「かぐや様は告らせたい」――原作は恋愛頭脳戦ですが、ホールに並ぶ台の前でも、僕らはいつだって頭脳戦を仕掛けられている。
私の狙い目はシンプルだ。
① レギュラー5連以降
② レギュラー後の100ヤメから130ゾーン狙い
そしてヤメ時は「レギュラー後は即ヤメ」「ビッグ後はアイキャッチ白ならヤメ」。
自分の中で固めたルールがある。
ところが今日、そのルールが牙を剥いた。
ビッグ2連後のアイキャッチ白を確認して潔く席を立った。
それが裏目に出て、後から座った人があっさり25%の引き戻しを掴み、4000枚を持ち帰ったのだ。
――あれは結果論だ。
いつもならそう割り切れる。私が続けて打っても同じ展開になった保証はない。
でも最近は出玉がモミモミしているせいか、「自分の知らない狙い目があったのでは？」と調べてしまう。
調べれば調べるほど、やはり期待値はない。
けれど、ゼロではなく“100%はある”らしい。
可能性の扉を前にして、自分が閉じてしまったのだと思うと、どうしても悔しさが拭えない。
結局、ホールで求めているのは「正しい選択」よりも「気持ちよく次に進める理由」なのかもしれない。
沢山打っていれば、結果は慣らされる。
分かっているのに、今日は心が慣らされなかった。
――かぐや様は告らせたい。
自分にこう言い聞かせたい。
「今日の負けは、未来の期待値に繋がる」と。

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