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ありがとう、自由帳
ありがとう、自由帳
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ダストさん
- 投稿日:2024/07/04 23:29
活字を読むのが好きだ。
変なところで厳格な親父が、その楽しさを教えてくれた。
小1の頃、クラスはファミコンの話題で持ちきりだった。兄と俺も当然のごとく、「僕らもファミコンを買って欲しいよお」と親に泣きついた。数時間粘った挙句、親父が買ってきたのはまさかのMSXだった(これ、俺と同世代で知ってる人は、大爆笑だと思います)。兄と俺はマリオに夢中になるクラスメイトたちを横目に、唯一買ってもらえたゲームソフトで、ただでさえ難易度の高いイーアルカンフーを、泣きながらテンキーでプレイしていた。
もちろん漫画などもってのほかだった。
1週間の小遣いは小1の頃30円で、小4の兄は50円だった。駄菓子屋やキン消しの誘惑を振り切り、必死に貯めたお金で初めて買った漫画が「ついでにとんちんかん」の6巻で、ぼろぼろになるまで何度も何度も読み返した。
そんな親父が、唯一無条件で買ってくれたのが、本だった。娯楽が本しかないとあってはそれに没頭するしかなく、初めて一人で黙読することができた「王様シリーズ」から始まり、高学年になると「ズッコケ三人組」にどハマりした。
成長し、月ごとにまとまった小遣いをもらうようになると、千円札を握りしめ、ブックオフの100円コーナーで小説を10冊買い一日中読んで過ごす、というような暗い休日を楽しむようになった。
何度か自由帳に投稿させて頂いたが、俺は成人してからの約20年間、ギャンブル、特にパチスロに人生を支配されてきた。
それでも変わらず小説は大好きだったし、活字とパチスロの融合である「パチスロ必勝ガイド」には殊更に夢中になった。
給料が入ればわずかな生活費を除いて全てをパチスロに注いでいたのだが、無頼を気取り、いつでもゴミのような人生を終えてもいいと思っていたある日、新しい生命を授かることとなった。
身軽に過ごしてきた人生に責任という名の重力が生じ、「うわーい!今日は二万しか負けなかったからむしろ勝ち!!」などというたわけた言葉に蓋をすることとなったが、パチスロに対する愛は醒めず、少しでもパチスロに触れていたいという想いから、パチスロブログを読み漁るようになった。
そこで出会ったのが満栗返士謝太郎さんの「萌えスロマニアックス」だ。
俺よりだいぶ若い彼の、いい意味で狂った文章の虜になった俺は、毎日更新を心待ちにするようになったのだが、そのコメント欄でパチ7というサイトでコンテストが開催されることを知った。
文章を書いたことなどほとんどないが、抽選でもらえるというQUOカード目当てでお題に沿った文章を投稿したところ、まさかまさかではあるが、決勝に進出できることとなった。
そして、行われた決勝戦では惨敗となったが、パチ7で会員登録をすれば誰でも好きな文章を投稿できる自由帳というものがあることを知った。
満栗さんに憧れブログをやってみようと思ったことはあったが、ネット弱者には敷居が高く、会員登録もしているしせっかくだから俺が感じたことを思うがまま綴ってみよう、と3本コラムを投稿した。
今では「誰か★つけてくれないかな」とか「コメントきたらうれしいな」など思っているのだが、当時は自由帳のシステムを全く理解しておらず、ただ投稿しただけで満足していたある日「月間賞受賞のお知らせ」というメールが届いた。
え?このサイト、自由にコラムを投稿できる上にQUOカードまでもらえるのかよ!
喜びのあまり小躍りしながらコンビニでいいちこを購入した俺であったが、パチスロを引退した身であるが故にネタもなく、それ以来投稿をすることはなかった。
それからしばらく経ち、コロナが世界を襲った。
行動を制限され自由に暮らすことを奪われた生活の中、俺を助けてくれたのは小説であり、自由帳であった。
度重なる緊急事態宣言の発令により、それが解除されてもなお一人飲みでさえ後ろ指をさされるようなストレスのたまる日々を送る中、子供を連れて行った病院から見える駐車場が、かつてパチンコ屋だったことを思い出した。
その思い出を自由帳に投稿したところ、再び月間賞を頂くことができた。
藤子不二雄A先生の名作、「まんが道」はご存知だろうか。
俺のバイブルであるその漫画でたびたび「漫画少年」という雑誌が登場するのだが、手塚治虫のジャングル大帝をはじめとした名作漫画が連載されていたほか、投稿コーナーを設けており、それが登竜門となり、かのトキワ荘の面々、寺田ヒロオ、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、そしてもちろん藤子不二雄を輩出したといっても過言では無い伝説の雑誌だった。
その、「漫画少年」に似たものを、パチ7と自由帳に感じたのだ。
連載されているプロの作品では佐々木さん、ラッシーさん、カタギリさんのファンになり、自由帳に投稿されている方にも、ぶっとんだ文章を書かれている方が多数おられる。
冒頭で触れたように、俺は活字を読むのが大好きだ。
パチスロも、パチンコも大好きだ。
昨今、水着のグラビアなどが載っているパチスロ雑誌は、俺が愛したものではない。
そんな中、パチ7は無料でプロの文章が読める上、気軽に投稿できる。
そんなサイト、他にはないのかどうか、ネット弱者なのでよく知らないのでもしご存知の方がいたら是非教えてください。
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ダストさんの
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このコラムへのコメント(20 件)
読んで頂いてありがとうございます!
自分も動画は見るのですが、ガイドの全盛期にヘビー読者だったのでやはり文字を読みたい、と思ってしまいます。
また、自分の文章を読んでもらうという喜びをパチ7で知りました。
いつの日かオフ会なるものに参加してみたいとも思っているのですが、大人数の飲み会が不得手であるのでなかなか敷居が高く…暖かいパチ7のユーザーなら大丈夫ですかね?w
5、6年位前までよくパチ7様に投稿していた者です。
パチンコパチスロの面白さって人それぞれ感じ方が違うと思うんです。今は動画媒体がメインで見てわかる楽しさを伝えやすくなっている時代だと思います。
言葉と文字。
同じ単語でも表現の仕方は違いますし言葉には勢いが、文字には感情が、含まれる成分から好きずきは別れる部分があると思いますが私はよりその人の感じたことや考えたことが知りたくて文字を好みます。
片っ端から色んなサイトにアクセスしたって吐露する言葉は変わりません、ただ一つ言えるのはパチ7以上に暖かいユーザーの多いサイトは無いと私は思いますよ
おお、ギアンさんに続きMSXに触れて頂いた人が!!
ほんとにね、テレビゲームかってきたって親父にいわれてそれがMSXだったときの絶望感、まだ覚えてますよ
おれ、あのとき、はじめて天を仰ぎましたw
やはり活字に触れてるのは大きいよなあ
ちなみにMSXは当然持ってましたよw
テープレコーダー繋げてお風呂入って出てきたらようやくROAD終わっててみたいな時代だったなあ
是非、堪能してください!
1から読まないと気が済まないタイプなので全力で駆け抜けようと思います!
ほんと、すごいタイトルですよねw
vol.136本当に神回です
読んで頂きありがとうございます。
自分はとにかく色んな人のコラムを読むのが大好きなので、自由帳がコンテストのときくらい毎月賑わったらいいな、と思っています!
スケルトン忠臣蔵知らなかったです、タイトルが素晴らしかったのでネット開いたら最初に出てくるページに設定させていただきました!
楽しみが増えました、ありがとうございます!
まあ、悪く言うと素人集団(本業ではないという意味で)だからこその色って奴でしょうか。
過去に私がクソみたいな事もしたけど
何だかんだで、良き場です。