箱をカチ盛りにしている風神雷神を見るのですが、合算といい、REGが悪いのです。
間違いなく風神雷神の力で無理やりだしていたのでしょう。
この店が存続出来なかった理由の一つだったかもしれません。
◆令和を祝う平成に取り残されたホール
2019年5月。平成が令和になりました。
どの業界も新しい年号を祝っていました。
この店も例に漏れず、新しい年号を祝っていましたが・・・
▲もうちょっと頑張れよ。
◆休業要請もドアを開けて換気営業
2020年4月。新型コロナウイルスにより、緊急事態宣言が発令。
それに伴い、パチンコ屋は東京都の休業要請対象施設になりました。
休業の流れは全国的なものとなり、98.7%のパチンコ屋が休業をしていました。
……エース志村は営業をしていました。
全国1.3%の中にエース志村はいたのです。
自動ドアを開けたままにし、「うちはずっと換気をしている」ということで営業を続けていました。
朝も夜も晴れも雨も関係ありません。
先程書いたように、1階部分には精算機しかありません。
一体、何をどう換気しているんだろうと思ったのですが、エース志村はストロングスタイルで営業を続けていたのです。
後になって思ったのですが、この時点でエース志村の財政状況は火の車。
休業すればそのまま閉店という所までリーチがかかっていたのでしょう。
▲休業要請に応じない都内15店舗として都に公表される
◆6号機を置くたびに客が離れ・・・
変な台が多かったなあという印象でした。
下記が覚えているものですが、2020年の末でこのようなラインナップだったと思います。
・ベン・トー
・STEINS;GATE 廻転世界のインダクタンス ランヴォア
・バジリスク3
・南国物語スペシャル
・まめ
・ちゃぶ台返し
・シークレットハイビスカス
・CRシルバーダイヤモンド
wayback machine(デジタルアーカイブサイト)で2022年1月のp-worldを検索すると、
6号機がかなり多く、5号機の撤去を進めていましたが、6号機が増えるたびに客が減り、
世間体も悪くなったホールはその姿を消していったのでした。
こうして、エース志村は閉店していきました。
独特な雰囲気なお店だったと思います。
休業要請に従わないストロングスタイルなお店ではありましたが、
自分の行っていたパチンコ屋が初めて潰れるという体験をしました。
無くなって当然の店舗と言われてしまえばそこまでですが、10年前に戻れる店舗であったことも確かです。
愛想の悪い店員、薄暗い地下のスロットコーナーには風神雷神、昭和の壁紙。
何とも言えない喪失感のようなものを感じました。
風神雷神は今後どこでジャグラーを強打することになるのだろう。
今はそれだけが心配です。
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マグさんさんの
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このコラムへのコメント(4 件)
そうゆう小さな絶望の積み重ねが、人を大人にするのです(七海建人)
私も、現住まいから一番近い店舗は潰れました。。。また大人になれそうです。
ウチの一番近いお店もいつだろうと言う状況。
昔良くいた常連さん達がいなくなってから寂しいもんです。
と言う自分もちょっと離れた大型店行っちゃうもんね