【スロットコラム】── 久々の稼働、微笑みかける僥倖とその裏切り

本日は21:30から、久しぶりのホール稼働。
明日からは再び出張が控え、ここ最近は残業続きでまともにスロットに向き合う時間も取れなかった。そんな中、わずかな自由時間をつかみ取っての短時間勝負。

店内を一通り見渡すも、これといった台は見当たらず、「今日はこのまま帰るか」と足を向けかけた、その時だった。
──いざ番長、950G。

天井は999G。
まさに、拾ってくださいと言わんばかりの“僥倖”。この瞬間、全スロッターの血が騒ぐ。勝ち筋は明確、打たぬ理由はない。

が、結果はあまりにも儚かった。
天井到達からのAT、しかし駆け抜け。そしてAT後は刀ポイントにじわじわ削られ、ズルズルと持ち玉と追加投資が重なっていく。
──気づけばまさかの敗北。
結果は▲1880円。僥倖は、ただの錯覚だったのか。

気を取り直して着席したのは、マギアレコード。180ptから打ち始め、こちらも淡い期待を寄せる展開。ハズレを重ね、諦めかけたその最後のゲームで強チェリーからのボーナス。
──「持っているのか？」と思ったのも束の間、ATは非当選。
収支はわずかに+388円。

結局、本日のトータルは▲1492円。
7月の累計収支は▲51695円となった。

勝ちに飢えた今、わずかな希望を拾っては裏切られ、また拾っては追い続ける。
それでも打つのは、そこに「僥倖」があると信じているからだ。

──明日も出張。
だが、次の稼働を夢見て、今日も財布の中のメダルと共に、夜は更けていく。

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