思い出ボロボロ20

馬鹿は馬鹿らしく

『もしかしてJ子さん？』

中学時代の同級生との再開

当時他人を寄せ付けない奴だった俺

うっすらとしか覚えていない

当然と話は弾まない

しかし少しずつ思い出しながら話しをしていた

この子は真面目でそこそこ成績もいい子

ちゃんと大学まで進んでる

「じいちゃんパチンコが好きで入院する前は毎日行くし
　抜け出して行ったんでしょ？まったく...」

笑『よっぽど好きらしいな。満面の笑みで出てった』

「○君は？」

『やるよ。やらないわけないべ俺が。』

「そうだね、破滅タイプだったもんね」

そこで初めて２人してケラケラ笑った

時間がないらしく彼女は帰った

自分の付き合ってた彼女と話してた時のようだった

彼女とはそれっきり会えなかった

その後ジイサマｰズが帰ってきた

２人ともかなりやられた様子でパチンコの話は

しなかったが何かニコニコしている、不気味

しかしジジイＢだけしんみりしてると言うか淋しそう

数時間後原因が分かった。

どうやらジジイAが退院できるらしい、なるほどね！

パチ仲間が減って入院仲間も減ったからだろう、有る意味分かる

ただ、ジジイＢがなぜ急きょ退院なのか？経過は良くなって無いと聞いている

ジジイB「あんだ退院しでもだいじぶなんがい？まだよぐなってねぇべ？まだいだほうがいいんでねぇの？」

ジジイA「医者がででげって言ってからなぁ
いだってしかたねべ。とりあえずかえっから
心配すっこどねぇ、悪ぐなったら帰ってくっからまってせ」

その後はほとんど口をかわさなかった二人

その後表れなかったJ子さん

しばらくは静かな病室になった

そしてジジイBは寝込むようになっていった

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