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ルックバックを観た
ルックバックを観た
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ギャンtubeさん
パチ屋が好きです。居るのが好きです。 【Twitter】 @1gyan_tube 【YouTube】 https://youtube.com/@1gyan - 投稿日:2024/11/18 16:15
かつてジャンプ+に連載していた
「ファイアパンチ」で衝撃をくれた漫画家、
藤本タツキさんの読切「ルックバック」が
アニメ化という話を聞いたときは
その完成度故に、そりゃそうと納得したものです。
より多くの方に届くべきだぁと感じる
間口の広い作品だと思っていた。
映画館には足を運ばなかったが、
現在、アマプラにて公開中とのことで
ダウンロードをしておいた。
それをバイトの帰りの札幌→東京間で見ました。
改めて眺めてみて
一言で言うと「わがままな物語」だと思った。
とてもいい。
音楽から風景描写から声優さんから
余り記憶力がないので原作との差異には鈍感だが
純粋に気持ちよかった。
子どもながらの気持ち悪さや
夢を見ることの素晴らしさ。
快さ。
もうすっかり蓋をしていて
自分の主観ではとらえられないその気配を
移入することで体感できた。
漫画には出来ないことをアニメでは可能、
それが五感へのアシスト。
想像力を補うレールが、良し悪しはあれ
アニメでは音や光、色彩によって敷かれる。
片手間の、シートベルトに縛り付けられた
受動するしか脳のない、
というか脳しか動いていない人間には
とんでもなくエキサイティング。
他人の人生がストローを経由して喉へ侵入し
血管を巡って擬似的に実感に至る。
あらゆる挫折や省み、喜び、沸き立ち
かつて味わったそれらとのリンクが
繋がってパチパチと刺激を送ってくるから
「ルックバック」というタイトルに
しばしば立ち返る。
こんなことをなぜパチスロコラムに書くのか
と言われてしまえばそうなのだけれど
僕は以前も書いたけれどバンドマンのなり損ない
ビジネスマンになりきれず
金に翻弄されパチ屋に逃げ込んだ人間で。
劇中にある主人公たちが作用し合う描写にも
恥ずかしながら似たような経験がありまして
何の気なしに言われた「褒め言葉」に
気を良くして続いたのがバンド人生だった。
そして劇中の彼らはある程度の成功例まで行き
自分は劇にもなれない地点で死んだ人物。
でも悪い人生だったとは思わない。
自分語りで申し訳ないが、
今回、札幌に出向いたバイトを
紹介してくれた友人はかつてのバンドメンバーで
高校時代カラオケが好きなだけだった自分を
バンドのボーカルに仕立ててくれた人物でもある。
彼は僕とやっていたバンド解散以降、
バンドからは離れたけれど
僕はバンド活動を続行。
彼は何を思ったのか、
僕が片手間にやっていたコンサートのバイト先にやってきた。
(このバイト先も実は彼が見つけてきてくれたもの)
僕は彼とのバンド時代に
すっかりバイト先で任される存在になっていたため
彼がバイト先にきた時には方々に紹介して回った。
また、これの影響とは関係なく
彼もまたすぐ信用を勝ち得て頭角を表していた。
その後、
僕はバンドが少し忙しくなり
バイトも別のものをメインにして
彼とも疎遠になった。
しばらくして
粉骨砕身、自殺未遂もしたりして
精一杯目一杯にやり切ったバンドにも
限界を感じ何者でもなくなった自分は
借金ばかりこさえて呆けていた。
そんな自分にはもちろんパチ屋は優しかった。
いつでも優しかった。
バイト先とも上手くやれなくなり
年齢不相応な報酬や扱いにも疲れ
いよいよ未練もないやと思っていた頃
すっかりプロフェッショナルになっていた
彼にまた僕は拾われた。
「無職」をやり始めてからのバイトは
彼のツテでの仕事です。※X参照 現在225日目。
色々端折ってはいるけれど、
彼と僕の関係はそんな感じで
どちらもどちらかが欠けていたら
あり得ない今に到達しているのではないか
と、たまに思ったりもしている。
ルックバックの話に戻る。
若干のネタバレをするので、
控えたい方は観たあとに続きを読んでほしい。
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京本が殺された世界と
生きながらえた世界
その二つが並行して存在するような
そんな描写がある。
しかし、ああすれば良かった
こうすれば良かったとして
「じゃあ実際にしてみたらどうかな」と
描いた挙句に
「結局同じ未来を目指してしまうんじゃね?」
という見解を示してくる。
(僕はそう受け取った)
個人的にはそれがとても気持ちよかった。
ああすれば良かった
こうすれば良かったと
思わない今ではない。
うちいくTVでナカキンさんが
プレハブ小屋で探していた映像に
バンドマン時代
本当に勇気づけられたことがあった。
※パチ7に登録したのも確かそのとき
あの頃、僕は何か真っ当で
パチスロなんて打っている自分を世間に
明かしてはいけないと思っていた。
でもしっかりパチスロは打っていたし
ただでさえ凡庸な才能を
より量産的な人間として世に見せていた。
ナカキンさんは
すべての醜さを世間に晒し
その上で人気を勝ち得ていた。
単純に格好良かった。
当時ならサンボマスター、ホルモン
最近では夕闇になんとやらさんなどバンドマンも
公にギャンを好んでいることを話して
それをプラスにさえしている風潮もある。
そういう「使えるものは全部使う」
というような全力な自分で挑まなかったことを
今になって悔やむこともある。
でも今は今だと、先日アラフォーにして
うちいくTVのオーディションにも出向いた
それさえ早くも後悔していたりしたのだが
どんな未来がきたとして
それは俺という人間がした選択によって
"どうせ"辿り着くべき結果なのだと
そんなことを「ルックバック」に
たしなめられたような気がする。
思い上がるな。
ただやるだけ。
因みに、僕もカラオケマンの前には
とにかく絵を描いている少年だったが
蛇足になるので省いた。
本当に当時は馬鹿みたいに夜通し
絵を描いていたが
描いていたつもりだったが
恐らく劇中の通り、更にその上を行った人らが
いま本職になり得ているのだと思う。
それを知らしめる物語でもあったように思う。
観ながら、何度も涙ぐんで
隣で知らん顔して寝ている友人に
「観られたら恥ずいかも」
「まぁでもアラフォーだしいいか」
「言われたら"お前も結婚式泣いてたやろ"って言お」
とか考えてました。
いい作品です。
ぜひ。※ゾナハ病のそれではない。
夢を追っていた(追っている)人が
ここには多いんじゃないかと
そんな思いで勝手に場所を借りました。
読んでくださってありがとうございます。
4
ギャンtubeさんの
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このコラムへのコメント(4 件)
泣ける場面、多いですよねぇ。
小学校の雰囲気や閉塞感、それでも無限に沸き立つ夢や希望。
危うく頼りなくでもパワフルに生きる彼女らが美しすぎて眩しかった。
わぁもうもう一回見たい。
リズム。なるほど。打っている時、物思いに耽ってしまうのはそういうことなんですね。
悔やむような場面というのはやはり浮かぶものですが、そのどれも、かけがえの無いターニングポイント(抽選契機)になり得ていて
今自分がいる場所がベストでは無いと思いつつも
手放すには惜しいものばかりです
人生は終わってみればすべてがいい思い出とはいかないものの、その経験から酸いも甘いも嚙み分けて今を良くできればいいかなと思い今日もレバーオンしてます。お金は減ります。