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南極を通過してきたような台
南極を通過してきたような台
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異世界カラスさん
幸チ○レ応援団の者です。 - 投稿日:2017/06/19 05:09
私が一番最初に設定6を打ったのはユニバの『フローズンナイツ』です。
機種詳細: http://www.pachimaga.com/database/machine/slot_index.php?id=3880
シングルボーナスを搭載した機種でしたが集中などははなく、純粋にBIGとREGで出玉を増やすA-400タイプでした。
そもそもこの台は1996年の10月にリリースされています。
パネルにはアイスを持ったペンギンの絵、7絵柄はユニバ伝統の大きな7がブリザードをまとい、ベルはレモンのカキ氷というメーカーの工場からホールに運ばれるまで南極を通って来たような見た目も涼しげな台でした。
当時の私はホール主任、クランキーコンドルがヒットした後でしたので「ユニバ系の機種なら間違いないだろう」と本社の意向で勤めていたホールに1シマ(11台)入りました。
新装初日は設定⑥を2台、残りは⑤と③を交互に入れた営業でスタートするも、それほど赤字にはなりませんでした。
新装2日目、3日目と設定を少しづつ下げていく予定が予想以上に出ないので、これじゃまずいということで設定をあげていくという事態に。
新装3日目は設定⑥が半分あったと思います。
なんでこんなに辛い(出ない)のかを探ってみると、若いお客さんが全然打っていなかったのです。
理由は簡単で、リプレイハズシが出来ない台だったために若い子はユニバ機種でもそれほどおいしいとは思わなかったのでしょう。(実は理由は他にもあります)
当時はとにかく技術介入がよく効く「クランキーコンドル」が大人気で、同じ配列の「スーパーモグモグ」に若いお客さんが集中し、フローズンナイツは若い子達には見向きもされませんでした。
それからクランキーコンドルよりも甘い「タコスロ」、初心者でもリプレイハズシがやりやすい「ゲッターマウス」がリリースされ、若い子達や技術介入機を覚えてみようとするお客さんがそっちに群がり、フローズンナイツはユニバ系機種にもかかわらず打っているのはほぼ年配のお客さんという構図になりました。
私もこの頃からパチスロはやっていましたが、とにかくこの頃は目押しさえ出来れば生活出来るような時代だったので、裏を返せば目押しが出来ないと周りからあざ笑われるような時代でした。
タコスロは目押しさえ出来ればクランキーコンドル以上に喰える台でしたが、ビタ押しが要求されるので、自分には目押しの難易度以上に周りのプレッシャーが耐えられませんでした。
そんな頃にいつも空いていてよく勝たせてもらったのがフローズンナイツでした。
先ほどのフローズンナイツがやたら辛い(出ない)理由には、実は頻発する小役の取りこぼしが原因でした。
最近の台では取りこぼす役といえば、チェリー・スイカ・特殊1枚役などですが、フローズンナイツはメイン小役でもあるベル役のカキ氷を含むすべてを小役を順押しで取りこぼす箇所がありました。
しかもスイカ・シングルボーナスを取りこぼすとガセリーチ目が出ます。
リーチ目が出たのに入っていない、これには年配のお客さんによく聞かれたり、怒られたりしました(^^;
だとしたら逆に通常時の小役を取りこぼさなかったらどのぐらい甘くなるんだろう?という疑問から、フローズンナイツを打ち込みました。
隣で適当に打っているお客さんと比べて千円辺り3~10ゲームぐらい多く回せることをがわかりました。
まだまだ世間の認識では「フローズンナイツは辛い台」というイメージが強かったので、設定も甘く、ライバル皆無でしばらくは気分良く勝たせてもらいました。
ただこの頃はフローズンナイツの設定状況が甘い事実を掴み結果を残してだけで、設定がいくつかまでは分かっていませんでした。
前置きがずいぶん長くなりましたが、設定⑥を確信したのはたまたま都内に住む友人に会いに行ったときのことでした。
その友人は上野の近くに住んでおり上野のホールで待ち合わせることに。
そのホールも案の定、クランキーコンドル、タコスロ、ゲッターマウスは満台で空いているのはフローズンナイツと、山佐、サミー、尚球社(現・岡崎産業)の台ばかりでした。
(この頃は山佐が初代ニューパルリリース後ヒット機種に恵まれずに低迷していた頃で、サミーに関しては2流メーカーと呼ばれていたほどこれといったヒット機種が無かった頃です)
当たり前のようにフローズンナイツに座り、「都内のホールは台間が狭くて窮屈だな・・・」とボヤきながら打ち始めた記憶があります。
空いているといえど数人は座っているので周りの若いお客さんの打ち方を見てみると、やはり小役狙いをしてました。
「さすがにメーカーお膝元の上野はレベルが高いなぁ」とやや緊張するも、自分の打っている台が好調な上にハズシがないので、小役の取りこぼしにさえ気をつければ笑われることも無い、と開き直りながら打ち続けました。
ほどなくして友人と合流して友人に「ここは⑥使うから判別してみ?」といわれ、出玉もあったので設定⑥判別やってみたら、判別プレイでバシバシ小役が落ちて設定⑥がほぼ確定しました。
(この頃の一部の台には打っている台の設定をほぼ判別できてしまう設定判別法があった)
夕方まで打って飲みに行く予定だったにも関わらず、設定⑥が確定しているのでなかなかヤメるにヤメれず、結局22時まで打って私が+4,000枚、友人は+1,500枚と快勝!(確か6枚交換)
大勝ちした私が飲み代を持つところですが、友人が「わざわざ来てくれたからおごるよ」と焼肉をおごってくれました。
飲んでる途中で友人が「お前、あれ本当に判別したんだw 設定よく入れる店だけど本当に⑥入れてるとはw」と言われ、友人に乗せられていたことに気づきました。
てっきり友人が待ち合わせに進めてくるホールだったので、良いホールなんだと信用しきっていました(^^;
その後は適当にカラオケボックスで仮眠を取り、翌朝友人と別れ、上野駅でタクシーを拾って運ちゃんに「台東病院まで」と告げて車を走らせたことは言うまでもありません。
(台東病院のすぐ隣には日本一のソープ街、吉原がある)
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異世界カラスさんの
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このコラムへのコメント(5 件)
私もフローズンナイツといえば、名波さんの印象が強い(笑)
ハズシすることの面白さや実質的な枚数が他の機種のBIGよりも価値が低いという視点はありませんでした。
設定状況が甘いという理由だけで打っていた私とは、さすが着眼点が違いますね。
毎ゲームの小役目押しはかなりめんどくさかったですが、小役低確率状態の時にスイカ or SIN ハズレ目をセットしてトイレに行くのは大好きでした。
ノリノリの攻撃的なBGMも良いですがたまにはフローズンやレッツののほほんとしたBGMも良いですね(^^)
私も名波さんの漫画読んでました(^^)
他にもガイキッズを同じ視点から攻めてて、さすが借金に追われている人は執念が違うなと思いました。
>異世界カラスさんの慧眼に感服します。
>名波さんクラスって事ですもんねすげーなぁ
そうおっしゃって頂いてとても嬉しいのですが、たまたま勤めていたホールでフローズンのデータをいつでも見れたのがきっかけでした。
稼動とデータからノーヒントでフローズンが甘いのを見つけた名波さんと私とでは雲泥の差ですw
ただ私はコンドルやタコスロに座って打っていれば長いスパンではプラスになるって、お膳立てされているみたいであまり好きではありませんでした。
ある意味、勝てるのは当たり前だとしても設定が入らない分、大きな勝ちが見込めないというのもあって、マイナー機種ばっかり打っていました。
その辺は名波さんの"裏の道"と共通していたかもしれませんw
BIGの価値が当時の機種の中では低かったので、BIGのヒキが悪いと感じている日なんかに打っていました(オカルト)。毎ゲーム「バチェバ」を押し、必ず残りリールでSINかスイカをフォロー。いま思えば、こんなクソ面倒な手順をよくちゃんとやってたな……と(笑)。
音楽ものどかで、これまた良かった。JAC中なんて、ペンギンさんがお昼寝してそう。
名波さんの漫画でみてへーそんなに甘かったんだぁ
って感心したものですが異世界カラスさんの慧眼に感服します。
名波さんクラスって事ですもんねすげーなぁ