ああ、今日もバイトはサボれない…って思ってたら、7月7日、ゾロ目の日だ。
財布はカツカツだけど、「ゾロ目なら何か起きるっしょ！」と友人とホールへ突撃。
抽選番号は333番。
「マジか！ゾロ目だ！今日は勝てる！」
…でも狙ってた台は全部埋まってる。
ああ、もう俺、大学生のくせにホールの養分になりに来ただけじゃん。
学校サボってきて、狙い台取れなかったから帰るという選択は皆無。

座った台で投資開始――
22,000円…44,000円…66,000円…。
数字だけ揃う投資額。
出玉はゼロ。
隣はドル箱タワー、俺はただの道化。
やっと当たったと思ったら、出玉111枚。
「111枚って、揃ったのは数字だけかよ！」
肩を落とし、財布も軽い。
目の前でホールがニヤッと笑ってる気がする。
まさに養分、完全にカモ。
天井到達もゾロ目。222G、333G。
「お、おい、これは運命…？」と思った瞬間、単発。

隣の台だけがゾロ目並みに連チャン。
笑うしかない惨めさ。
最後にレシートもゾロ目で埋まる。
投資も出玉も時間も、数字だけ揃う。
「ゾロ目の日なのに、勝てない俺…これぞ養分の日常だな」
財布を差し出し、惨めに負け、皮肉に笑う。
今日も俺はゾロ目に踊らされる、養分でしかない。

打つ前まで欲しいものなかったのに負け始めてから、この金があればと考え始め、帰り道に欲しかったTシャツをわざわざ買って8万円分の元を取るほど大事に着てみたり。

なんであんな風に金を突っ込んでたんでしょう。

負けても友達と酒飲んだくれて、そのまま徹夜で麻雀したり、そのまま次の日にイベントじゃないのに並んで打ったり、それでも楽しかったし悪い思い出ではなかったです。

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