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サクラの花道 表通り2
サクラの花道 表通り2
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咲夜 一咲(サキヤイッサ)さん
月一ペースでコラム書いてます 偏見もあるので生暖かく見守って下さい - 投稿日:2016/09/15 14:09
遅番の副店長と交代で、今日の仕事も、やっと終わった
朝早くから来て、帰るのは夕食時
町は賑わっている
そんな、けん騒の中でも、私の頭の中にあるのは、あの事だけだ
桜田の死
アイツとの出会いは唐突だったなぁ
いきなりアルバイトから聞いた時は本当に焦ったものだ
まぁ、ヘソに玉が乗ってしまうような釘調整にしていたのだからクレームくらいは仕方ないと思ってはいたが、そこから、まさか脅迫まがい・・・、いや、あれは、もう脅迫そのものだな
脅迫してきて、いきなり「絆の6を打ちたい」とか言い始めたもんな
あの時の私は相当ボンクラだった
いや、今でも出来た人間だと自分で思ってる訳ではないが、それにしても、当時の私は本当にダメだったというのは間違いない
当時の私は店長になって経験が浅かった
まぁ、社員からやってはいたのだから職歴としては、あの時で既に十数年にはなるんだが、それでも、店長になり、最初は意気込んでいた
ところが、本社からの指示は
「スロットは全台、設定1でいい」だの
「もっと釘を絞れ」だの
渋れば利益が出ると信じ込んでいた現場を知らぬ者達の指示が絶対だった
さながら「良い大学にいけば、その先の人生は絶対に良い人生になれる」と信じる学歴信者の親のようだ
私が入社した頃のパチンコ、パチスロの熱さとは真逆のようだった
しかし、時代は、そういう流れになっていた
どこを行っても、いつ行っても設定に期待できず、ただヒキのみで出す
ビカビカと光り、ガシャガシャと動く役物を搭載したマシン
そのマシンを高く、無理やり売りつける販売業者
その機械代を稼ぐための自転車操業
そうして負けた者達のヘイトで溢れたネット
だが、誰も、それを止められぬ
誰も止めようともせぬ
その流れに漏れなく私も従わされた
会社員なのだから、その流れに逆らう事など出来なかった
そんな中、あの男、桜田が現れた
これから、どうなるのだろうか
そんな不安しかなかった
だが、桜田のやった事の意図が今なら理解できる
それは、ある意味で、当たり前の事だ
だが、その当たり前の事が出来なくなっていたのだ
それを無理やり強引に桜田は実行していった
○○署には、明日、電話してみよう
今日は時間も遅い
明日は昼からの出勤でいいから、午前中に電話し、色々確認しよう
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咲夜 一咲(サキヤイッサ)さんの
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