「クソ台」について考えてみる。

この文章を読んでくださっているパチンカスの皆様が一度は声にしたことがある「クソ台」という言葉。よくよく考えてみると、なにをもって「クソ台」と認定できるのであろうか。液晶演出のつくり、リール制御、役物、ハンドルの形からメダル投入口まで、ぶっちゃけ文句を言うなら何に対しても言えると思われます。

私としてもメーカー開発の皆様が連日頭をひねりにひねって、これならイケる！　と自信を持って世の中に出してきた台を軽々しく「クソ」と言うのは忍びないです。では、出玉が少ないとか、そういう問題を超越した原因はなんなのだろうか。自分なりの「クソ台」を考えてみた。



【 液晶演出の使い回しが多い 】
よくあるパターンがパチ→スロへの移植時。おいおい、この演出はパチンコのまんまやんけ、という場面をよく見かけます。その瞬間から「開発費なかったのかな……」「パチンコが売れなかったので無理やり出してきたのかな…」など、そっちに頭がいってしまいます。そうすると必然的に演出なんて頭に入らず、面白さが伝わらずに「クソ台」と認定されるのかと。最近多いのがART機→ノーマル機。北斗や偽物がいい例で、液晶演出はフル使い回し。ステージ移行とかされても、鼻で笑ってしまいます。でも偽物のノーマル機は良く当たるので好きです。


【 出目が恐ろしく汚い 】
昔から浸透している偉大な出目が普通に止まるとその時点で冷めます。一番多いのが「ゲチェナ」。右リール下段チェリー付き７を配列に組み込むのであれば止まったらある程度強い出目にしてもらいたいですし、浸透しすぎている出目だけに何もなかった時点で他の機種と比べられます。BIG引いたら1000枚一撃で出るなら我慢しますけど、やはり出目にはこだわりを持って欲しいと個人的には思います。偽物の出目は意外と好きです。


【 ボタンが押しにくい 】
昔のヤマサみたいにボタンとボタンの感覚が狭くて思わず突き指する機種は少なくなりましたが、最近はユニバのポセイドンとかニガテです。「ボタン感」っていうのは大事だと思うのですが、私だけでしょうか。その点やはり昔から慣れ親しんでいるサミーのボタンは素晴らしいと感じます。偽物の同時押しとか最高です。


【 出玉を得るまでの壁が多い 】
上で出玉ではないのではないかと書きましたが、やはり原因の一つには挙げられるかと。800とか900ハマってやっと引いた擬似ボーナスが50枚で終わるとか、そういうのは正直良い印象はありません。たまたま悪い部分を先に味わってしまっただけかもしれませんが、二回三回と連続して食らった場合「このクソ台が！」と叫びたくなる気持ちも十二分に理解できます。ちなみに偽物は2/3でビッグボーナスという良心的な仕様です。


【 すぐ飽きちゃう 】
仕様です。


【 音がデカい 】
もう皆さん慣れたかと思われますが、人を殺すかのごとく耳を切り裂く爆音が鳴り響いて液晶には「＋5G」。5G上乗せするのは悪いことではありません。ぷよぷよなんて1G上乗せが存在します。悪いのは「音」なのです。あたかも20,000Gくらい上乗せして一生終わらない期待感を持たせておきながら1分で終了する5G乗せは印象最悪。牙狼翔のオッパッピーも開発陣はなぜ気づかなかったのでしょうか。でも偽物はケツが浮くほどの爆音が鳴ればそこそこ期待できるので好きです。


【 タイアップなのに使い方が下手 】
大好きなアニメがパチスロになったという喜ばしいニュースを知り、いざネットで検索してみると液晶すらついてない押し順不問のノーマル機とか。タイアップというならば「あのシーンは使われてるかな？」「あのキャラは出るのかな？」など期待が膨らみます。それを完璧にブチ壊すような液晶演出はファンを一気に離れさせてしまう傾向にあるかと思われます。ものすごく面白い仕様でもタイアップの使い方次第で一気にクソ台候補へ。なんともしがない時代ですが、偽物は液晶演出も良くできているので好きです。


【 結果、どんな台がクソ？ 】
自分なりにまとめてみた考えから推測するに…




「タイアップ機種なのにパチンコでそんなに売れなかったので一発逆転狙いのパチスロで液晶演出使い回して投げ売りしてみたけどノウハウが少ないので筐体の操作性も悪くリール制御や出目もうまく使いこなせないからとらえず爆音鳴らす天井単発ばっかの台」



が、クソ台なのではないでしょうか。そう考えるとなかなかパーフェクトな「クソ台」というのは世の中にないんだなと。私も明日から考え直して、もうちょっといろんな機種と向き合っていきたいと思います。まだ知らない「素晴らしいところ」が見つかるかもしれないですし、皆様も「クソ台」認定する前に一度冷静になり、向き合ってみるのはいかがでしょう。




とりあえず、明日は偽物語のノーマルを打ってきます。

ではでは。

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