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【不定期】連続短編小説『光と影』②
【不定期】連続短編小説『光と影』②
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ゆうジンさん
ちょいちょい打ってます(笑) - 投稿日:2016/06/09 01:14
光と影①
http://pachiseven.jp/columns/column_detail/4598#contents
底抜けに明るい
後輩のタカシ。
出会った途端
第一声に驚いた。
『パチスロ打つんですか?教えて下さいよ!』
おそらく大学の同級生から
話は聞いていたのだろう。
それにしても唐突すぎる。
『あ、ああ…お前は打たんの?』
後輩とはいえ初対面なのに
ちょっと気さく過ぎたか?
『パチンコは打つんですが、パチスロは打ったことがなくて。で、ゆうじさんはパチスロ上手いよっていう話を聞いたんで!』
少しの心配も
杞憂に終わる。
しかし、やはり情報は
漏れているようである。
『じゃあ、今度打ちに行こうか?その前にタカシのホールにも打ちに行くわ!』
『ぜひ来てください!サービスしますよ(笑)』
そんな会話をしながら
その日のアルバイトは
過ぎていった。
後日、約束通り
タカシがアルバイトをしている
ホールに顔を出す。
『お疲れ〜』
『あ!ゆうじさん!来てくれたんですね!』
『普段はパチンコ打たんけど、ちょっと今日は打ってみるわ!』
『はい!ちょいちょい様子見に行くんで!』
軽く会話をして
適当な台に座り
淡々と打ち出す。
すると早速
タカシがやってきて
話しかけてきた。
『お客さん、ぶどうになってますね。直しますね』
と言いながらおもむろに
俺が遊技している
台の盤面を開けた。
ぶどうというのは
玉が釘に引っかかった
ところにドンドン玉が溜まり
流れない状態になることである。
その感じがぶどうに
似ていることから
そう名付けられた。
話を戻そう。
タカシはそう俺に
告げながら盤面を開けたが
実際にぶどうには
なっていないのである。
そして…
『どうぞ。』
と言いながらスタートチャッカーに
玉を入れ保留満タンにして
去って行った。
昔、台トラブル時は
お詫びとしてこのような
サービスは頻繁に
行われていた。
そう。
タカシはぶどうを解消する
フリをしながら
実はスタートチャッカーに
玉を入れにきた
だけなのである。
…つづく
※この物語はフィクションです。
3
ゆうジンさんの
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このコラムへのコメント(2 件)
本当にそうでしたよね!パチスロだって昔はトラブルが直った後はホッパーのコインをいくらか入れてくれたもんです。
今は下皿ある自分のコインで動作チェックされるだけですから(笑)