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原作を読んでみよう見てみよう(モンキーターン編)
原作を読んでみよう見てみよう(モンキーターン編)

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enjisanさん
- 投稿日:2025/09/13 23:28
またも久々の投稿になります。
仕事とBT機に追われ気付いたら灼熱の夏が終わりを迎えようとしていました。
かつ直接パチやスロに関係する話で申し訳ないのですが、今日はモンキーターンの原作について少し書こうかなーと思ってます。
※がっつりネタばれあるので先入観無しで読みたい方は戻る推奨です。
ちなみに先に言っておきますが波多野はクソ野郎です。
ところで詳細をつらつらと書く前に一つ皆様の意見をお聞きしたいです。
あなたに取って少年マンガの根底・根幹に流れているものは何だと考えますか?
私に取って少年マンガの最大のテーマは「成長」です。
これはバトル漫画にあるような修行して強くなる、と言う肉体的な成長だけに限りません。
最初はギスギスしていた仲間と衝突しながらチームとして共通の目標を目指す人間的な成長も含みます。
小学中学高校、部活受験就活。
そう言った環境の変化の中で様々な成長を遂げていくリアルの少年たちとリンクしているのが少年マンガのキャラクターたちである。私はそう考えています。
さて、話を戻してモンキーターンです。
この作品。私は正に王道の少年マンガだと私は考えています。
野球から一念発起ボートレーサーを志した波多野を含め本栖の研修所にやって来た顔触れは様々です。
親の借金を返したい。ボートレーサーなら稼げるから。そう言った理由でプロを目指す女。
もっと稼いで妻子に楽をさせたい。そう言った理由でプロを目指す男。
父親に反発しながらも凄さを認め、いつか父を超えたい。そう言った理由でプロを目指す男たち。
そんな本栖研修所の面々は年齢性別動機から全てがバラバラです。
彼ら彼女らがプロを目指し、プロになり、プロになった後の人間模様までを描いている。
そんな作品がモンキーターンです。
さて、この顔触れの中での主人公である波多野。
はっきり言ってクソガキです。
ボートレーサーを目指した理由も薄弱。
自分の感情を抑えることも出来ない。
女性関係含め自身の行動が及ぼす結果を深く考えられない男。
それが波多野です。
ですが、良いんです。
何故ならこの作品は波多野の成長の物語だから。
それを裏付けるように作品の中で波多野は様々な課題問題に直面します。
スランプ、怪我、人間関係…そう言ったものと真正面から向き合い一つ一つ乗り越え成長していく。
モンキーターンはそう言った正に究極王道の少年マンガなのです。
…とここまで書いて来てどうしても皆様に伝えたかったモンキーターンの裏テーマがあります。
それは
「男女の間に友情が成立するか?」
です。
実は河合先生は自身の様々な作品でもその問題に切り込んでいます。
(と言うか柔道にせよ書道にせよ河合先生の話は基本男女セットです)
故にこの作品の隠れたテーマもそうなんだと私は考えています。
ではそのもう一つのテーマ、男女の友情のお相手は誰か?
そう、青島優子です。
波多野とは対極の差し迫った理由からプロを目指した彼女。
しかし、プロとして目指すところは同じです。
直向きな努力を続けるお互いを間近で見続けていた2人が惹かれあってしまうのはある意味必然の物語でした。
ですが、最後の最後。
最終巻で2人は愛情では無く友情を選択します。
男女の関係では無く、お互い高め合えるライバルであり続けることでいたい。
波多野の思いを受け止めた青島は自身に向き合い、誰も成し遂げていない究極の目標に向かって突き進む道を選びます。
そしてそこからスマスロモンキーターンエンディングのあの場面へと繋がっていくのです。
このもう一つのテーマ、青島優子の成長こそがモンキーターンを名作とたらしめている要素の一つなのだと私強く思います。
と言うわけで長くなってしまいましたが、お伝えしたかったことは二つ。
一つ。スマスロモンキーターンが気に入ったなら是非原作を読んでみてください。
そしてもう一つ。波多野は確かにクソ野郎です。
でもそんな彼を含む面々の人間的な成長こそがモンキーターンの魅力に他ならないのです。
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enjisanさんの
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このコラムへのコメント(7 件)
馴染み無い題材というのがあるかもしれないですね。
私も先に河合先生の他の作品読んでなかったら手に取らなかったと思います。
面白いのは確かなので機会があれば是非!
スロットではただのモーターモーモーおじさんの蒲生さんがかなりのクソだと言う…
ガヤの人、ザ・競艇のおっちゃんって感じですごく好きです。
良いですよね河合先生の描かれる黒髪女性。櫛田さんも大好きです。
最後のシーン自分がガヤにいるようなそんな気持ちになりながらいつも読んでしまいます。最高のエンディングです。
やっぱり波多野は嫌いです。
グランドスラム後の観客と一緒に、
「フラれろー!」
と思っています。
最後のレース後のアレ、「澄!だまされんな!そいつ、またやるぞ!!」と叫び漫画を引き裂きそうになりつつ感動した号泣してしまいました。