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おかいさんといっしょ
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岡井モノさん
「ダメです」「反応ありません」「完全に沈黙しました」 サーバーが不安定な時は使徒に襲われたネ○フみたいな雰囲気になる愉快な編集部です。 - 投稿日:2017/07/20 00:00
みなさん御機嫌よう、岡井です。
いつもはホールで興奮して絶頂を迎えビクンビクンする男の話とかを考えていますが、今回はお題についてパチンコ・パチスロを愛す猛禽として考えてみようと思います。
私の乏しい理解力や知識によって間違ったことを書いてしまうかもしれませんし、中盤からはパブコメへの意見というより「ぼくがかんがえたさいきょうのホール」へと脱線している気もします、面倒な方は最後の【これからのホール営業】まで飛ばしてください。
では、よろしくお願いします。
IR法案がメディアでカジノ法案と呼ばれたことからなのか、「ぼくらの街がラスベガスに」というイメージで治安悪化や不正な資金の流れといったマイナス面のみを語るのは誤解があるのかなと思っています。カジノが目玉だという部分を隠す必要は無いにしても、経済的なメリットも同時に論じられるべきです。
依存症に関しては難しいところですが、対策に取り組んでいますというタテマエ的なものも必要なのかなと。ただそれを抜きにしても無視できない問題なので次に少し考えましょう。
【誰に向けての規制なの?】
表向きはいわゆるギャンブル依存症対策とうたわれていますが、今回の規制を考えるにあたり、2点ほど気になる点があります。
◆「ギャンブル依存症対策」の具体的な対象ってどんな人?
ギャンブル依存症の定義はいくつか存在しますが、規制制定側はどの程度のものをどこまで変化させることが対策と位置付けているのでしょう。またはこれから依存症にならないための対策だとすると、現在依存症の方への新たな対策は無いということでしょうか。
ギャンブルに熱中する人といっても、今回のように金額ベースで論じるならば「限界まで借金をやめられない」「財布にあるだけを使う」「生活費の確保はできる」「ホールには毎日通うけど小遣い程度で収まる」では全く状況が異なります。少なくとも遊技する側の認識としては。
さらにそうした人を「パチンコ大嫌い! 絶対にやりたくない!」と思わせれば成功なのか、「身の丈に合った金額で収めよう」と自制できるようになれば成功なのか、それとも「システム上掛け金の上限が決まったので仕方なく従う」を着地点としているのか。最後のが一番近いでしょうが、依存症対策という大義名分とずれてくる部分もあって議論がすれ違ってしまいますし、「対策として不十分だが効果が無いでもない」みたいな少々歯切れの悪い感想になってしまいます。
そもそも、ギャンブル依存症というものも未だ不明瞭な部分が多いようなので、その症状が本当にギャンブルが原因なのかという部分まで考え始めればきりがなく、「この対策をとれば完璧」といったものが存在しません。
もちろんわからないから放置しておこう、では現実に悩みを抱える人に対してあまりに不誠実ですし、今後推進されるIR関連の計画にも支障が出るからこその規制だとは思いますが。
◆現在のホール状況を本当に理解してる?
射幸性を抑えることで依存症解決をはかる、と聞くと違和感が湧く方は多いのではないでしょうか。
むしろ低貸しコーナーにこそ朝から晩まで通い詰める人が多い事実や、「投資を取り戻そうと熱中するのを抑える」ために「一度の出玉も少なくする」というちぐはぐさ、そして比較的マイルドな台や羽根モノも全てまとめて同じルールに押し込めると言われると、それって依存症対策として正しいの? そういう印象は私も持っています。
パチンコ・パチスロをしない人達からすれば、朝早くから列をつくり、昨日は10万勝った負けたと話している人達は異様に写ることでしょう。そしてその中に身をやつしていく、いわゆるギャンブル依存症の人がいると知れば、「なんて危険な賭け事なんだ」「ただちに禁止しろ」そう思われても不思議ではありません。
もちろん公営ギャンブルである競輪・競馬・競艇、さらに宝くじも含め、のめり込みすぎると危険であるという意味は変わりなく、むしろ一瞬で動く金額はこちらの方がはるかに大きいと言えます。
しかしパチンコ・パチスロはレース場と違い、駅前や郊外の目立つ土地に大型店舗が立ち並び、基本的に毎日営業。不意に空いた自動ドアの隙間からは、昼間から大音量の店内で煙草をくわえ、ぼうっと台を見続ける大人たちが見える。日常生活のうちにパチンコ屋がどんな場所かはイメージができてしまいます、それも悪い方に。
悲しい事に印象が悪すぎます、一部の人からは冗談抜きに
ホールに通っている=ギャンブル依存症の危険人物
とみなされていると言っても過言ではないでしょう。
「自分はしっかり会社勤めで家族を養い、余暇に楽しむ程度の上手なつきあいだ」
そういった主張も、その他のショッキングな問題点の前にかき消されてしまいます。
しかしホールの客全員がお金のやりとりに判断力を失っている人達なのでしょうか。
低貨しのシマでのんびり楽しんで、仲間とコミュニティをつくっている高齢者の方々の存在は考慮されているのでしょうか。
そうした状況をふまえていれば、もっと別の方法が提案されているのではないでしょうか。
【5万の世界を考える】
少し想像力をはたらかせてみましょう。
正確ではありませんがシンプルにするため、字面どおり「終日打っての勝ちがどうあっても5万以内」というマイルド化した世界だと設定します。金額ベースだと今の低貨しレートとさほど変わりませんが、勝ちに行くと考えるとある程度まとまった時間が必要かもしれません。パチンコ・パチスロ稼働によって生活する人たちもかなり減るでしょうね。
そんな世界になると現状からどう変化するでしょう。
・依存症対策にはならない、でも抑止力にはなる
打つことが好き、毎日の習慣、パチンコホールという空間にいたい、そうした人にはなんら影響は無いでしょう、そうした方々にとって「たくさん勝てる期待」はオプションに過ぎないので、むしろ滞在時間が伸びる可能性の方が高いと思います。
ただ時間あたりで見る金額のインパクトは落ちるので、「ぱちんこで大儲けしてやる」とか「今まで負けた分を一日で大逆転するぞ」といった熱中への道筋は多少抑えられることでしょう、あくまで多少ですが。
・中小ホールのさらなる減少と一極化
現行機種が設置できなくなると、まず入れ替え費用がかかります。パチスロ5号機への移行期もそうでしたが、新ルールでパチンコファン増大とは考えにくいので費用回収も困難です。
入れ替え→客減少→ベニヤ板→客減少→K.O.
のスーパーコンボが炸裂し、体力のない中小店はフェイタリティしてしまいます。
すると残された企業体力のある大手に客は集中することになりますが、ちょっとそれも健全ではないような気がしますね。
いずれにしても業界を縮小させる動きであることが想像できます。
「こんな業界イジメすると、市場が無くなっちまうぞ!」
そう叫んでみると、
「え? うん、別に無くなってもいいよ」
という反応が返ってきそうな世界ですね。
【縮小化する市場と負う責任】
私は出玉が少なくなることや刺激を求める客層の離脱が問題ではなく、全体で動く金額の減少によってこれまで肥大化したコストを解消できなくなることが問題だと思います。
出玉がマイルド化したと仮定すると、考えようによっては少額で遊べるようになって万歳と考えることもできますが、一台100万円以上するような機械代や人件費は誰が払うのでしょうか、まして回収設定で設置し即客トビなんてことになれば文字通り取り返しがつきません。
じゃあ機械代を下げればいいだろうと考えますが、そうするとメーカーは利益確保のため、さらなる抱き合わせ商法や台の供給契約で利益を守ろうとします。機械代が安くて楽しめる台を開発しろと言うと、開発費や検定費用は誰が払うのでしょう。出玉がマイルドになったので、ぱちんこ関係従事者の給料もマイルドにしますと言えば、誰が働くのでしょうか。
いずれにしても使えるお金が少なくなると、とれる選択肢も少なくなります。自分の身を守る動きをとるのは、人間ならば当然の行動なのですが、「オマエが責任とれ」となすりつけあって共倒れになるのは避けたいところです。
【これからのホール営業】
◆打ち手一人あたりの遊技コスト
◆メーカーの開発・販売コスト
◆ホールの運営・集客コスト
科目が異なりますが、それぞれが均等に下がれば一応は公平そうです。
まとめて言うと、低貸し化したうえに機種設置条件を緩和してメーカーへの紐づけ、さらにホールの集客手段の規制緩和をすれば良いのではないかと考えています。これらは全て続きになっているので順に説明しますね。
◆低貸し化
現在でも取り入れられていますし、わざわざ説明することは無いのですが。出玉の波ができる設計の台でも遊びやすくなりますし、ファンを広めるうえで重要な気軽さが増えます。想定される動く金額を少なくするという方向性とも合致します。
◆遊技台設置期限延長
故障してもいないし常識的な性能の台であっても、検定切れによって再設置不可の産業廃棄物と化してしまうのは勿体ないと思います。一律に設置期限いつまでという考えでは無く、使える台は大切にするべきですし、修理ももっと気軽にできても良いのではないでしょうか。打ち手もホールも望まない新台入れ替えで即通路化の異常性はもう誰もが気づいていることです。規模で勝負できない中小ホールも、厳選した機種で長期稼働を狙う戦略がたてられそうですしね。
また、これは低貸し化前提の話ですが、たとえ4号機の爆裂AT機であっても1枚1円のレートで7枚交換あれば射幸性という意味でもかなり大人しくなるのではないでしょうか。そうした機種がホールに復活設置なんてことになれば話題性もありますし、オールドファンもあの時を懐かしんで戻ってくるかもしれませんね。
もちろん不正改造やセキュリティ面の対策は今以上に厳しくする必要はありますけれど。
◆メーカーへの紐づけメンテナンス
設置期限延長して新台入れ替えが少なくなると、新台販売が収益メインのメーカーは厳しいですよね。
そこでメーカーによる定期的なホール設置自社台メンテナンス義務化し、消耗部品の交換や不正改造のチェックをおこなうことで新たな収益モデルを作るのは如何でしょうか。
こうすれば収益面でも不正対策面でも意味がありますし、開発としては長く使ってもらえる台の開発に取り組む意味が増すことになります。さらに中古台であっても自社台がホールに設置されればメーカーのうまみがあります。
こちらもメーカー自身が自社台への不正改造に関与することを防ぐ対策が必須ではありますが。
◆広告規制見直し
これはちょっと難しいうえに、遊技台の規則とは直接関係ありませんが、「ぱちんこ店における広告」という部分に特化して広告をもっと真剣に考えてもいいと思います。
現在の広告規制やイベント規制は射幸性を煽るということが問題視された結果であり、実際なんの意味も無い名ばかりイベントや宣伝も多くありました。
ただここを厳しくするあまり、店の個性やまっとうな営業努力をPRすることも封じてしまいました。設定示唆演出はOKだけど、閉店時の設定確認は不可なんてもはや意味不明。さらにグレイゾーンを攻めてくる業者もあって、もはや打ち手も店も守らない規制になりつつあります。
一定のルールを決めて、正しい広告やイベントは許可してもいいんじゃないかなと思います。
まぁこれは都道府県別の条例等で対応が異なるので管轄外かもしれませんが。
【最後に】
金額ベースを下げるのはいいけど、営業努力の余地も見直してよ、というのが私の考えです。現在大量に寄せられているパブリックコメントへの意見を、狂信的ファンの戯言と片付けられないことを願っています。
ああ、それと演出に関して一点だけ注文があります。いわゆるガセ前兆や特殊ステージ示唆にはある程度制限を設けた方がいいと思います、知識のない打ち手や高齢者のヤメ時を失わせるだけの手段としてはちょっと悪質かなと、特にパチンコ。
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岡井モノさんの
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このコラムへのコメント(22 件)
新しいものをどんどん取り入れるのも良いのですが、今あるものを有効活用することも考えたいですよね。
大量消費の時代も終わったので、規模に合わせたスタイルを打ち手もホールも選択できるようにしていただきたいものです。
射幸性が問題なら今ある5号機だけでも10スロ以下なら設置して良いにして欲しいです。
じゃなきゃ、とてつもない入れ替え費用により潰れたり経営悪化するホールが多いでしょうし、それは結果ユーザーが背負う事になりますから(>_<)
激熱スールーが画面に登場するとチャンネルを変えられる予感!
楽しかったあの頃に思いを馳せることも良いけれど、幻影に引きずられて図体だけが大きくなりすぎましたね。
ひょっとして敵なんていないのかもしれませんね。
誰もが自分以外の誰かに責任を求めてしまうので、とりまとめができる強力なトップが必要かもしれません。
私はお題は自由帳で取り組むものと考えていますからね、ええ。
ところで今からでもこれをサロンにコピペして原稿料を……えっ、ダメ!?
チクショウ! 編集長のぱちんころをぽろりしてやる!
母と子のテレビタイムのワンコーナーがにこプンです、つまりみんなおかいさんといっしょです。
法的な視野でぱちんこ業界を真剣に考える場が見当たらないので、そりゃあ永遠に足並み揃わないですね。認める部分は認めてちゃんと整備すればいいと思います。
幼年ファン獲得ならず? 無念。
わぁいゴルシのおねえさん、歌ったり踊ったりしてー。
いつからでしょうね、遊技・エンジョイのための場が血眼で足を引っ張りあう世界になったのは。
あっち向いて プゥン