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パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
2021.06.15
『ハナビ』の歴史。
佐々木真 パチスロ攻略ライターの思考ルーチン ハナビの日特集~8月7日はスロット・ハナビの日~
▲『新ハナビ』(2021年7月導入予定)
前回のラストで触れましたが、いよいよ『新ハナビ』が登場します。5号機の『ハナビ』でノーマルが復権したということもあり、ノーマルの王道といえば『ハナビ』を真っ先に思い浮かべる方も多いことでしょう。ホールの装飾などで青い法被を着たドンちゃんを見かけたら「ノーマルコーナーなんだな」と自然に想像が働きますね。
4号機の初代のデビュ―から見てきている私としましては、当然とも思いますが、ユニバーサルの戦略も上手く嵌ったなあとも感じるわけです。今回は、そんな『ハナビ』の歴史を振り返ってみようと思います。
★クランキー+サンダー÷2=初代『ハナビ』?
▲『ハナビ』(1998年)
初代『ハナビ』の登場は1998年。先に兄弟機の『バーサス』がデビューしておりました。どちらも同じリール配列ですが、リーチ目などリール制御が若干異なっています。その『バーサス』のリール 配列を見たときに「クランキー+サンダー÷2」だと思いました。当時、そう思わなかったスロッターは皆無かもしれません。それくらいイージーな問題です。
▲左:4号機ハナビ 右:4号機クランキーコンドル
『バーサス』と同配列の初代『ハナビ』と『クランキーコンドル』のリール配列を並べてみると、中リールは完全に一致しています。左リール・右リールも基本は踏襲しつつ『サンダーV』の特徴でもある3連ボーナス絵柄を加え、そこからバランス調整をされているだけです。いや、手抜きとかそういう意味ではありません(笑)。
いや、配列を作る作業って大変なんですよ。遊技機規則などの縛りがある以上、自由な発想でバンバンと新しいアイデアが出てくるものではありません。5号機でチェリー落としの配列だらけになっているのもそう。あれは『タコスロ』配列です。1998年の時点で、ほぼ配列の基礎はできあがってしまっていたと。そこから先は、一捻りのアクセントをどう活かすか。そこに各メーカーは苦心するしかなくなった。そう私はそう思っています。
ちょっと脱線しました。技術介入時代、ユニバーサル全盛期となった立役者は『クランキーコンドル』と『サンダーV』でした。この2機種をルーツにすれば、評価されないわけがない。作るほうはコケられない。それくらいの良血サラブレッドこそが『バーサス』であり『ハナビ』だったのです。
ただ『ハナビ』に影響を与えたのは、この2機種だけではありませんね。『バーサス』なら2機種と言い切ってしまって良いような気もしますが。歴代の機種のエッセンスも取り入れているのが『ハナビ』でしょう。
★『遅れ』などの演出
消灯やフラッシュの絡みといった演出の中心は、もちろん『サンダーV』譲りですね。『バーサス』と違うのは、“ドンちゃん”というポップなキャラクター絵柄を採用したこと。直近の『CCエンジェル』のフラップ君や『タコスロ』の八っちゃんなど、親しみまれやすいような工夫が取り入れられています。
不思議なもので『バーサス』のほうが兄であるはずなのに “『ハナビ』の兄弟機”と、私もそう紹介しますし、そのような紹介をよく見ます。しかし、弟の『ハナビ』はみなさまご存知となるので、必要な対比でもなければ『バーサス』に触れることはありません。親しまれる工夫って大事なんです。
『クランキーコンドル』と『サンダーV』にない演出といえば、“遅れ演出”でしょう。バグなのか狙いなのか、ユーザー間で論争になったりもしますが。確か小野Pさんの前職時代の開発者インタビュー記事で「ちゃんとプログラミングされている」というのを読んだ記憶がございます。
そもそも“遅れ”とは、1号機の『トロピカーナ』シリーズで、ボーナス成立ゲームに“リール が引っかかってからスタートする”バグだったんですね。10年以上の時を超えて、それを再現しようとしたメーカーの遊び心でしょう。
スタート音が普通に鳴ってリールの回転開始が遅れるのが“元となった遅れ”らしいです。『ハナビ』はリールが普通にスタートしたにもかかわらずスタート音が遅れるので、ちょっと種類が違うらしいですけどね。その“元となった遅れ”に近いのが4号機の『オオタコスロ2』かしらん。
★『青ドンちゃん』の系譜
いかん。初代で尺を取りすぎました(笑)。
▲『大花火』(1999年)『ドンちゃん2』(2000年)
『ハナビ』の大ヒットを受けて、3連ドンちゃんの機種がスタンダード化していきます。赤ドンは出玉の『大花火』(大量獲得)、緑ドンは新しいものを取り入れる『ドンちゃん2』に(液晶演出)。
派生になるので割愛しますが、この流れは5号機でも引き継がれていきました。5号機に入ってから緑ドン系の出玉要素が強くなりすぎて、赤ドンが霞んでしまったことは否めませんが、青ドンはオーソドックスなノーマルタイプを崩すことはありませんでした。
▲『青ドン』(2007年)『青ドン-花火の極-』『青ドン-花火の匠-』(2009年)
5号機初期から『青ドン』シリーズとして復刻しましたが、現在のような“ハナビチャレンジ”などはございません。この当時のノーマル機には、天井救済機能が搭載されていることが多く、例に漏れず『青ドン』シリーズもそのようになっていたのです。
天井救済機能は、規定ゲーム間ノーボーナスだった場合にリプレイ確率が大幅にアップするもの。ボーナス終了後にリプレイ確率の高くないゲーム数固定RTに突入させ、そのゲーム数を消化するとリプレイ確率の高い純粋な通常時に移行させることによって実現しています。ハナビチャレンジやハナビゲームのように他のRTを挟むと作ることは困難です。どちらを取るかという話ですね。
▲5号機『ハナビ』(2015年)6号機『新ハナビ』(2021年)
5号機『ハナビ』以降は最近のことすぎるので、みなさんお詳しいかと思います(笑)。
『青ドン』シリーズも当初は斜め氷が強すぎる問題(ハズれればリーチ目、揃っても同時当選の期待大)とかありました。時代を経るごとに進化や修正が加えられていくものでしょう。そういう小さなことはさておき、どの時代でも“そのときにできる遊技機規則の中で、ユニバーサルの王道配列をノーマルとして楽しめる”それが『ハナビ』がずっと守ってきたことであり、歴史なのだということを改めて思う次第です。
いや、私。初代の時期は『バーサス』派でしたが(笑)。
Twitterキャンペーンのご案内
8月7日はスロット・ハナビの日を記念して、Twitterキャンペーンを実施されています。簡単応募でユニバグッズなどが当たるそうなので、Aプロ好きなかたはぜひ! 詳しくはこちらからご確認ください!
・キャンペーン名:8月7日(日) スロット・ハナビの日に打つならあなたはどっち派!?キャンペーン
・期間:2022年8月1日(月) 12:00~8月8日(月) 11:59
・応募方法:フォロー&選択肢(#新ハナビ派 or #他Aプロ派)から選んで投稿。その場で、QUOカードPayまたはUNI-MARKETグッズが抽選で当たります。
・賞品:QUOカードPay1000円×70名様、UNI-MARKETグッズ×35名様
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- 佐々木真
- 代表作:パチスロ攻略ライターの思考ルーチン
裏モノ全盛期に“ギャンブル”としてパチスロを始めたが、技術介入機時代に最適手順を模索するなど“遊技”としての魅力にはまり、履歴書に大きな穴をあけてしまう。2000年よりパチスロ雑誌などで編集兼ライターの活動を開始。現在は、ほぼすべての機種の発表会や取材に参加。法律・規則などの知識をもとに、根幹システムの推測をライフワークとしている。
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