ここぞとばかりにコンプしたい。

何をせずともジットリと汗ばむこの時期、開店待ちの間にも首筋からたらりたらりと汗が流れ落ちる。
おそらく今日も今日とて、先頭集団は我先にとバジリスク絆へタバコを放り込むに違いない。

抽選番号が良番なら私もその仲間に加わるのかもしれないが生憎の３桁台、
凱旋・沖ドキあたりは確保できるやもしれないが･･･。
この番号で絆の島に駆け込んだところでショーウィンドウに展示されている
トランペットを眺めるニューオリンズの少年の如く指を咥えて見ている他ないわけだ。

はてさてどうしたものかと悩んでいると、


「･･･さい。･･･お好きな台を打ちなさい。どんな状況でも500枚はプラスになるから･･･。」


そんな声が聞こえた気がしたのは私のポジティブシンキングが産み出した白昼夢であろうか。
白昼夢のわりには妙に現実的なアドバイスだが、
ここはこの声の主（おそらく妖精）に掛けてみてるのもまた一興。


「入場整理券１０番までの方〜！･･･３０番までの方〜！」


そんな幻聴を聞いている間にいよいよ開店、まさに各馬一斉にゲートイン。

皆ちょっと掛かり気味じゃないかしら？なんてゲートに吸い込まれていく様を
携帯を弄りながら傍目に見ていると、無数のアプリの中に久しく起動していないものが
あることに気づいてしまった。


”Myスロ”


中学生の頃に机の奥底に隠しておいたエロ本を帰省したタイミングで
偶然見つけてしまったかのような興奮を覚えるが、
出てきた本がオレンジ通信ばかりだったことは内緒にしておこう。

久しぶりにミッションをクリアしてやろうじゃないかとMyスロを起動させ



モンスターハンター（ロデオ）のパスワードを発行する。
（通称ポコ◯ンモンハンである。）


スロットの液晶にカメラを向ける行為が何だか気恥ずかしくてMyスロに関しても
今までやったことがあるのはこの機種だけ。
しかしその気恥ずかしさをふっとばしてくれるくらい、この台はカスタムにはまってしまった
武器・防具カスタムに加え数々のミッション、称号･･･、
ゲーム性もさることながらカスタムがこんなに楽しいと思えた台はないのである。


朝の並びで聴こえた幻聴を信じ、後はこの台と心中するだけである。
さぁ見せておくれ、ラージャンボーナス５００G乗せのランクSSミッションクリアの文字を！！

朝一どハマりの連続で心が折れかけた所から、終わってみればしっかりと５００枚のプラス。
しかも新規ミッションを複数達成できたとあっては何も文句はつけれまい。
これで等価ならばなお良かったがそこまで贅沢を言っていたら
しまっちゃうおじさんにしまわれてしまう。


兎にも角にも、ありがとう今朝の妖精さん。

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