本当にパチンコ関係ない話ですのでお暇ならどうぞ的な話

小森先輩の話


高校時代のお話しです。なので20年位前です。

いきなり、ぶっちゃけるが高校1年生の時、私は軽いイジメにあっていた。

きっかけはよく判らないが、とにかく陰惨な高校生活を強いられていた。

イジメられてるので、なかなか友達も出来ず、クラスでも、何だかポツンとしていた。


そんな高校生活の唯一の楽しみは、朝と放課後の所属していた吹奏楽部の部室に一番乗りしてドラムを叩きまくる事だった。


授業中も、ひっそりとウォ―クマンで好きな曲を聴きながら、一生懸命ドラムのパ―トを覚えていた。


で、覚えたてのドラムパターンを試しては、ニコニコして、ひたすら1人で、全体練習が始まるまで叩きまくっていた。


そんなある日、上級生の中でも、いや校内でもかなり有名なド不良の小森先輩が、いきなり音楽室に入ってきた。



柔道部で二年生ながら3年生にも敵がいなく、とにかく他校とよく喧嘩していると噂されていた、いつ退学になってもおかしくない小森先輩が、普段では全く似つかわしく無い音楽室にやって来た。


吹奏楽部員が皆、ビビる中、当然私もビビっていたのだが、私を見つけるなり

「お前、ドラムうめぇな。お前、俺達のバンドに来てくんねぇか？」


と言われた。


断れば何されるか判らない状態だったし、ビビりは既にｍａｘだったので、私は声も出せずにうなずくのみだった。


小森先輩は大のパンク好きだった。


当時、私はあんまパンクには詳しくなかったけど、かろうじて知っていたバンドが、小森先輩のお気に入りだった様で話は早かった。



小森先輩はギターだった。

んで他校の、これまたド不良さんがべ―スを担当した。

歌は、そのべ―スさんが兼任していた。



そんなこんなで、バカみたいにいかつい、剃り込みの入ったド不良ギターと、スキンヘッドで何かと言うとすぐシンナー吸っちゃう、やっぱりなド不良べ―シストと、普通に高校のブレザ―で七三のド普通のドラマ―でバンドを結成した。



その日からパッタリとイジメが無くなった。


そりゃそうだろうなぁ。

部活を終えて私が待ち合わせの校門前に行くと、これからスタジオでバンドの練習だと言うのに何故かバットもって、血らしき物が真っ白なシャツに点々とついてる校内名物のド不良と、横で一心不乱にビニール袋を吸いまくっているスキンヘッドがいるのだから。


そんな2人を待たせている七三ブレザ―の私。



この時点で、イジメる奴もいなくなるのは当然だよな、と思ったが、この学校で、まともな恋愛じみた事も無理だろうなぁと同時に悟ったりもした。


演奏自体は、当時高校生の私には、それが上手かったのか下手だったのかなんて覚えてないし、どうでもよかった。


何か凄い楽しかった。


爆音で、ドラムを叩ける喜び、勢いしかないけど、誰かと一緒に音楽を演る楽しさが、そこにはあった。


その勢いでライブとかもやった。


大宮という場所で、今はもう無いとあるパンク系専門のライブハウスだった。

確か

「全日本パンク連合」

とかいうイベント名だった気がした（笑）。


色んなバンドさんが出て、お客さんも生粋のパンク好きばっかりだ。


んで、皆、モヒカンだわスキンヘッドだわ、入れ墨さんだわで、怖い人しかいなかった。


そこでも高校のブレザ―で七三な私。


ライブは、全く覚えてない。


おっかなくて、本場前にしこたま酒を飲んでステ―ジに上がったからさっぱり自分のプレイに記憶が無い。


ただ、何となくお客さん達が一緒に叫んでたり暴れてたりしてたから、よかったのかな…と。



30分の持ち時間を終えて、楽屋でファンタで乾杯したのは凄いよく覚えている。


酒飲めるのは、そのバンドでは俺1人だけだったので。



今日、こんな話を書いたのは久し振りに先日、小森先輩と偶然会ったからなんす。


ちょいと昔話に花が咲いての、今回のコラムとなりました。


にしても、今読み返して思ったけど、あんまいい話では無いね（笑）。

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