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毎日熱かった店の話。
毎日熱かった店の話。
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ポリンキーさん
連れ打ち大好きなラッコ。 コラムも漫画も携帯に指でかいてます。 やさしくしてね! - 投稿日:2019/10/20 03:10
もう20年以上前の話になりますが、読んでいただけたら幸いです(最初だからかしこまるわたし)。
毎日熱かった店の話。
わたくしポリンキーの地元、S県のとある街にはわたしが産まれる前から駅前にはパチンコ屋があり、ものごころついた頃には「老舗」と呼ばれる店が四件ほど存在しておりました。過去形。
その中でも特に古いのが「K店」。床は木で若干ガタガタしており、店員もカウンター嬢はかなり高齢の方…。
一番元気に動いてる身長の小さいおじさんもどうみても60代と、店全体がかなり年季が入っておりました。
二階は同じ地主の経営するキャバレーというなんともいかがわしいこの建物は、あろうことか駅前唯一の商店街のど真ん中に建っておりました。
もう時効だから書いちゃうけど、わたしが高校生になるかならないかの頃…いやギリなってねえな。
うん。とにかくまだ子供といっていい年の頃でしたが、学校帰りにその店に毎日のように立ち寄っていました。
昔はこの辺非常にゆるく、制服のない学校だったし、身長はあるほうだったので(まあバレてたけど)普通に打っておりました。
ゆるいといってもたまに高校生の軍団がさっき話した小さいおじさんに追い出されたりしてましたが、わたしは母親が常連だったこともあってか見逃されてました。
当時はようやくカラー液晶のついたパチンコが出始めた頃で、保留玉連チャン機の全盛期。
その中でわたしはフィーバーパワフルVという当時大人気だった保留玉連チャン機、フィーバーパワフルⅢのスペック違いのハイエナにいそしんでおりました。
細かい説明は省きますが、Vは保留玉連チャン機ではなく、いわゆる数珠つなき連チャン機で、保留消化後もチャンスが続く仕様でした。
しかしマイナースペックゆえ知る人が少なく、保留消化後即やめする人が多かったためかなり狙いやすかったのを覚えてます。
わたしがハイエナをして出してると小さいおじさんに「出る台わかるみたいだね」なんて言われてましたが、その通りわかっててやってたんだけど、おじさんはスペック知らんかったんだな…。
とまあ非常にゆるく、客も少ないお店で、全然稼働してない台も山ほどありました。
現在のパチンコはサンドに紙幣を入れてボタンを押せば、自動的に球は上皿に出てきますよね?
常識です。
しかし当時はまず紙幣が使えず、100円玉か500円玉に両替して、その硬貨をサンドに入れて球を借りてました。
しかも自動で上皿になんか行かないので、サンドから飛び出てる排出口を両手で受けるようにしながら上に押し込み、借りた分の球をすくいとるシステムでした。
サンドの中で待機してる球たち。
そして稼働の無いホール。
どうなるかというと、機械に球がガンガン温められてしまい、手のひらに落ちてきた球がめちゃめちゃ熱いのだ!!
実際、火傷レベルである。
毎日球が熱い店。
知り合いも「あ、あの球の熱い店?」と認識するほど。
それでもあの雰囲気、ゆったり感、店内に響く有線。好きだった。
時は流れて保留玉連チャン機は撤廃され、いよいよカードを入れて遊ぶ「CR機」の登場となる。
そのタイミングでこのK店もリニューアル。
床もキレイになり、照明も明るく、スタッフも若返りました。
小さいおじさんはいなくなってしまいました。
リニューアル前に母親が旧スタッフたちからこれを機にやめるとは聞いていたそうです。
わたしの好きだった過疎店は、リニューアルから連日客がたくさん訪れる人気店になりました。
わたしは大学生になり、違う土地に打ちにいくようになりあまり店にはいかなくなりました…。
この頃には新しい店も駅前にでき、七店舗にまで増えました。
いまはその七軒、一つも残ってません。
共倒れ…というよりはどの店も同じレベルで客足が悪くなり、活気が消えておりました。
リニューアル後に少し混んでたK店も昔のように稼働は落ち込んでいきました。
スロットも5号機時代に入り、ますますお客は減っていき、一店舗、また一店舗と潰れていきました。
そして大手グループの店が新規にできてしまい、完全にそこの一人勝ちになってしまいました。
いま唯一駅前にあるのはそのグループの店三軒のみ。
K店は真っ先に潰れてもおかしくないくらいでしたが、わりと終盤まで生き残ってました。
この頃、確変機の保証が許されていたので、大体の店が閉店時確変なら一箱保証してくれるシステムでした。
実際には50%確変機なら期待出玉は二箱になります。
ならばとこのK店、閉店時確変なら二箱保証する!というのをやり始めました。
するとどうでしょう。
閉店30分くらい前から、確変中の人が打たずに閉店を待つようになってしまったのです。
当たり前だよなぁ!!
そんなちょっとやはり抜けていたこの店にも終わりの時が来ました。
潰れる直前、ちょこちょこ覗いて少し打ってた時に「そういや球熱いのかな」と自動で出てくるので触ることのなかった借りたての球を触ってみました。
うん。ほんのり温かい。
稼働はないけど熱くはなかった…。
触れないほど熱かった球の店は今はカラオケになり、二階のキャバレーも飲み屋さんになってます。
適当で怪しくて全然客のいなかったあの店の事を、今でもたまにほんのり球が温かいお店にでくわすと思い出すわたしなのでした。
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ポリンキーさんの
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このコラムへのコメント(8 件)
新台のサイクルもいまより遅かったし、毎日同じラインナップ、同じ釘、同じ客…。
でも飽きずに通ってたなぁ
熱すぎて玉ばら蒔いたことあったレベルの熱さでした。
たしかに回らなかったけど、釘のせいだったと思う
ここ数年でも玉の熱い店が減った気がします。
( ̄▽ ̄;)
わたしの家の近所の店も熱かったですよ
熱いとなんか回らなくなる気がします
反発係数的なものが変わるんじゃないかな的な適当な発想ですが…
球の出てくるルートによっては少し熱くなる店もあるんでしょうが、手で触る機会が極端にないので今度あえて触ってみます。
メダルがすげえ雑巾臭い店ならまだありますよね(関係ない)
ありがとうございます!
気づくと母親がいたりして、文字通りアットホームな店でした。
この頃の色んな思い出はいまだに覚えてますねぇ