「後輩さん…あんたの敵は先輩として俺が討つ。」

パチスロを打つのにあたって、よく出てくる話。

それがオカルトについて。

今回かっつんからの連絡で、ノーマルタイプをハイエナして勝とうと言う作戦。

どんな台をハイエナするかと言うと、

『連荘せず、140まで回っていない台』

かっつん曰く、そのような台が当たりやすいとのこと。

そんな台を探して、仕事終わりにホールへ。

かっつんがハイエナ台を探している間、僕は打ったことの無かった北斗将を打つことに。

順調に当たり将の面白さが芽生えた頃、かっつんはバジ絆を打っていた。

ノーマルタイプハイエナ作戦とはなんだったのか。

BCがどうでモードがあれだったから打ったらしい。

結局当たるまで投資が跳ねて惨敗。

対する僕は+8,000円。

今回の件で北斗シリーズを始めて触ったが。

いいもんだな。

不思議と強敵も打ちたくなってきたので、後輩さんと強敵連れ打ちを決行。

翌日、仕事終わりに後輩さんとホールへ。

後輩さんはすぐに当たったが。

僕はまったく当たらず。

中チェ、強スイカを引くも微動だにせず。

気づけば投資が重なり残金2,000円に。

「あぶらさん、とりあえず出玉作りましょう…。」

後輩さんの作戦で、ノーマルタイプで出玉を作ることに。

僕は北斗将、後輩さんは偽物語Aに。

後輩さんがまったく当たらない中、僕はなんとか当たる。

それから連荘し、出玉を作ることができた。

その頃にはもう後輩さんの姿はホールには無かった。

「後輩さん…あんたの敵は先輩として俺が討つ。」

北斗での出玉を持ちクレア2へ。

これもさくっと当たりRTでも当たり、連荘を重ねる。

総投資17,000円からの回収19,000円と捲くる事ができた。

「やったぞ、やったぞぉぉぉぉぉ！！！」

所詮2,000円。されど2,000円。

その日は無事勝利を収めた。

はずだった。

人間欲が出ればそれが隙となる。

今僕は32,000円の借りがある。

今の勢いなら…1,500枚出るんじゃないかな。

ふと思い浮かべる。

勝つべく時に勝つ。

今がその時だ！

先ほど打ってたクレア2を打つ。

欲が出た人間にクレアは微笑まなかった。

欲が出た人間はひでぶした。

欲が出た人間ではGOGOランプは光らなかった。

勝ちから負けへの坂を急降下した僕は一人虚しく帰路へつく。

そんな僕を見ていた一人の黄金騎士が声をかけてきた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Next Episode...

3